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蒼穹の昴(4) 講談社 このアイテムの詳細を見る |
天気 あたたかいです
浅田次郎 作 :蒼穹の昴 (4)
を、読みました。
最終巻の第4巻は、歴史上実在の人物が多く登場し
史実に基づいた出来事も満載なので、とても勉強になりました。
例えば、香港がどうしてイギリス領だったのかという詳細。
歴史の先生が、いくら熱く語っていてもなかなか
頭に入らなかったのですが、この本を読むと
素直に「へ~、そうだったのか~。」と、思えました。
物語の面白さも然ることながら、こういうところも
素晴らしい本でした。
蒼穹という言葉を、辞書で調べてみると
青空・大空・蒼天とあり、また和英辞典にはthe blue (sky).
とありました。
作中、ジュゼッペ・カスチリョーネが友人に宛てた手紙にこう書いています。
「生命の歓喜に打ちふるえる貧しい少年の瞳に映るもの―
それは、すべてのヴェネチィアンが、富みも名誉も関係なく
心から夢見た青空、神の作り給うた青空よりなお青い、
蒼穹(あおぞら)にちがいありません。」
蒼天の青空を、蒼穹と言うのですね。
私は、吸い込まれそうで、落っこちそうな深い青空を見上げると
それだけで、条件反射的に幸せが充電されてしまうのですが
これからはそれを、蒼穹の幸せと呼ばせていただく事にいたしましょう。
最終巻、辛い別れのシーンもありましたが
とても、面白い物語でした。
菜の花さん、おススメ有難うございました。
頭の中エンドレスで回ってました。
最近、ベリー夫人のブログに触発されて
読んだら、中島みゆきさんの「地上の星」が
グルグルしておりました(笑)
読了、お疲れさまでした。
蒼穹(あおぞら)の昴かぁ。夜の星ではなくて
神世の空の星、心の中の星だったのですね~。
あ、なんか掴めたかも「希望」ですね。
春児が望んだ希望、春児に私たちが見た希望。
春児がホントに欲しかった希望と未来は
二度と戻らないけど、その代わりに得たもの。
たくさんの師匠から受け継いだ心と技術。
同僚たち、尊き人たち、王宮のしがらみ・・・。
たくさん受け取ること、考えることのある
読むたびに違う事を学ぶ、深いお話です!
・・・歴史の教科書、浅田さんが書いてたら
私ももっと、勉強してたかなぁ(笑)
「珍姫の井戸」は一応続編ですが
物語はサスペンスというか事件簿・・・?
続きと思って読むと後悔しますので
もし読むなら少し時間をおいた方が良いです。
読まないで、過ごしていたであろう、この作品。
本当に、春児の高潔な心に、なんども心打たれました。
蒼穹が、青空よりもなお青い空だと知ったとき
目の前に、澄み切った深い蒼天の秋空が広がりました。
また、時間が経って読み直してみた作品です。
珍姫の井戸は、趣向が変わるのですね。ほ~う。
これも、時間を置いて、読む事にします。
菜の花さんのおかげで、ステキな物語に出会えました。
有難うございました。
これからも、よろしくお願いしますね