FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>初・中級5月③

2014-06-27 15:40:47 | クライミングレッスン報告
午後は今日参加の多くの子どもたちが目標にしている「アボリジニ」10aにチャレンジだ
中級の子どもたちはリードで、初級の子どもたちはトップロープでの完登を狙っている
岩の上で準備していると待ち切れない子どもたちが集まって来た。


以前このルートをレッドポイント出来たたけくん。
今日は行けなくなっちゃった
気温が高いので、岩の状態も悪いけれど、ムーブすら出来なくなったのはどうしてだろうね気持ち?それとも技術?自分で良く考えてみよう
一度できたことはなるべく体に入れて、いつでも出来るように力をつけて行きたいものだね

被った壁が好きなコージン。
こういうバランスクライミングはどちらかと言うと苦手・・・かな~?
苦労の末、トップロープで完登
「リードする?」と聞くと、「今日はやめときます」とのこと。次回は頑張ってみようね

クライミングを始めたばかりの時に参加したここでのアウトドアで、トップロープながらこの「アボリジニ」をすーっと登ってしまったりょーた。
なので、どうしてもこれをリードで落としたい
ところがこれまた不思議なことに、その後何度トライしても出来なくなった
「あれ~、なんでだろう???」と悩むりょーた。
今度は出来た時のことを頭で思い出そうと必死だ
持てるホールド、乗れるスタンス、出来るムーブ・・・頭で考えてばかりいるので、身体の感覚が鈍る・・・
「出来た時のことを思い出そうとばかりせずに、今のりょーたの感覚で、身体全体で登ってごらん。」とアドバイス。
すると・・・あら不思議。
実にスムーズなクライミングで、あっという間に「アボリジニ」をリードでレッドポイントした
子どもの感性ってなんて鋭いのだろう・・・アドバイスしたこちらがびっくりだ

ついでにその隣にある「夕飯時」と「夕暮れ時」10bのラインも登れるようにトップロープを張る。
この2本はある時地面の土が流れて下がってしまい、出だしが難しくなってしまった
初登時はもっと上からだったのだから、と出だしの部分は大人の人に抱っこして上げてもらってトライ開始
その上のバランスクライミングで充分良い練習となる

こちらは初級の子どもたちが主にチャレンジ
ミナミちゃんは技術的にもなかなか良く、しっかり動けてスルスルと完登
ミサキも最初のトライではテンションしたけれど、次のトライで完登できた
カツラはちょっと怖いのか、なかなか登れず、ちょっとふてくされ気味・・・カツラ、めげるな



ひとしきり登ったら、今度はスイッチして、初級の子が「アボリジニ」に

気の強いミサキ。
頑張っているのに登れない「アボリジニ」に腹を立て、「こんなルート」と岩を蹴った。
ミサキのむしゃくしゃした気持ちもわかるけど、岩に対してそういうことをすると、岩に登らせてもらえないよ~
気が強いのは悪いことではないけれど、自分の気持ちを他にぶつけるのはあまり良くない。
その気持ちは自分の中に呑み込んで、「いっぱい練習して強くなるんだ」と思ってほしいな。
それが本当に「気の強い人」なんじゃないかな?

1度目のトライで良い登りを繰り広げたけれど、落ちてしまったミナミちゃん。
バスの時間もあるし、もうそろそろ終了かな?という感じの時に、「あと1回、どうしてもトライしたいんですけど」と私に交渉に来た
なかなか熱い心を持っているじゃないか
そしてその最終便で見事完登なかなかやるな~
後でお父様も「ミナミが、次いつここに来るの?と聞いて来たから、当分ここのレッスンはないみたいだよ、と伝えただけだったんですが・・・ミナミの積極性にびっくりしました」と驚いていた

思うように登れず、ふてくされていたカツラ。
もうこれが最後、というトライで渾身の力で頑張った。
こちらも「夕飯時」をトップロープで見事完登
頑張りが報われて良かったね


<アウトドアレッスン日誌>初・中級5月②

2014-06-25 22:36:27 | クライミングレッスン報告
中級の子どもたちが持って登ってくれたロープでトップロープをセットし、
初級の子どもたちもトライ
トップロープ掛けのじゃんけんに負けたコージンも、リードでウォーミングアップ

「いんちきするな」5.8、「シルクロード」5.7、そして「ワッシング」5.7の3本を代わる代わるみんなで登る
カツラは「シルクロード」をリードでも登れた




 ↓カツラはリードでもチャレンジ!


