佐渡の三人 | |
長嶋 有 | |
講談社 |
長嶋有 著 :佐渡の三人
を、読みました。
作家の道子は叔母の納骨の為、父と弟と三人で佐渡を訪れた。
秀才の家系に生まれながら、あまり出来が良くない父は
人生の難題に向き合おうという姿勢がない。
そんな父に似たのか、弟は筋金入りのニートでひきこもりだった。
という、決して明るい設定ではないにもかかわらず、
家族はお互いに干渉せず、何事も面白がってやろうという
執念にも似た熱意に満ちているところがおもしろかったです。
納骨の為に計3度も佐渡を尋ねる主人公を感じるために
Googleマップで、佐渡の地図を見ながら読むと、
物語が立体的になって、いっそう面白かったです(笑)