カラスといちごとクロッカスと

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ワスレナグサ 1

2023年04月28日 08時00分00秒 | ムラサキ科
2022.05.13撮影

今日と明日でムラサキ科(Boraginaceae)のミニシリーズは終わりです。

最後に、ワスレナグサ属(Myosotis)を取り上げます。「ワスレナグサ」の「ワスレナ」は、漢語風に「勿忘」、和語風に「忘れな」。

ワスレナグサ属の花は、よく似ているものが多いので、種(しゅ)まで、しかとは同定しにくいのですが、庭に普及している、という統計的事実からと、見かけからも、冒頭の画像のワスレナグサは Myosotis sylvatica でしょう。

学名 Myosotis sylvatica(推定)
英名 Forget-me-not「我な忘れそ」
和名 ワスレナグサ
ムラサキ科(Boraginaceae)ワスレナグサ属(Myosotis

学名の Myosotis は、「ウサギの耳」という意味だそうで、葉の形を表したものだと言われています。次の画像で、葉の形をご覧ください。

2022.04.11撮影

ムラサキ科の、ヒメムラサキ(プルモナリア)、ルリジサ(ボリジ)の花が、(白花でなければ)咲き始めはピンク、そして、開き切ると青、というのは、もう見ました。今日のワスレナグサも、花は、ピンクから青に変わります。

上の画像でも、ツボミはピンク色を覗かせ、画像中央下の、小型で開いてはいるがまだ丸まっている花は、変色中であるように見えます。

次の画像もご覧ください。いろいろな開き方の段階の花を見ることができます。

2023.04.18撮影

以下の画像では、花が全部開いてしまった状態です。ツボミがないので、全体が青くなっています。

きれいな空色ですね、ヒメムラサキ(プルモナリア)の花とも、ルリジサ(ボリジ)の花とも異なる。

この「花ざかり」のワスレナグサのおいでになるところは、わたしのハーブ・ガーデン! 背景にチャイブ(Allium schoenoprasum)が見えます〜〜 わたしがここにワスレナグサさんたちをお招きしたんじゃないんです。タネがどういうルートで移動するのか知りませんが、お願いしたわけでもないのに、やってくるんです。

わたしは、ワスレナグサは、購入したのですが、知り合いのガーデニング好きのおばさん(隣のおばさんとば別の人)にあきれられました、そんな植物は買うもんじゃない、って。そんなら、くれたらよかったんじゃない、とは思いましたが、毒づくのは控えました。

2021.05.04撮影

ワスレナグサは、花茎の下から上に向かって咲きます。

直前の画像でも、花の中央の色からそのことがわかるのですが、冒頭の画像の方がわかりやすいので、そちらをもう一度ご覧ください。

花茎の下の方にピンピンと出ているのは、終わった花がタネになりかけているところです。その上にある花ふたつは、中央が白いです。これが花が古い証拠! 受粉したことを表すのかもしれません。その上の花4つは、まだ新しい花。中央が黄色いです。そして、花茎の先に、ピンク色のツボミが見えます。

明日、もう一度、ワスレナグサについて。


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