FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

2013年スペインツアー ⑮

2013-11-20 13:19:54 | 日記
9月16日

てんやわんやでやっと取れた飛行機のチケット。
これから、ヘルシンキ→明日17日の朝に上海→17日の夕方に関西空港→やっと帰宅・・・という長~い経路で帰ることになる。
当然、16日の「ちびっこクラブ」や17日の「ダムキッズ」のレッスンは間に合わない
今回の15年ぶりのクライミングツアーでは、仕事のことを忘れて自分のクライミングに集中したいと考えていたので、名簿などの連絡ツールは持ってきていない
友達からPCを借りたりして、何とか必要最低限の連絡をとったけれど・・・ご迷惑をおかけしました

さて、今日のヘルシンキ発の飛行機は17:15発なので時間がある。
ホテルのまわりを少し散歩。
まだ9月の中旬だというのに、ここヘルシンキはすでに秋の装いでびっくり


その日は機中泊
翌朝6:50に上海に到着。
上海空港はものすごい広さ。迷いながら出発ロビーへ。
途中、場所を係の女性に尋ねるが、あまりのそっけなさにこちらがタジタジ。。。
でも、ここからの便はJALに乗り継げるはずなので、それを気持ちのよりどころに頑張る

やっと出発ロビーにたどり着き、チェックインをしようとJALのカウンターへ行くと・・・チケットに記載の便がここにない
教えられたカウンターは、「中国東方航空」。。。なんと、JALじゃない
相互乗り入れとかで、私たちの乗る便は、中国機らしいのだ。。。
そして、ここ中国便のカウンターだけは長蛇の列。
その列がいきなり崩れ、人々がいくつかのカウンターにいきなり殺到あちこちでケンカかと思うような怒号が飛び交い、生きた心地がしない
わけが分からないまま、そちらの列から押し出され、たまたま行きついたカウンターで無事チェックイン。

飛行機は12時半発。出発便の待合所は1階にある。地下のようなうす暗いところだ。
私たちは疲れ果て、少し気持ちの良い2階の待合ロビーのベンチでしばし仮眠。横になるとあっという間に眠りに落ちた
やっと出発時間になり、バスに押し込まれ、遠く離れたところにいる関空行きの飛行機のところへ。
これ、本当に大丈夫?と不安になる古~い機体。だが、これに乗らないと帰れない

ちょっと不安にかられながらも、数時間のフライトを経て、無事関西空港に帰って来られた
途中、ちゃんと機内食も出た

     ↓レトロな機内


新幹線で帰宅したのは夜の10時ごろ。
ちょっとしたカルチャーショックの多い帰路だった。。。

かくして今回の15年ぶりのツアーはなんとか無事に終了した。
普段、自分自身の練習時間の確保がなかなか困難な状況にあるが、やはり自分自身が現役で登り続けていることの重要性を再認識した。
自分自身が常に向上心をもって真摯にクライミングと向き合う。その心がけが子どもたちにも浸透して行くのだ。
そして何より、自分自身が元気になる。
来年も、ツアーに出たいな、と今から目論んでいる。


2013年スペインツアー ⑰

2013-11-12 13:15:37 | 日記
9月15日

帰路の番外編。
さて、この日は順調にバルセロナ発、ヘルシンキ行きの飛行機に搭乗
11時過ぎ、飛行機も定刻通り離陸

。。。ところが離陸直後、不快な雑音が機内に響く。
「ギュルギュルギュル~、ギリギリ、ギュルギュルギュル~
なんだか尋常でないこの雑音。。。
みんな平静を装っているが、不安な面持ち

飛行機は高度を上げずに飛び続けた。
現在地や到着先の情報などを示す機内のナビゲーション画面も、しばらくすると真っ黒に・・・
のろのろと1時間位飛び続け、「着陸します」のアナウンスの後、飛行機は着陸態勢に。
窓から見えた飛行場の名前は、何と「バ・ル・セ・ロ・ナ」
何と、戻ってきてしまった
ランディングギアにトラブルがあったため、引き返した旨のアナウンスがあり、飛行機を降りたらしばらく待つように指示される。

飛行機を降りて、言われた窓口にとりあえず急ぐ
あっという間に長蛇の列。


この窓口で様子が分かるのかと思いきや、食事券を配られ、しばらく待て、とのこと。

昼食をとり、イライラしてもはじまらないので、飛行場の中をショッピングしたり。。。で、待つこと6時間

午後6時ごろ、再度飛行機に乗りヘルシンキに向けて出発。
イヤだったけれど、故障機を修理してそのまま飛ぶ、とのこと。。。
搭乗すると修理後の点検をしているのか、またあのギュルギュル音が・・・
まだ音してるじゃん本当になおったの
と不安がる乗客をよそに、飛行機は離陸。
またあの音が機内にこだまし、乗客はみんな顔を見合わせる

