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2024.03.14撮影
去年の秋、クロッカス(Crocus)をたくさん買って、南側の庭(うちには、庭が、家の北側と南側にあります)に植えました。南側にクロッカスを植えるのは、初めてです。
北側の庭にはクロッカスがあった(ある)のですが、成長した樹木の陰となり、うまく育たなくなりました。それで、南側で育ってもらおう、と新しい球根を求めたのです。
球根は、思い切って、大きな袋で買いました。大型のクロッカス1袋と小型のクロッカス1袋です。どんな花が咲くかは、咲いてのお楽しみ、という「徳用」袋です。
大型の方は、1袋30球根入りで $19.97、小型の方は、1袋60球根入りで $32.25、でした。カナダドルです。1カナダドルは、このところ、110円前後で取引されています。
こんなにたくさんどうやって植えるんだ、どこへ植えるんだ、と悩みましたが、なんとかなるだろう、と観念して、帰国と帰国の合間に、寒さの中、震えながら土を掘りました。
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2024.03.14撮影 2024.03.14撮影
大型の方は、Crocus vernus のもようです。この学名は「春のクロッカス」という意味で、英語でも Spring crocus「春のクロッカス」といいます。英語では、また、その花の大きさを表して、Giant crocus「巨大なクロッカス」とも呼ばれます。
ここまでの画像は、すべて、大型の「春のクロッカス」です。このしましまの園芸種名は、 'Pickwick'「ピックウィック」。wick というのは「ろうそくの芯」で、pick は「つまむ、つまみ出す」。pick the wick で、「(ろうそくを使った後に)ろうそくの溶けた中に落ち込んだ芯を(次に使えるように)つまみ出す」という意味になります。ん・・・そうか。
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2024.03.12撮影 2024.03.14撮影
小型の方は、Crocus chrysanthus と Crocus tommasinianus のようです。先の方の学名の種小名 chrysanthus は「黄金色の花」です。もうひとつの種小名 tommasinianus は、植物学者であり政治家でもあった Muzio Tommasini(発音は、ムーツィオ・トンマスィーニ?)に因みます(これは、他のブロガーさんが教えてくれました)。日本語的には「トマシーニ」。
「黄金色の花」の方は、英語で、Snow crocus「雪のクロッカス」、「トマシーニ」さんの方は、Early crocus「早咲きクロッカス」、と呼ばれます。「早咲き」の方も、流通上では、Snow crocus「雪のクロッカス」と呼ばれることもあり、種類がなんであるかをわかりにくくしています。
直前の画像は、きれいな色だなあ、と気に入りました。が、、、何かわかりません。小型の方だとは思いますが。球根を買った通販のカタログにも載っていないし、この色は、これ一本しか咲いていないんです。お徳用袋に入るはずではなかったものが、紛れ込んだものなのかもしれません。
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2024.03.14撮影 2024.03.14撮影
上のクロッカスは、「トマシーニ」さんの園芸種 'Whitewell Purple'「ホワイトウェル・パープル」だ思われます。お徳用袋には、これが一番たくさん入っていました。
園芸種名の whitewell の well というのは、「井戸」とか「液体が溜まっているところ」という意味です。それが white「白い」わけです。花の中央が白っぽいことによる命名だと思いますが、花の中央が白いクロッカスはたくさんあると思うんだけど・・・ purple というのは「紫」ではなく「赤紫」です。purple は、通常、日本語に「紫」と訳されますが、実際には、「赤紫」を指します。
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2024.03.16撮影 2024.03.16撮影
これも、「トマシーニ」さんの園芸種で、'Ruby Giant' のようです。giant は「巨人」という意味で、小型のクロッカスとしては、本当に大ぶりなんです。ruby は「ルビー」で「赤い」ですが、この色を「ルビー」というは、ちょっと外れているような・・・
でも、太陽が当たると、次のような色になります(左下画像)。「ルビー」よりひとつ前の「ホワイト・パープル」も、次のようになります(右下画像)。
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2024.03.15撮影 2024.03.15撮影
次は、大型の Crocus vernus「春のクロッカス」の方です。この園芸種は、'Remembrance' で間違いないと思います。'Remembrance' の意味は、「思い出」「追憶」。花びら下の「脚」の方は、花より濃い紫です。左下の画像でお確かめください。
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2024.03.16撮影 2024.03.14撮影
次も大型の方。園芸種名は、'Snowstorm' といいます。「雪の嵐」「吹雪」という意味です。花びらと脚に入った紫の筋がきれいですね。
周りに見えるのは、チューリップ(Tulipa)の葉です。チューリップの植わっているところを掘らないように、と、記憶と記録に頼って、クロッカスを植えたはずなのですが、それでもこのように近接してしまいました。場所によったら、クロッカスがチューリップに埋もれています。ああ、どうしよう・・・掘って植え替えることになるか・・・
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2024.03.16撮影 2024.03.17撮影
最後に、小型の、英語で Snow crocus「スノークロッカス」と呼ばれる Crocus chrysanthus「黄金のクロッカス」を。「黄金のクロッカス」は、典型的には、濃い、オレンジ色がかった黄色ですが、この園芸種はもっと薄い色です。特徴は、花びらが2色であること。花びらの端の方が薄い黄色、中央に近い方がそれより濃い黄色です。これもきれいだと思いました。この園芸種の名称は、'Romance'「ロマンス」。
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2024.03.16撮影 2024.03.16撮影
他にも咲いているのですが、今日はこれだけにします。なお、クロッカス(Crocus)属は、アヤメ科(Iridaceae)に属します。