日毎に影が長くなり、日も短くなって、寒さが加わってくる・・・
冷たい風に枯葉が舞うのも、もう間近・・・何となくものさびしく、
傍に誰かがいてほしくなるような秋の訪れである・・・
夏が去って秋が来て、やがて冬になって再び春が訪れる・・・
毎年くり返される変化ではあるけれど、四季はそれぞれに・・・
独特の味わいを持っている・・もの思いにふける秋、じっと我慢のの冬、
心浮き立つ春、躍動感みなぎる夏、数限りない四季のイメージは、
いずれも日本の風土の長い営みの中で、人々が感じ取り生み出したもの・・・
これほど豊で繊細な四季折々の感覚を、一年の間に味わえるということは・・
思えばまことに有難い自然のプレゼントと言えよう・・・・
そんなせっかくの恵み、味わいを楽しむ感受性を、慌しい日々の中で、
お互いにどれだけ保ち得ているだろうか・・・