アメリカでは2018年の中間選挙において、思いもかけないムーブメントが起きて、世間を驚かせました
下院民主党現職のジョー・クローリー議員を、大方の予想を裏切り、民主党予備選挙で破って本選候補者として残り
11月の下院中間選挙でも、共和党候補を破って史上最年少の非白人女性下院議員となった、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス
彼女がアメリカ、ニューヨーク州において、新しい旋風を巻き起こしました。。彼女の名前を略して、通常AOCと表現されます
AOCの選挙戦略は、非常に参考になる面がたくさんあり
現状の政治に不満を持つ人々を、自分たちの考えをストレートに訴えることで、支持層に取り込んでいく、という
SNS中心の、典型的な「無党派層の取り込み型」の選挙戦略でした
このへんが、前回の「れいわ新選組」の選挙戦略と非常によく似ており
おそらく、山本太郎氏はAOCを非常によく研究していたと思われます
山本氏の特徴は、なんと言ってもMMT現代貨幣理論を取り込んだ、新しいタイプの極左思想家であるということです
演説の中に、「お金持ち」や「大企業」に対する反発のような発言が多々あり
言ってることを要約すると、プロレタリアート(労働者階級・貧困者)の団結と反ブルジョワジー(資本家・お金持ち)を掲げている
つまりマルクス主義者だと思います
AOCも進歩派と言われるアメリカの極左思想の持ち主ですからね、この点もよく似ているわけです
AOCは、政治的にはバーニー・サンダース議員に師事し
ニューヨーク市立大学ステファニー・ケルトン教授の唱えるMMT現代貨幣理論をその政策の理論的な柱とし
MMT理論の上に組み立てた政策を数多く掲げています
一方日本では、ニューヨーク州バート大学のランダル・レイ教授のMMT理論を、中野剛志氏が初めて持ち込みました
中野剛志氏が持ち込んだMMTを、影響力を持って広めているのが、京都大学の藤井聡教授と、経済評論家の三橋貴明氏です
この方たちの影響を受けたのが山本太郎氏、というわけです
私は最近、このMMTに大きな脅威を感じています
特に三橋貴明氏は、山本太郎氏とも何度も会談したりして、MMTの普及に務めて、影響力を強めているわけですが
この理論が将来にわたって人類にどういう影響を及ぼすか?それが見えていないんだろうな。。。と、感じています
話は変わりますが、ドイツの哲学者エマニュエル・カントは、1795年に出版した、「永遠平和のために」という書物で
国民国家(いまの日本のような独立国家)の理想を、「野蛮人が無法な自由にしがみついている」と批判し
「一つの統一国家による統治こそが平和をもたらす」と説きました。。。つまり、グローバリズムの元になる考え方ですね
「野蛮人が無法な自由に。。。」、というのはどういうことかと言うと
つまり、国民国家が国民の自由意思を尊重して自由にさせていることを、「野蛮人の自由」と批判しているわけで
もっと「国際的な統一ルールや統一秩序」で人を縛るべきだ、と言っているわけです。。。それが、世界平和への道だ、とね
このカントの影響を受けたのが、いまのEUであり、カントの説が正しいとすれば
ヨーロッパ各国の民族の個性を、統一ルールで政治的に縛ることが「正しい」というわけです
このカントはどういう人かと言うと、「人間の理性」を、「最も高次なもの」、とする哲学を説いた人で
プラトンやヘーゲル、ソクラテスの説くような、目に見えない形而上の価値よりも「人間の理性」を上に置くべきだと主張した人です
しかし、このカントの影響を受けた後世の人々はどうなっていったか?
カール・ポパーの「開かれた社会とその敵」という哲学の影響を受けたジョージ・ソロスが、いま何をやっているか?
ソロスは、真に開かれた社会とは、人間の「欲望の自由」を開放することだ、という考えのもとに、様々な社会秩序を破壊しています
それを見ても、カントの説く「人間の理性」というものが、「後世への影響」にまで、考えが及ばない、ということは明らかなのです
私が何を言いたいのか要約しますと
それは、MMTは確かに理論としては正しいように見える。。。しかし、その理論が将来に及ぼす影響はどうでしょうか?
人間の理性だけで考えて、「理論的に正しければすべて正しい」と思うのは、大きな間違いであると、私は思います
私は特に三橋さんに言いたい
一つの理論を広めるのも結構ですが、それが広まったときにどうなっていくか?そこまで考えてくださいね
特に、MMTは「税金をインフレ調整のための手段」と考える傾向があります
山本太郎氏がMMTを中途半端に理解し、どんどんMMTによる通貨発行を行っていった場合
彼がお金をどういう方向に使うか、それはだいたい読めるでしょう?おそらく、ほぼ個人へのバラマキに使います
アメリカの例を見るまでもなく、個人へのバラマキは、国民の勤勉の精神を蝕みます
多くの人が生活保護で生活することを、簡単に受け入れる国になってしまう、そういう恐れがあります
「税金なんて、企業や金持ちが払えばいいんだ。。。どうせ税金なんてインフレ調整装置なんだから。。。」
そう考える国民が増えた時、山本氏は誰に税金をかけるでしょうかね?
