安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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MMTは純粋貨幣理論..組み合わせるべきはハイエク-ケインズのハイブリッド主義だ

2019-04-28 00:27:53 | 政治
自民党の西田昌司参議院議員のユーチューブ動画を拝見しました
政治家のお仕事として、まっとうなお仕事をされていらっしゃると、拝見させていただいています
代議士の中においては、数少ないMMT(現代貨幣理論)や「お金の本質」を理解されている方だと思いますが
それでも、考え方のベースはケインズ経済学に立脚するものだと思います

詳しくない方のために、学者向けの説明ではなく、ざっくりとご説明申し上げますと(もともと難しい説明は無理ですが)
経済学にはいくつかの流れがあり、大きく分けて2つの考え方があります

それが、ハイエク主義ケインズ主義です

ハイエク主義とは、自由を重んじ、民間による自由な経済活動による活力を重視する考え方です
私のブログ名に使われている「小さな政府」とは、ハイエク主義に基づく考え方で、政府による抑圧をできるだけ排除することを重視するものです
ティーパーティー運動(減税を求めるアメリカ国民の運動)などに代表されるように
税金は人々の自由を束縛するものであり、本来安いほうが良いのだ、という考え方に基づきます


ケインズ主義とは、政府主導型の考え方で、計画経済型です
経済のどこに重点を置くか?それを政府主導で予算を振り向ける考え方で、いわゆる「大きな政府」と言われます
従来の貨幣理論の考え方においては、ケインズ型は重税国家になりやすく、税金をたくさん集めて政府が使う、という考え方になりやすいと言えます


この二つの対極にある考え方がありますが
ハイエク主義を代表する政治家は、ロナルド・レーガンやマーガレット・サッチャーなどが代表的だと言われています
一方のケインズ主義を代表する政治家としてはニューディール政策のフランクリン・ルーズベルトやアドルフ・ヒトラーなどがいます

現役の政治家としては、アメリカのトランプ大統領がいらっしゃいますが
この方こそ、私が理想と考える「ハイエク-ケインズ ハイブリッド主義」に一番近いと、私は考えています

まず説明の前に、なぜハイエク-ケインズと、ハイエクを前に持ってくるのか?それは
あくまでも原則はハイエク主義でないといけない
というのが私の主張だからです、これは西田昌司参議院議員からはあまり聞こえてこない考え方です

トランプ大統領という人は、非常に面白い考え方をする人です
トランプ大統領は、よく演説でこう言います
「自由とは政府から与えられるものじゃないんだ、自由とは”神(GOD)”から各人に与えられたものなんだ」
この言葉は、トランプ大統領の基本的な政治信条であることは、おそらく間違いがありません
トランプ大統領の政治方針は、その考え方で貫かれています
安い税金と政府による規制の緩和こそ、人間にとって一番大切な財産”自由”なんだ、ということですね
そして、ケインズ主義的なものの考え方は、あくまで副次的なものであり、その考え方は
「人々の自由と人権を守る役割としての政府」
という考え方で貫かれています
つまり、個人では守りようがない人権や自由を守るために政府としての機能があるのです
わかりやすく言うと、国家主権を守ること、人権保護、国防、治安の維持、これが原則として国家の役割なんですね

私は、このトランプ思想を今の日本に置き換えた時に
副次的なケインズ主義の思想を、民間経済の活力を取り戻すために使うべきだ、と思います
その分野での、ケインズ主義を否定するものではありません
一時的でも、国家による財政出動で景気を浮揚させる必要があると思います
ただ、財政出動は将来的な国民の財産になりうるもの、リニアなどの高速鉄道などや国民の安全を守るものに使われるべきです

トランプ大統領も、メキシコ国境から入ってくる犯罪者やドラッグの脅威から国民を守ること、そして
中国の覇権主義からアメリカ国民と自由主義の同盟国を守ること、それらは国家としての責務
そう考えていると思いますし、これらは国家でなければ実現できないものなのです
メキシコの壁も国防力強化も、財政出動によるケインズ主義ですが、それは基本的にやらねばならないことだと考えます

一方で、トランプ大統領は”オバマケア”を否定し廃止しようと考えている、もしくはもっと国民の自由性の高いものにしようと考えています
この考え方に私は賛同します
この考え方のミソは、人間の本質を理解することから始まります
MMTは基本、大きな政府になりやすい考え方で、政府が国民の面倒を見る...という考え方になりやすい
ということを私は非常に危惧しています
西田昌司議員にも、そのへんをきちんと理解していただきたいという願いも込めて
少しでも日記を書いていこうと考えています

次は、MMTの陥りやすい罠について、もう少し深く掘り下げようと思います

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