2021.04.02撮影
今日からは、しばらく、うちの庭にある、あるいは、あったスイセン属(Narcissus)のいくつかをご紹介します。
スイセンやチューリップは、園芸種が大変多く、その園芸上の分類に「ディビジョン(Division)」を用います。
スイセンの園芸上の分類を簡単にまとめると、次のようになります。副花冠というのは、花の中央にあるカップ状・かんむり状のものです。
ディビジョン1〜3・・・副花冠の大きさ(長さ)により分類
ディビジョン4・・・・・八重咲き
ディビジョン5〜10・・・元となった原種の特徴により分類
ディビジョン11・・・・・副花冠が裂けているもの
ディビジョン12・・・・・原種以外で、1〜11に分類できないもの
ディビジョン13・・・・・原種、野生種
スイセンでは、「花びら」に見えるものは、植物学上は、花被片と呼ばれます。花被片とは、花弁ともガクとも区別のつかないものです。
以下では、記載を簡素化するため、スイセンの花被片を「花びら」、副花冠を「カップ」と呼ぶことにします。
また、植物の帰属を表す
ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)スイセン属(Narcissus)
は省略いたします。
2021.04.02撮影
今日のスイセンは、ディビジョン4、八重咲きの花です。
ディビジョン4のスイセンは、
・「花びら」
・「カップ」
・オシベ
・メシベ
すべてが花弁化して、八重となったものです。
画像の八重のスイセンは、園芸種名を 'Dick Wilden'「ディック・ワイルデン」(Wilden は「ウィルデン」「ヴィルデン」の可能性はありますが、ここでは、「ワイルデン」としておきます)といいます。
名称は、属名 Narcissus に、種小名なしで、直接、園芸種名を加えます。園芸種名そのものには、一重引用符をつけます。
学名 Narcissus 'Dick Wilden'「ディック・ワイルデン」
開発者 P. Th. Zwetsloot
登録年 1962年
産出国 オランダ
ディビジョン4
次のオランダのサイトに、花の大写しが出ています。合計4枚ありますが、それぞれ、やや異なる色調のを見せてくれています。
この八重の花、なくしました。ヘレボルス(Helleborus)に埋もれてしまったのです。
このスイセンは、買おうと思えば手に入るのですが、実は、これ自体が他の八重の花の身替わりだったんです・・・それで、できれば、その元の方が欲しい。
その元のスイセンは、明日、ご紹介します。
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