早くも旅は5日目
この旅最大のチャレンジ、東廻りで台北への大移動の日
朝5時58分ホテルの前はまだ真っ暗。
駅が目の前で良かったって、思いながら
駅までスーツケースを転がして歩く
駅構内は、連休中で朝早くから沢山の人達がおり
その中でも一際目立つ団体が
地味な制服に身を包んだ女性の集団
100人くらいはいる模様。
皆一様に化粧気がなく、姿勢が良く
全員50歳より上の年齢のように見えるのに
決して騒がしくなく、かと言って陰気でもなく
電車に乗る前から、とても気になっていた。
ワタシが乗り込む自強号がホームに滑り込んできた
途中まで座ることが出来るシートに落ち着き
ホテルで渡された、朝ごはんのサンドイッチを開けてみる
朝ごはんが食べられないのなら、朝お弁当を作って置きますよって
言われていたけれど、実際朝早いしきっと無かった事になるだろうと
全然期待していなかったのに、フロントで鍵を返すと
ちょっと待ってと、まるでケーキを入れるような箱に入ったサンドイッチと
カットフルーツそれと、さらに数分待ってと言われて待っていると
熱々の淹れたての紅茶も持って来てくれた
もう、この瞬間あまりのみんなの優しさに、感動して涙腺崩壊しそうになりつつ
笑顔で手を振って別れた
サンドイッチは、ハムやチーズやピクルスをこれでもかと挟んだボリュームサンド
この朝ごはん弁当でも食べきれないくらいだったけど
列車に乗り込んですぐに、さっき見た女性の集団の60代くらいの女性が
陽気に中国語で話しかけて来て、全然わかってないワタシを丸無視で
ミニトマトや、ふかし芋や、ゆで卵の烏龍茶煮なんかを
次から次にくれる。
しかも、美味しいから今食べろと勧めてくるので、一口食べると
本当にビックリするくらいおいしかった。
優しい町内の世話焼きおばさん的なこの女性は
いろんな人にいろいろ配っていて
その仲間の女性は、立っている老人を見るや否や、
自分の席に誘い、席を譲り、これ以上の幸せはないという笑顔で
老人に話しかけていた。
彼女達は最後まで何者なのかは不明だったけど
ワタシの勘ではシスターだったんじゃないかな。
短大で一緒に過ごしたシスター達と佇まいがよく似ていた。