
2024.02.09撮影
2月のわたしのお庭は、例年は、ヘレボルスの独断場です。でも、今年、ヘレボルスは、
・何年もよく咲いていた株が全体的に勢いが弱い
・失った個体もあるようだ
・1月に雪害を受けた個体は回復していない
という状態です。
でも、うれしいのは、
・実生株で今年初めて開いたのがいくつもある
幼株を数年見守り続けてきて、やっとその花と初対面することができたのですから、感動ものですよ。
ヘレボルスとは別に、今年の2月のわたしのお庭では、球根植物が例年より早く咲き出しました。気候変動のためでしょうか。今日は、そんな、早く咲き出した球根植物のうち、黄色い花からふたつ選び出しました。

2024.02.15撮影
まずは、「黄金色の」スノークロッカスをご覧ください。
学名 Crocus chrysanthus「黄金色の花を持つクロッカス」
英名 Golden crocus「黄金色のクロッカス」
別名 Snow crocus「雪のクロッカス」「スノークロッカス」
和名 クロッカス・クリサンサス
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus)
英名 Golden crocus「黄金色のクロッカス」
別名 Snow crocus「雪のクロッカス」「スノークロッカス」
和名 クロッカス・クリサンサス
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus)
このオレンジ色がかった独特の黄色はきれいですね。冬の庭が、ぱっと明るくなります。
花被片(花びら)は、何枚でしょう。冒頭画像ではわかりにくいですが、直前の画像では、花被片が6枚あるのが、はっきりとわかります。これだけ花が開いているのは、撮影した時間帯が昼間で、比較的明るかった、ということです。
6枚に分かれている花被片のうち、外側3枚がガク(外花被)、内側3枚が本当の花弁(内花被)です。と言っても、6枚合わせて、まあ、なんと言いますか、花びらですよね。
次の画像は、コンデジでのお遊びの接写(マクロ撮影まがい)。上に向いて開いたスノークロッカスの花を、真上から見下ろして撮りました。花被片の内側3枚は全部見えますが、外側の花被片は1枚写っていません。オシベは3本とも見えます。オシベの中心にあるメシベは柱頭が3裂しますが、この画像でははっきりとは判別できません。

もうひとつの黄色い花。次の画像をご覧ください。スイセンです。これは、やや小型の園芸種で「ジェットファイア」といいます。
学名 Narcissus 'Jetfire'「ジェットファイア」
アヤメ科(Amaryllidaceae)クロッカス属(Narcissus)
次の画像で、背景にほぼ上向きに出ている、葉より薄い色のものが、まだ若いツボミです。手前に、頭を下げてきて、結果、頭をもたげてきたかのように見えるものが、それより成長したツボミです。どちらの段階のツボミも、まだ苞を固くかぶっています。
実は、このスイセンも雪害を受けました。開かずに終わるツボミもあると思います。そういうのは、茶色く、また柔らかくなっているのですが、それらのツボミを避けて写したのが、以下の画像です。ん〜〜、勢いがないなあ・・・

2024.02.19撮影
ツボミは、成熟してくると、薄い皮である苞を破って、姿を見せてくれます(左下の画像)。そして、さらにふくらみ出します(右下の画像)。


2024.02.19撮影 2024.02.19撮影
そして、次のように花びらを開きだします。「ジェットファイア」の特徴である、オレンジ色系の長めの副冠(スイセンの花の中央にあるカップ状のもの)が、すでに、花被片から外に出ています。苞が割れてめくれているのも見えます。

2024.02.22撮影
花がもっと開くと、次のようになります。掲載画像の撮影日はたまたま3月1日ですが、2月中にここまで咲いていました。

2024.03.01撮影
開き切ると、次のようになります(去年、3月末の画像)。現在は、ここまで反りかえるほどは花の段階が進んでいません。

3月現在、「黄金色のクロッカス」は終わりましたが、去年の秋に植えたクロッカス(色は各種)が咲き始めました。例年より早く2月に咲いた黄色いキバナセツブンソウ(Eranthis hyemalis)は、もうほぼ終わり。レンギョウ(Forsythia)は、これも例年より早く2月中に開き出しました。満開になるのはこれからです。