教団X (集英社文庫) | |
中村 文則 | |
集英社 |
中村文則 著 : 教団X
を、読んだ。
風変わりな老人が主宰の集団と、
性の解放を訴える男を取り巻く集団。
その狭間で、揺れ動く人々を描いた作品。
私は、ヨガを実践していて
それを通して、解脱したいとか、
卓越した人になりたいとか
思った事は一度もないけれど
でも、時折ヨガをまるで宗教のように
信仰している人もいる。
私に最初にヨガを教えてくれた人は
「ヨガとは信仰ではなく、体験だ。」といった。
私もその通りと思う。
ヨガの練習のみならず、日々の生活
全てを通して、私を知って行く。
なにかを信じたり、信じようとしたりするものではない。
信じるとは、時に狂気となり得る
ボタンを掛け間違わないように
慎重に懐疑的に、他者に対しても自分に対しても
ずっしりとした安定感を持って
生きていかなきゃいけないなと思った。