夜は静かに、月と街灯に照らされる麻溝公園。
ちょっとばかり色白になって、植物がつくりものっぽい。
夜になると、普段は気にも留めないものが異彩を放っていたりする。
樹木ってこんなに色鮮やかだったっけなあ。
傾斜の花壇も露に濡れて、ニスを塗った彩色済み粘土造形のよう。
本物が偽物に見える。
そういえば、手塚治虫『火の鳥』に自然が醜く、機械が美しく見えるようになった青年の話があったっけ。
関係ないけど。
夜空の鑑賞特等席は大階段の上。
メタセコイヤ並木が遠近感を演出。
寝っころがると、こんな感じに見える。
名脇役の並木が天と地を意識させてくれる。
月の日もあれば、星の日もある。
秋口にはどんぐりが落ちている。
風で落ちてきたのか、まだ青い。
夏の森の妖精といえばキノコ。
夕立のあとに現れて、気がつけば消えてしまっている。
湿気のある夜はキノコの宴。
光に照らされても、なお踊る。
きっと気づかれずにひっそりと過ごしている。
出会えたら幸運。
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