警察官(1933年製作の映画)
製作国:日本
上映時間:91分
監督 内田吐夢
脚本 山内英三
出演者 小杉勇 中野英治
1927年にアメリカでは『ジャズシンガー』が初のトーキー映画として上映される。
日本では1931年『マダムと女房』が初のトーキー映画。
1938年まではサイレント映画は作られていた。
この『警察官』(1933)はサイレント映画。
劇版も効果音もセリフもなし。
黒地に白文字のセリフが映像と映像の間に表示されるシステム。
てか普通に画面の下にセリフの文字を表示しなかったのはなんでたろ。
映像に文字を乗せる技術がなかったのかな?
映像とせりふ文字を同時に見る習慣がなかっただけかな。
**
トーキー映画がで始めた頃のサイレント映画ってどういう立ち位置だったんだろう。
時代遅れ感もありつつも
老舗感というかホンモノ感はあったんじゃないかな。
特にこの『警察官』はだいぶ本格ノワールだし、
大衆向けって感じはしない。
**
ただ、この映画は国策映画なんですね。
日本では1931年『マダムと女房』が初のトーキー映画。
1938年まではサイレント映画は作られていた。
この『警察官』(1933)はサイレント映画。
劇版も効果音もセリフもなし。
黒地に白文字のセリフが映像と映像の間に表示されるシステム。
てか普通に画面の下にセリフの文字を表示しなかったのはなんでたろ。
映像に文字を乗せる技術がなかったのかな?
映像とせりふ文字を同時に見る習慣がなかっただけかな。
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トーキー映画がで始めた頃のサイレント映画ってどういう立ち位置だったんだろう。
時代遅れ感もありつつも
老舗感というかホンモノ感はあったんじゃないかな。
特にこの『警察官』はだいぶ本格ノワールだし、
大衆向けって感じはしない。
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ただ、この映画は国策映画なんですね。
現代の自衛隊モノのドラマや映画に似た雰囲気がある。
「みんなを守るんだ!!」感でねじ伏せてくる感じ。
**
さて、この映画の話。
指紋鑑定の手順を丁寧に映す
銃撃シーンすごい
おそらくスタントなし、命綱とか安全対策なしで
壁をよじ登って屋根の上を走るのと怖い
迫力
カメラワークと編集もテンポ良く。
モノクロならではの光の強烈さ。
カット数がものすごく多い。
ラストの全速力で走るシーンはもはや芸術的ですよ。
ガリガリ博士感があります。
**
言われているほどBL感は感じなかったです。
酔っ払って頭を近づけて畳に寝転がって、富岡が伊丹の髪を撫でながら話すシーンはなかなかのもんだなとは思いましたけど。
ただ1927年のアメリカ映画『つばさ』でも男性の親友同士が
今キスしたよねってくらい顔が近く抱き合ってたりするので
昔って男性同士でもこれくらい距離感近かったのかなぁ、とか。
ラストネタバレは以下に
ラスト。
伊丹は旧友の富岡がギャング強盗の犯人の1人と睨む。
指紋を取るために富岡のライターを自分のポケットに入れる。
富岡は返せと言うが伊丹は返さない。
ていうか、富岡は警察官である伊丹に無邪気に近づきすぎるなんよね。。
伊丹から警察の情報を聞き出そうとするわけでもないし、 やっぱただただ伊丹のことが好きすぎたのかな?
指紋が一致。
伊丹は苦悩しつつも富岡たちを捕まるために警察官を総動員。
鉄橋の上から飛び降り(自殺ではなく逃げようとしたんですよね?)ようとする富岡の右手を伊丹が射撃。
富岡は右手を撃たれて貫通。 富田は逃げるのを断念。
伊丹は自分の袖を引きちぎって 富岡の右手に包帯のように巻く。
そして両手に手錠をかけ、手を優しく握る。
弾が手を貫通してんだから骨とか砕けててめっちゃ痛いだろうに富岡は大人しくしている。
伊丹は富岡を抱きしめる。
おわり