板橋区にある蓮根川緑道は、通称:ヘビ公園と呼ばれる。
その名前のとおり、公園には大きなヘビがいらっしゃる。それも2匹。
2匹は対峙するように向かい合って、何やら話しているようでも、威嚇し合っているようでもある。
なぜこんなふしぎなへびが現れたのであろう。
どうやらこの公園、「蓮根川」というように昔の川の跡を公園化したらしい。いわゆる暗渠である。
その緑道内に設けられた公園は非常に細長い。
道路と道路に挟まれた、横わずか5,6mの敷地が縦にながーく続いている。
そうなると公園で可能な遊びも、設置できる遊具も限られてくるのである。
すべり台にベンチ、ブランコなどが縦一列に並んでいるのが微笑ましいのであるが、この公園のエライところは細長いという特徴からヘビを雇ったところである。
これなら公園の幅にも収まるし、巨大なものでも設置することができる。
異才過ぎて若干周囲からも浮いているのだが。
このへびさん、日中は子どもたちに結構な人気で、登ったり滑ったりと自由に遊ばれている。
決してオトナが近寄れる雰囲気ではなかったので、夜にもう一度訪ねてみた。
街路灯や自動車のヘッドライトに照らされたヘビの肌は白く、そして艶めかしい。
日中の数倍は異彩を放っている。
それがまた2匹もいるのだから不思議な感じがする。
身体は美しくS字を描いていて、互いに同じ格好をしている。
1匹10mあるとしたら、あわせて20m。
とっても細長い。
へびのうしろにはすべり台もある。
すべり台も、へびと一緒で細長い。
細長い緑道へと続く滑走路のよう。