名古屋市交通局はこのほど、昨年暮れ頃から日常利用者や一般市民に向けて募集していた要望に対する回答を纏めて、公式サイトにて公表しました。
これによれば、市バス車両新車発注の随意契約化や地下鉄鶴舞線の保安装置のATO化、市バス出入庫路線の系統記号付番、燃料電池バスのさらなる拡充等が目新しい要望項目ですね。(笑)
また、他社に渡った元黄電の廃車後は買い戻して復刻保存したらどうか?の意見もありましたね。うん。
いやぁ、回答内容は相変わらず、些か歯切れが悪いですがね。(苦笑)まぁ、毎度のことだが。
取り急ぎ報告まで。
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……………これを見れば、市バスでは昨今の新NF車の人気が極めて高いようだし、地下鉄名城・名港線の今後の新型電車は現在の東京メトロの銀座線や丸ノ内線(東京メトロの1000系や2000系)のように元来の車体カラーを踏襲すべきだとも読み取れますね。うん。まさか東京メトロのような昇圧構想(直流600→750ボルト化)まではなかろうが。
こうした内向きな経営姿勢が今になって露わになったのでは?
こんなことは書きたくはないのだがねぇ……。
今のままではホンマに市有市営の形態が続けられるのかどうか心配だ。
名鉄もかつては市営交通によく似た経営方針でしたが、最近はJR東海の勢力が強まったせいか、保守的な思想から脱却しつつありますね。うん。
https://www.city.nagoya.jp/zaisei/cmsfiles/contents/0000183/183734/R7siminn.pdf (PDF)
独立採算制をとる地方公営企業である交通局以外の、名古屋市の来年度予算の意見と回答です。
私も住宅都市局関係などでいくつか投稿しています。柳橋駅に関しては「凍結」が中日新聞で報道される前の公開ですので、このレジュメでは「凍結」とは述べられていないことがわかります。
さて、このレジュメで投稿された意見はほぼ「改変されずに」そのままの文体で掲載されています。私の投稿した意見も(概ね)カットされた箇所はありません。
しかし、交通局の意見は投稿文の大半が局によってカット・改変されてしまい、私が主張したいことや名詞などの表現がほぼすべて書き換えられたり削られてしまっています。そして「結論」のみが箇条書きにされた「意見」となってしまっています。
私が主張したかったことがこのような文面になってしまい、甚だ残念です。そして「回答になっていない」「12月公開の予算編成過程をそのままなぞっているだけ」というものばかり。
まあ、これはかつての管理人さんの言葉を借りるとするならば、「本気度がない」と言わざるを得ません。新しい冒険的な企画などめんどくさいことはやりたくない・関心がないというのが、前年度予算編成過程意見回答よりもさらに顕著になってしまいました。
これでは、本当に「乗りたい市バス・地下鉄」には脱却できない「自業自得」のようにも思われます。
名古屋市 意見募集を終了した計画等についての市民のご意見及び市の考え方
名古屋市観光・MICE戦略2028(案)に対する市民意見の内容及び市の考え方
https://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000178/178028/comment2.pdf (PDF)
ここにも、「魅力がない」「二度と行きたくない町名古屋」「名古屋飛ばし」と「(※ブルーリボン賞/ローレル賞・グッドデザイン賞などの)受賞歴のない地下鉄車両」「いつも汚れている地下鉄車両」など、市バス地下鉄に対する厳しい意見も投稿されています。これも見ていると、市当局もどこか危機感が中途半端というか、どうやって市バス地下鉄に乗りたくなるのかという根源的なものが足りていない気がしてなりません。
豊橋(※テレビアニメ「負けヒロインが多すぎる」の豊橋鉄道ラッピング車両)・岐阜(※テレビアニメ「変人のサラダボウル」の岐阜バスラッピング車両)・JR東海の「五等分の花嫁」「ラブライブサンシャイン」「ゆるキャン△」とのコラボ企画など東海地方でも行われているご当地作品の㏚ラッピング車両もぜーんぶ「無関心」な感じ。2024年度上半期朝ドラ「虎に翼」が市政資料館で撮影され、2024年春クール放送のNHKEテレのアニメ「響け!ユーフォニアム」第3期ではオープニング映像と本編の全国吹奏楽コンクール会場シーンで名古屋国際会議場が登場しています。
2025年1月から放送のテレビアニメ「メダリスト」(※月刊誌「アフタヌーン」連載中作品)の舞台が名古屋であることなど、名古屋にも「ご当地作品」がありますが、ことごとく市は「無視」「無関心」。「ご当地作品」のラッピング車両は乗りたくなる市バス地下鉄の最大のPRになるだけに、「塩対応」には甚だ残念と言わざるを得ません。市バスラッピングも激減し、地下鉄ラッピングは名城線の名古屋学院大学列車が一編成あるのみ。これでは、とてもご当地㏚持ち上げなど、全く足りず、「魅力がない」と糾弾されても仕方ありません。
今回締め切り後に思いついた意見は、また次の意見募集で投稿することも考えています。
またこれは、いつ・何時・どこの世界・社会・時代問わずの話しですよ。