故郷に帰ってから、AMを聞くようになった。
地元の放送局のパーソナリティの話す言葉は、これでもかというくらいの伊予弁。
7年ぶりに聴く、電波から流れてくる故郷の言葉が、
こんなにも温かいものだということを感じ、安堵している。
包み込んでくれる。
先日、旦那さんの誕生日だった。
たまたま、パーソナリティのらくさんのお父さんも同じ誕生日だと言っていたので、
勢いで携帯から番組に投稿してみた。
訳あって他県に別居している旦那さんにメールをするか迷っていると書いたところ、
「詳しいことはわかりませんが、是非メールしてあげてください。」と言ってもらい、
涙が止まらなくなった。
嫌がられることは承知で、誕生日のグリーティングカードを送った。初めて暮らす全く知らない土地で迎える一人の誕生日は寂しくないだろうか。ただそれだけだった。
大きなお世話でも、寂しいと思わず済むならそのほうがいいと思った。
空回り。想いが宙に浮いたまま漂っている。
実体のない架空の何かに向けて投げているボールのよう。