昨日の夕方、義母さんが職場で植木の剪定中に
脚立から落ちて、頭部を強打し流血する事態となり
病院に処置をしてもらいに行ったら
脳内に微かな出血があるという事で
緊急入院の運びとなった。
昨日は旦那さんが病院に駆けつけ
今日は、ワタシが娘とお見舞いに行って来た
何事にも熟考しない性格が、幸いし
案の定、ケロッとしていた
ただ私のように、自分に対して哲学めいた疑問を
グズグズと抱く事がないがない義母さんだが
プライドがかなりの高い人なので
自らの老化を晒した今回の事故が
精神的に彼女を傷つけていた。
犯した失敗を、見事に他人に転化する機転の良さと
持って生まれた愛くるしさを備えている義母だが
老いという現象は、誰にも転化できず
かと言って、深く味わう事も出来ず
只々困惑している様に見えた
ワタシが嫁いで来た頃、義母は今のワタシの一つ上の年齢で
たいそう若い姑だった
バイタリティの塊のような人で
ワタシは出しゃばらずに
全てを任せて、甘えていれば上手く事は流れた
今回の出来事は、魔法の鏡で私の二十数年後を見せられた出来事だ
自分の両親も然り、必ず人は老いる
体力が落ち、体力がないという事は当然気力も落ち
自制心が効かなくなり、我儘な事を言ったり
非常識な事を平気でしたりする
ワタシも20〜30年後には100%そうなる
そうなった時にせめて、自分は老いたんだなと只々受け入れ
悲観せず、老いた自分と仲良く過ごせる自分でいたい。
今回の事故は、そう願わずにはいられない、そんな出来事だった
