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となり町戦争

2006年03月14日 13時18分36秒 | ベリーの感想文(本・映画)
となり町戦争

集英社

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 天気   がチラチラさむ~い

 

三崎亜記 著 : となり町戦争
を、読みました。

 

ある日突然に、舞坂町はとなり町と戦争を始めます。
行政主体による、町民の為の戦争です。
主人公(北原修司)は、通勤上の理由で
たまたま舞坂町に住んでいる独り身。
広報誌の片隅にひっそりと記載してあった
開戦のお知らせに、「・・・・?」という感覚でした。
実際戦争が始まっても、生活は全く変化することなく
本当に戦争しているのか?と思い始めた頃
またまた広報誌のすみに記載してある、戦死者の数を見て
驚きを覚えます。


「考えて見れば日常というものは、そんなものではなかろうか。
僕たちは、自覚のないままに、まわりまわって誰かの血の上に安住し。
誰かの死の上に地歩を築いているのだ。」
戦争という現象が、身近に繰り広げられているというのに、
リアリティーを全く感じられない主人公。
きっと私もそうなんだ。
日々TVや新聞で目にする、痛ましい悲惨な戦場の様子も
この本の主人公のように、どこかリアリティーに欠ける別の世界として
受け止めているのだろうなと、思いました。


平和な日本の中で行われる、小さな戦争を通して
世界の戦争を、自分の意識を問いかけているような気がした作品でした。

 



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