FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

クリスマス会の顛末

2007-12-29 11:25:51 | クライミングレッスン報告
12月22日。今日はクリスマス会を予定。
川崎市の子ども夢パークにお邪魔して、焚き火などの火遊びや外遊びを思いっきりやろうという企画で、
子どもたちも多数参加、みんな「楽しみ~」と言っていた。

朝からどんよりした空。
それでも雨は降っていなかったので、予定通り決行のつもりで出かける支度を始める。
顔を洗っていたら電話の鳴る音。
出てみたらあゆみちゃんのお母様の声で「先生、雨が降ってますがどうします~?」
「こっちは降っていませんよ」と言おうとしてふと外を見たら、。。。
かなり降っている

風邪も流行っているし、あまり寒い思いをさせてもねぇ・・・ということで、急遽中止

楽しみにしていた子どもたち、残念だったね
また企画するから、そうしたらぜひ参加してね


私は、子どもたちみんなが健全に人間性を育んで行ってもらいたい。
クライミングはそのためのツールだ。
コンペの参加に向けて頑張ることも、アウトドアで目標ルートを落とすことも、全てその目的に収束される。
そのためには、クライミングが上手な子も、あまり上手く登れない子も、
運動能力が高い子も、そうでない子も、
クライミングが大好きな子も、それほどでもない子も、
クライミングに限ることなくみんな同じ場面で一緒に楽しみ、もみくちゃになり、喧嘩もし・・・という場をなるべく設けたい。

学校とは違う場で、同じ趣味というつながりを持ちつつもさまざまな価値観や身体能力を持った子が一緒に遊ぶ。
これは人間形成の上でとても有効なことだと考えている。

さまざまな存在を認める・・・、子どもたちはいとも簡単にそれをやってのける。
その感性は大人になっても失ってもらいたくない。

子どもたちにその壁を作らせているのは、案外大人のほうかも知れない。


リードクラスレッスン~あゆみちゃん&ユイちゃん~12月③

2007-12-25 12:46:05 | クライミングレッスン報告
急ピッチで強くなり、クライミングにおける自分の役割を果たして、自立した一人前のクライマーとして成長し続けている2人
今年の最終レッスンだ。

今日はほとんど2人で組んで登ってもらう。
もうすっかり慣れてきて、落ち着いてロープ操作も出来るようなり、
さらには2人でお互い声を掛け合いかなり良いパートナーシップを示すようになってきた

今日のメインはルーフ。
あゆみちゃんはリーチの出る1箇所を別のホールドで抜けるようにし、2テンで抜けた
次はいけそうだね

ユイちゃんもチャレンジしてみることに
まだルーフの被りが怖くて手に重心が移せないけれど、力があるからすぐに上手くこなせるようになるだろう。
今日も足がブーンとはがれたあと、落ちるのが怖くて足ブラのままで暫くぶら下がっていたものね。
でも、初めてちょっとだけフォールも体験。
「前チャレンジしたときよりずっと上まで行けた」と満足げだった

成長していく上で、自分の成長を自分で実感し認めていく作業は必須である。
指導する者として、私はそうした機会をなるべく多く作ってあげたいと願うし、そういう認識を子ども自身がしてくれた瞬間はとても嬉しい。
私たちの役割は、子どもたちが自分の能力を上手く発揮し、伸ばしていけるようサポートすることにある。
能力を引き出していくのは、他でもない子どもたち自身なのだ。


