Mrs.ベリーのVeryな一日

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蒼穹の昴 (4)

2006年01月30日 10時53分54秒 | ベリーの感想文(本・映画)
蒼穹の昴(4)

講談社

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天気  あたたかいです

浅田次郎 作 :蒼穹の昴 (4)
を、読みました。

最終巻の第4巻は、歴史上実在の人物が多く登場し
史実に基づいた出来事も満載なので、とても勉強になりました。
例えば、香港がどうしてイギリス領だったのかという詳細
歴史の先生が、いくら熱く語っていてもなかなか
頭に入らなかったのですが、この本を読むと
素直に「へ~、そうだったのか~。」と、思えました。
物語の面白さも然ることながら、こういうところも
素晴らしい本でした。

蒼穹という言葉を、辞書で調べてみると
青空・大空・蒼天とあり、また和英辞典にはthe blue (sky).  
とありました。
作中、ジュゼッペ・カスチリョーネが友人に宛てた手紙にこう書いています。
「生命の歓喜に打ちふるえる貧しい少年の瞳に映るもの―
それは、すべてのヴェネチィアンが、富みも名誉も関係なく
心から夢見た青空、神の作り給うた青空よりなお青い、
蒼穹(あおぞら)にちがいありません。

蒼天の青空を、蒼穹と言うのですね。
私は、吸い込まれそうで、落っこちそうな深い青空を見上げると
それだけで、条件反射的に幸せが充電されてしまうのですが
これからはそれを、蒼穹の幸せと呼ばせていただく事にいたしましょう。

最終巻、辛い別れのシーンもありましたが
とても、面白い物語でした。

菜の花さん、おススメ有難うございました。

 



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2 コメント

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 (菜ノ花)
2006-01-30 22:14:34
初めて読んだとき谷村新司さんの「昴」が

頭の中エンドレスで回ってました。

最近、ベリー夫人のブログに触発されて

読んだら、中島みゆきさんの「地上の星」が

グルグルしておりました(笑)

読了、お疲れさまでした。

蒼穹(あおぞら)の昴かぁ。夜の星ではなくて

神世の空の星、心の中の星だったのですね~。

あ、なんか掴めたかも「希望」ですね。

春児が望んだ希望、春児に私たちが見た希望。

春児がホントに欲しかった希望と未来は

二度と戻らないけど、その代わりに得たもの。

たくさんの師匠から受け継いだ心と技術。

同僚たち、尊き人たち、王宮のしがらみ・・・。

たくさん受け取ること、考えることのある

読むたびに違う事を学ぶ、深いお話です!

・・・歴史の教科書、浅田さんが書いてたら

私ももっと、勉強してたかなぁ(笑)

「珍姫の井戸」は一応続編ですが

物語はサスペンスというか事件簿・・・?

続きと思って読むと後悔しますので

もし読むなら少し時間をおいた方が良いです。
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教えてくれてありがとう (菜の花さんへ)
2006-01-31 12:02:24
菜の花さんから、お勧めしてもらわなかったら

読まないで、過ごしていたであろう、この作品。

本当に、春児の高潔な心に、なんども心打たれました。

蒼穹が、青空よりもなお青い空だと知ったとき

目の前に、澄み切った深い蒼天の秋空が広がりました。

また、時間が経って読み直してみた作品です。

珍姫の井戸は、趣向が変わるのですね。ほ~う。

これも、時間を置いて、読む事にします。

菜の花さんのおかげで、ステキな物語に出会えました。

有難うございました。

これからも、よろしくお願いしますね
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