勤勉に働く人に多くの税金をかけて、働かない人に税金をかけない国。。。こんな国、普通の人はいられないでしょう
働かない人間が得をする国。。。こんな国を作ることが正しいかどうか、どうかよく考えてほしいと思います
辛辣なことを言いたくはありませんが、正直、「れいわ新選組」は私の中では論外です
今回の選挙では、自民党、公明党、れいわ新選組、日本共産党。。。このあたりには票を入れないようにすべきだと思います
それが結論です
下院民主党現職のジョー・クローリー議員を、大方の予想を裏切り、民主党予備選挙で破って本選候補者として残り
11月の下院中間選挙でも、共和党候補を破って史上最年少の非白人女性下院議員となった、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス
彼女がアメリカ、ニューヨーク州において、新しい旋風を巻き起こしました。。彼女の名前を略して、通常AOCと表現されます
AOCの選挙戦略は、非常に参考になる面がたくさんあり
現状の政治に不満を持つ人々を、自分たちの考えをストレートに訴えることで、支持層に取り込んでいく、という
SNS中心の、典型的な「無党派層の取り込み型」の選挙戦略でした
このへんが、前回の「れいわ新選組」の選挙戦略と非常によく似ており
おそらく、山本太郎氏はAOCを非常によく研究していたと思われます
山本氏の特徴は、なんと言ってもMMT現代貨幣理論を取り込んだ、新しいタイプの極左思想家であるということです
演説の中に、「お金持ち」や「大企業」に対する反発のような発言が多々あり
言ってることを要約すると、プロレタリアート(労働者階級・貧困者)の団結と反ブルジョワジー(資本家・お金持ち)を掲げている
つまりマルクス主義者だと思います
AOCも進歩派と言われるアメリカの極左思想の持ち主ですからね、この点もよく似ているわけです
AOCは、政治的にはバーニー・サンダース議員に師事し
ニューヨーク市立大学ステファニー・ケルトン教授の唱えるMMT現代貨幣理論をその政策の理論的な柱とし
MMT理論の上に組み立てた政策を数多く掲げています
一方日本では、ニューヨーク州バート大学のランダル・レイ教授のMMT理論を、中野剛志氏が初めて持ち込みました
中野剛志氏が持ち込んだMMTを、影響力を持って広めているのが、京都大学の藤井聡教授と、経済評論家の三橋貴明氏です
この方たちの影響を受けたのが山本太郎氏、というわけです
私は最近、このMMTに大きな脅威を感じています
特に三橋貴明氏は、山本太郎氏とも何度も会談したりして、MMTの普及に務めて、影響力を強めているわけですが
この理論が将来にわたって人類にどういう影響を及ぼすか?それが見えていないんだろうな。。。と、感じています
話は変わりますが、ドイツの哲学者エマニュエル・カントは、1795年に出版した、「永遠平和のために」という書物で
国民国家(いまの日本のような独立国家)の理想を、「野蛮人が無法な自由にしがみついている」と批判し
「一つの統一国家による統治こそが平和をもたらす」と説きました。。。つまり、グローバリズムの元になる考え方ですね
「野蛮人が無法な自由に。。。」、というのはどういうことかと言うと
つまり、国民国家が国民の自由意思を尊重して自由にさせていることを、「野蛮人の自由」と批判しているわけで
もっと「国際的な統一ルールや統一秩序」で人を縛るべきだ、と言っているわけです。。。それが、世界平和への道だ、とね
このカントの影響を受けたのが、いまのEUであり、カントの説が正しいとすれば
ヨーロッパ各国の民族の個性を、統一ルールで政治的に縛ることが「正しい」というわけです
このカントはどういう人かと言うと、「人間の理性」を、「最も高次なもの」、とする哲学を説いた人で
プラトンやヘーゲル、ソクラテスの説くような、目に見えない形而上の価値よりも「人間の理性」を上に置くべきだと主張した人です
しかし、このカントの影響を受けた後世の人々はどうなっていったか?
カール・ポパーの「開かれた社会とその敵」という哲学の影響を受けたジョージ・ソロスが、いま何をやっているか?
ソロスは、真に開かれた社会とは、人間の「欲望の自由」を開放することだ、という考えのもとに、様々な社会秩序を破壊しています
それを見ても、カントの説く「人間の理性」というものが、「後世への影響」にまで、考えが及ばない、ということは明らかなのです
私が何を言いたいのか要約しますと
それは、MMTは確かに理論としては正しいように見える。。。しかし、その理論が将来に及ぼす影響はどうでしょうか?
人間の理性だけで考えて、「理論的に正しければすべて正しい」と思うのは、大きな間違いであると、私は思います
私は特に三橋さんに言いたい
一つの理論を広めるのも結構ですが、それが広まったときにどうなっていくか?そこまで考えてくださいね
特に、MMTは「税金をインフレ調整のための手段」と考える傾向があります
山本太郎氏がMMTを中途半端に理解し、どんどんMMTによる通貨発行を行っていった場合
彼がお金をどういう方向に使うか、それはだいたい読めるでしょう?おそらく、ほぼ個人へのバラマキに使います
アメリカの例を見るまでもなく、個人へのバラマキは、国民の勤勉の精神を蝕みます
多くの人が生活保護で生活することを、簡単に受け入れる国になってしまう、そういう恐れがあります
「税金なんて、企業や金持ちが払えばいいんだ。。。どうせ税金なんてインフレ調整装置なんだから。。。」
そう考える国民が増えた時、山本氏は誰に税金をかけるでしょうかね?
勤勉に働く人に多くの税金をかけて、働かない人に税金をかけない国。。。こんな国、普通の人はいられないでしょう
働かない人間が得をする国。。。こんな国を作ることが正しいかどうか、どうかよく考えてほしいと思います
辛辣なことを言いたくはありませんが、正直、「れいわ新選組」は私の中では論外です
今回の選挙では、自民党、公明党、れいわ新選組、日本共産党。。。このあたりには票を入れないようにすべきだと思います
それが結論です
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