Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

ゆっくり歩け、空を見ろ

2008年11月25日 10時50分52秒 | ベリーの感想文(本・映画)
ゆっくり歩け、空を見ろ (新潮文庫)
そのまんま東
新潮社

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天気     冬の空


東国原英夫 著 : ゆっくり歩け、空を見ろ
を、読みました。

※現在著者名は東国原英夫に変更されています。


淫行事件でマスコミに追われ、仕事にあぶれ、家族とも会えず
毎日人の視線におびえながら、突然思いついたのは帰郷。
自分のルーツを直視して、恨み続けてきた実の父と向き合う旅。
宮崎への帰郷し、歩きながら回想する8歳の“僕”。
妾という立場を選んだ母は、父と決別したのが“僕”が8歳の冬でした。
宮崎県知事として、県政に全力を傾けている作者が
芸人時代に書いた、自伝小説。

  

突然の知事選当選で時の人となり、今では宮崎県の顔となった
東国原知事の、赤裸々な過去を描いた自伝小説でした。
人はいろいろな想いに縛られて生きていますが、
特に、肉親との確執は、その関係が切っても切れないだけに
人生を大きく左右してしまうほど、大きいものだと思います。
明るく楽しそうにふるまっていた、芸人時代の東国原知事も
やはり心の中には、大きなわだかまりがありました。
大きな存在だけに、克服して前に進むのには強いパワーと
大きな勇気が必要ですが、その闇を潜り抜ければ
静かな平安が待っていると思います。


厳しい現実の中にも、プッと吹き出してしまう
面白いエピソードを織り交ぜ、軽快に読ませる配慮が見られる
優しい作品でした。





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