が、事なきを得て飛行機はそのまま飛び続け、ヘルシンキ空港に無事ランディング
助かった~

と思ったのもつかの間。
今は夜の9時半。
当然、乗り継ぎ機は出発してしまっている。
またしても長蛇の列を作り、私たちは日本へ帰る便を取り直すことになった。
連休の最終日と重なったことで空席がほとんどなく、やっと取ってくれたのが翌日の便で上海へ行き、17日の上海発の飛行機で関西空港へ行け、とのこと。。。
しえぇぇぇ~2日も無駄に。。。仕事、どうしてくれるんじゃい
自営で、しかもたった一人で仕事をしている私は、誰からもどこからも守ってはもらえない。
仕事が出来ない、ということはものすごい痛手なのに。。。

と言ってもはじまらないので、とりあえず唯々諾々と従うことに。
その晩は飛行機会社が用意してくれたホテルへ。
すでに夜中の12時をまわっていた。
 ↓ホテルで買ったサンドイッチを夜中にかじる。。。あ~、疲れた。。。

~つづく~

2013年スペインツアー ⑯

2013-11-09 17:33:29 | 日記
9月14日

素晴らしい天気
連登4日目、通算12日目。
今日で15年ぶりの海外ツアーのクライミングも終了だ

午後にはバルセロナに向かわなければならない
ここRodellarに別れを告げるために、午前中に1本だけ登りに来た。

お別れの1本は、M女王の希望で "Gran Boveda" というエリアの"Amelie" 6c+(11b~c)という35メートルの長~いルート。
15年ぶりの海外ツアーでよれよれの私は、フォロー回収で登らせてもらうことに。
素晴らしいお天気の中、実に気持ちの良いクライミング
とても楽しいルートだった
  ↓クライマーはどこかしら・・・?小さすぎて見えない


毎日通ったアプローチを名残惜しい想いで戻る。
「あ~、この道を明日からは通うことが出来ないんだね。。。

想い出深い岩場をバックに記念撮影。


宿に戻り荷物をまとめ、いざ出発。
20日間お世話になったこの部屋ともお別れだ


帰り道、奇岩で有名なモンセラットを望み、バルセロナへ。


この日はバルセロナのホテルに泊まり、翌日の飛行機で一路成田へ・・・のハズだったのだが。。。

~つづく~

2013年スペインツアー ⑮

2013-11-01 12:59:17 | 日記
9月13日

最終クール連登3日目、通算11日目のクライミング。

午前中は全員が初めてのエリア、「Egocentrismo」へ。


アップの1本目、「De8a14」7a(11c~d)。
このエリアはこのグレードからしかないのだ。
とても素直で登りやすい・・・と思いきや、ふと足がスリップしてフォール
あちゃ~
もう一度やり直してレッドポイント。
2回目のクライミングはずずーーーんと体の疲れが。。。頑張れ、52歳の私。


エリアを変えて、通称「河原」の「Aquest Any Si」へ。

ここにはやりかけの7b+(12b~c)がある。
いつも疲れている時にトライをしていて、登れそうでいて登れていないルートだ。
今日もボロボロの状態なので、レッドポイントは厳しそう。。。
でも、強くなるためにはやるしかない 練習、練習

このルート、マスタースタイルだとヌンチャクを掛けるのが大変
大柄な人なら気にならないのだろうけれど・・・海外のルートでは、よくあることだ。
決死の覚悟で挑んだが、ヌンチャク掛けが一番シビアな2本目で・・・落ちた
2本目のピンのあたりは、フォールは避けなければならない高さなのだが・・・
落ちた瞬間、「やっちゃった」と思ったが、ビレイヤーの Y-jira が上手く止めてくれたので助かった
ありがとう~~信頼できるパートナーは本当に大事だなぁ~

一度下りて深呼吸し、気を取り直して出だしからやり直し。
体の疲労感は半端ない。。。でも、死闘を繰り広げ、2~3回テンションをしてトップアウト。
今日は、1回しかトライする気力は残っていなかったので、そのまま自分で掛けたヌンチャクを回収。
登れなかったけれど、頑張りました 
次は少しでも強い自分になっていることを祈って・・・


最後にいつも家族連れで賑わっているエリア、「Furia Latina」へ。
きれいな川の近くのエリアだ。
疲れちゃったので、オバサン3人、川原のブランコで遊ぶ。

私は6a(5.9~10a)を1本登って本日のクライミング終了。
下から望む「El Delfin」がきれいだった。


今日はツアー最後の晩餐なので、外食することに
ステーキが美味しかった


~つづく~