ビッグロックスクール・12月③

2007-12-25 12:13:15 | クライミングレッスン報告
今日は6年生2人と4年生2人、それに今月からの年長さん、タイちゃんの男の子5人。

今日、ボルダーは垂壁が人気。
各々新しい課題に取り組む。
みんな口々に「前回より難しくなった~

6年生のコウちゃんは緑にトライするが横に遠いのでリーチに泣く。
マイマイは前傾の課題も少しずつトライするようになった。

タイちゃんは元気いっぱい
他のメンバーが疲れて休んでいるときも登り続ける。
元気で腕力もなかなかあるので、ルーフで少し遊んでみた

ルートはコウちゃんは今日はリードクライミングをやる、と言う
「怖いな~」と言いながらも2本登った

マー君はトップロープで10aを着々と片付けている。
トップロープエリアの10a制覇とリードクライミングでの5.9制覇が「こあら」レベル合格の条件だ。
「こあら」を合格すると「さる」を残すのみ。このレベルを合格すると入門クラスが卒業となる
小学校卒業までに間に合うと良いね

6年2人は自分たちが登り終わると下級生のビレイ。

先週スラブのトップまで行ったタイちゃんは、今日は赤■を登った


インドアレッスン~yuiちゃんファミリー~12月16日

2007-12-24 16:38:27 | クライミングレッスン報告
スクールのyuiが久しぶりにpump2に来た。

みゆちゃんといっしょで、以前ここのルートを登ってテンションするのがすっかり怖くなってしまったのだ。
でも、ビッグロックで修行を積むこと約1年、
先ずはテンションの練習からはじめ、今ではビッグロックの9+までは軽々とオンサイト
サマーキャンプでは、秦野の長い壁も粘りのクライミングのすえ完登している

pumpレッスンの前、yuiは少し緊張の面持ち

で、先ずはボルダーからはじめる。
簡単で楽しい課題がたくさんあるので、yuiはノリノリ
1つ登るたびに「次は?次は?」
力も着実についているため、どんどんオンサイトできて実に楽しそう
それにパパとママも一緒にクライミングを楽しんでくれて、
yuiの実力が着実に伸びていることや簡単そうに見えて実は意外と難しい、ということを実感してくれている

すっかり気持ちがほぐれたところでルート。
以前途中までしか行けなかったダイヤモンド壁。

しかし、今日は楽勝
彼女自身も自分が成長していると実感出来たようだ
同ルートを今度はママのビレイで。


そしてツナミとの間。
途中でテンションをすると振られる。
さて、手を離してきちんとテンションできるか


プイーンと振られて降りてきたyui。
「楽しい」だって。
ママのビレイで何度も。

最後はパパとママがギャラリーの長い壁を登る。
「がんばれ~」とじっと見上げていたyui。
「今度はyuiちゃんもやってみようか?パパもママもがんばったんだよ」と言ったら、
「うん、やってみる。」

1月もpumpに来ることになった。


リードクラスレッスン~あゆみちゃん&ユイちゃん~12月②

2007-12-21 20:22:45 | クライミングレッスン報告
リードクラスビッグロックチーム12月2回目のレッスン。

お互いにビレイしあってのリードクライミングの割合を増やす。
今日はメインウォールの10b位までは2人で組んで登ってもらう。



アップからピラミッド式にグレードを上げて行き、
ピークの1本はそれぞれの課題をトライ。

あゆみちゃんはルーフの10d、ユイちゃんは前回オンサイトを逃したメイン壁の黒■にピンクの+、10cのレッドポイント。

あゆみちゃんはルーフの抜け口の若干遠い一手が届かない。
他のホールドでムーヴを作ってみるが抜けることが出来なかったが、ルーフの中での動き方が大分上手くなってきた

次にユイちゃんのトライ。
気合の入った良いクライミングをした
「うーっ」と声を出しながら自分を信じて次の一手を出し、そのホールドを止める。
手をシェイクし重心を落とした体制で凌ぎ、見事レッドポイントした

あゆみちゃんは結局ルーフを2回トライし、その後メインウォールの10cをやろうとしたが何も持てなくなって中止。
ユイちゃんもレッドポイントで魂が口から出てしまい、メインウォールは10aもできなくなった

2人ともよれよれになるまでハードに登ったが、終始笑いが絶えなかった
厳しいけれど、楽しく
なかなかいいんじゃない?