ランチタイムも新緑の中で
子どもたちはなぜかみんな「三角岩」の上でお弁当を食べたがる
安定が悪くて食べにくそうなのにね


~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>初・中級5月①

2014-06-24 11:34:55 | クライミングレッスン報告
5月18日(日)
エリア:湯河原幕岩
メンバー:ミナミちゃん(小3)、ミサキ(小3)、カツラ(小5)、たけくん(小5)、コージン(小6)、りょーた(中1)


初級からミナミちゃん、ミサキ、カツラ、中級からたけくん、コージン、りょーたが参加。
そろそろ湯河原幕岩は木々が生い茂り、初夏の様相を呈して来た。

10時半に売店前に集合。
挨拶をし、注意事項を確認して岩場へ出発
今回は慣れているメンバーが多いので、子どもたちは自分たちでどんどんエリアに歩いて行く

岩場に到着して、中級の子どもたちにマスタースタイルでトップロープ用のロープで登ってもらう。
じゃんけんの結果、りょーたが「いんちきするな」5.8、たけくんが「シルクロード」5.7を担当することに。



誰かのために頑張らなくてはならない状況だと、「出来ない」だの何だのと言ってはいられない。
前回は「怖い」と「いんちきするな」のリードは躊躇したりょーたも、恐怖心から「シルクロード」がいつも動けなくなるたけくんも、今日はしっかり「仕事」がこなせた
「気持ち」って、不思議なものだね

~つづく~

<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2014-06-20 11:43:56 | クライミングレッスン報告
5月18日(日)
メンバー:のんちゃん(小5)、たけくん(小5)、ユキちゃん(小6)、コージン(小6)、りょーた(中1)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

6月のチームメンバーの合同練習会。
りょーたが学校行事と重なって遅刻するとのこと。

練習会の最初は机上講習から。
今日は大会参加の反省を各自に返却し、その反省も視野に入れて新たに目標を設定してもらう。
目標は遠くを見渡して、10年くらい先の自分から順に今年の目標までを2~3年ごとに設定。
みんな、夢はでっかいな~

高い目標を持つことはとても大事なことだ。
そしてさらに大事なのは、その目標に向けての日常を、地に足をつけて、歯を食いしばって、努力し続けられるかどうか、だ
夢に見合った努力が出来るか否か、全てはそこ
「行動」「実践」に勝るものはない。
頭でいくら思い描いていても、行動しなければ「絵に描いた餅」に終わる。
そこを一番納得して行ってもらいたいのだけどね


実技は子どもたちの大好きなボルダーから。
国体選手のコーヘイと補欠選手のタクミ以外は大会シーズンが小休止。
なので今日は久しぶりにボルダーのゲームにしよう。

みんなに意見を聞くと、チーム戦でのセッションがやりたい様子
のんちゃん&ユキちゃんの女子チーム、たけくん&コージンの小学男子チーム、タクミ&コーヘイの中学男子チームの3つに分かれ、2課題ずつ各チームからセッション課題を出してもらってセッションし、一番得点の高かったチームが勝利とした。
中3チームは他のチームより抜きん出てしまうので、足をなくしたり、ホールドを悪くしてOK
それはそれで作りがいがあるらしく、子どもたちは嬉々として自分たち用と中学男子用とをあーだこーだと相談し合っていた

