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降霊会の夜 |
浅田 次郎 | |
朝日新聞出版 |
浅田次郎 著 : 降霊会の夜
を、読みました。
季節外れの避暑地は、人影もまばら。
そんなさみしい別荘で、主人公の男は人生を振り返っていた。
ある日、ひどい雨とともに,広い庭に迷い込んで来た一人の女が
怪しい集いに男を誘う。
男の過去をあぶり出してゆく、怪しくせつない一夜の物語。
高度経済成長期に成長した主人公は
今の時代の若い人たち方見ると 全く理解出来ないんじゃないか??
と思えるほど 、若さはもちろん無責任ささえも謳歌していて
そんな自分を、ずっと後悔しながら生きてきたように見えました。
いつものジローさん作品のように お笑いも、ホロリとこぼれる涙もない物語。
まるで、リアルに生きている一人の男の人生のようでした。