途中からりょーたも参加し、白熱戦
小学女子チームと中学生チームが同着となった
どうやって決定戦をする?とみんなに聞くと、「じゃぁ、センセイの課題でファイナルが良い」とユキちゃんが叫んだ。
じゃ、そうしよう、ということで急遽課題を考える。
少し易しめにしてオンサイトで勝負してもらおうと設定したら、「悪そう・・・」と、一見悪そうなホールドにみんなビビリ気味。。。
仕方がないのでコーヘイにデモで登ってもらってフラッシュにしたら、オンサイトの緊張から解放された中学生のタクミとりょーたが登ってしまい、中学生チームの勝利となった。
女子チームはユキちゃんが完登。のんちゃんには少し遠くて可哀想だった。ごめんね。予定では、オンサイトということで中学生と条件が平等になると思ったのだけれど・・・やはり予定を変えなければ良かったな

りょーたが中学生チームに参戦してからは、コーヘイの代わりにりょーたが登ることになったので、コーヘイも役割が宙ぶらりんとなってしまい、少し可哀想だった。。。これも反省
私の代わりに、コーヘイに仕切ってもらえば良かった。
こういう場を仕切るのも、大事な勉強なのだから
中級修了に一番近いコーヘイ(ひっかかっているのは目標設定に向けた自律的努力のみ。でも彼にとってこれが最難課題のようだ)。
上級では後輩の指導を通して、クライミング技術と人間性をさらに磨いて行ってもらおうと思っているのだが。。。

最後にルート。
各自、今自分が抱えている課題の練習に余念がなかった


<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2014-06-19 13:01:24 | クライミングレッスン報告
5月14日(水)
メンバー:りょーた(中1)、タクミ(中3)

平日火曜、水曜の中級レッスンと言えば、タクミ&コーヘイの中3コンビ、と決まっているのだが、
今日はコーヘイが修学旅行でお休み
代わりにりょーたがpump2にレッスンを受けにやって来た。

pump2号店は関東では屈指の良い壁を持ったジムで、セッターもプロフェッショナル揃い。
良いルートを提供してくれている。
北海道や九州などの遠くからも練習に来るようなジムだ。
せっかく良い環境があるのだから、それを利用しない手はない
しかも中学生になって「一人利用テスト」なるものに合格すれば、中学生同士でのトレーニングも可能なのだ

りょーたは「フリーダム」というボルダリングジムでずっとレッスンを受けて来た。
月に2回位のペースでpumpにもルートのレッスンに来てはいたが、中級に上がり、ルートの―特にリードの技術をしっかり覚えるためには、一度きちんとビレイの入門をレクチャーしなくてはならない。
クライミングはやはり危険なスポーツ。
安全に行うためにはもっと習熟しなくてはね

と言うワケで、今日はアップでタクミに簡単なルートを数本登ってもらい、りょーたはリードのビレイの練習。
りょーたがいつも来る土曜日の中級レッスンは小学生と一緒のことが多いため、ビレイ入門のりょーたには、なかなかビレイが任せられない。
今日は中学生同士なので登る側のタクミにもその点を充分気をつけてもらい、私がロープの端を握り、立ち位置などをいちいち指示しながらの実践練習だ
ビレイヤーが全く信用ならない状態なので、タクミもちょっとおっかなびっくり
でも、おかげで少しリードのビレイに慣れたかな~
タクミ、ありがとうね

さて、ビレイ練習の後はそれぞれの課題にチャレンジだ
タクミは持久系で苦手なツナミのピンク12cを、今日初めてトップアウト
レッドポイントが見えてきたね

前回の「オール神奈川」で本格的な大会に初出場だったりょーた。
レッスン前に提出してもらった大会の反省を見てみると、自分の足りないところをかなり正確に把握
今日はその反省点に気をつけて、ムーブやレストに気をつけながら10cを数本登った。
「意識」することは意外と重要
今日の練習でだいぶ良くなったよ