FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2

2014-02-28 11:51:30 | クライミングレッスン報告
2月18日(火)
メンバー:りく(小2)、まなくん(小1)

トージが卒業して、2人になったpump2のちびっこクラブ。
今月の1回目は、りくがインフルエンザでダウンしたためまなくんのマンツーマンだったけれど、まなくんはとても良く頑張れてボルダーは7級を何本も登れた
今月2回目の今日は、2人になって初めてのレッスンだ。
トージを目標にしていたりくは、「兄がいなくなっちゃった~」と寂しそう
「今度は君がこのスクールの『兄』」になる番だよ頑張ろう」と言うとニコッと笑った

2人というレッスン人数は、寂しい想いをすることなく、しかも良く見てもらえるので、子どもたちはこの人数が大好き
こちらとしても一人一人をしっかり見ることが出来るので、この機会に技術をしっかり身につけてもらおう

2人とも少しずつ力をつけて来ているのと、上達に対する意識も上がって来ているので、基本の技術練習もレベルアップ
遊びの要素を残しながらも、今まで習わなかったことが少しずつふえて行くから、楽しみながら頑張ってね

今まで好き~なことをやっていた「チャレンジタイム」も今日は2人とも進級に向けてせっせと取り組んだ
ボルダーでは、りくは8級を何本も完登し、まなくんも9級から8級を2本完登

ルートも2人とも目標意識がはっきりしてきた
りくは5.7までのルート全制覇に向けて自分で登るルートを選び、5.6と5.7をそれぞれ1本ずつ完登
まなくんはハーネスを穿くのにちょっと手間取り、登る時間がへっちゃった
でも、ハーネスを自分の力で正しく開けるようになるのはとても大事なことだから、先生は手助けしませんよ~
まなくんが選んだのは苦手なダイヤモンドの5.5白□。
被っている上にちょっと力が要るんだよね
今までは登れないことが多かったけれど、今日はきちんと完登出来た

頑張ることが出来るようになるためには、日ごろの「頑張り」の積み重ねが大事なんだよね


<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2014-02-26 14:03:47 | クライミングレッスン報告
2月15日(土)
メンバー:たけくん(小4)、ユキちゃん(小5)、コージン(小5)、タクミ(中2)、コーヘイ(中2)

今週末、またしても大雪
午前中のレッスンは雪のため全員キャンセルとなった。

チーム練習会の開始時間は3時なので、その頃には交通機関も乱れてはいるもののどうにか動きだして、のんちゃん以外は出席出来た
のんちゃんのお家からは、「電車が止まっており、練習会に間に合う時間に開通し次第向かいます」との連絡を朝に頂いていたけれど、結局電車は動かず来ることが出来なかった

今日の勉強会は、私が月1回通い出したセミナーの内容を。
かいつまんで言えば、日常の生活習慣がいかに大事かということなのだけれど、奥深い問題でもあり伝えるのは非常に難しい
「FCC日記」でもそのうち取り上げようと思ってはいるのだが、私自身もまだ身についていないことなので、少しずつ根気よく、共に前進して行くつもりで伝えて行こうと思う。
それにしても、子どもたちの反応はとても素直
まさに「鉄は熱いうちに打て」なんだな~

実技はユース選手権の出場者に合わせて、ルート中心で。

前の「レベルアップレッスン」も出席しているコージン。
もうヨレヨレかと思いきや、疲れてからの底力を出して頑張ることができた
この時間だけで10bを3本登り、本日10bを5本完登
着々と実力をつけ出している

たけくんは10c~dに3本トライ
10cを1本オンサイト
でも、怖いと気持ちが引っ込んで、次への動きが出来なくなる悪い癖が、ちょっとまた顕著に出て来たようだね
こういうメンタル的なことは、日常の心構えが遠い原因だったりすることが多いので、今度良くお話してみましょうね

ユキちゃんはトライ中のツナミの12c、赤↑が大きく進展
集中力も良く、思い切りの良いトライをして、3回のテンションで初トップアウト
以前の「ナンチャッテトップアウト」とは違い、今日はクリップもムーブの中できちんと出来ていたから、あとは本当につなげていく作業に入れるね

伸び悩んでいたタクミも、ちょっとずつ殻を破り出した
ルーフの動き方で手が張ってしまうためずっと苦労していた11dが2回目のトライでレッドポイント
身体に少し芯が出来てきたね それに伴ってトライ中の心理状態も上向いて来た

ツナミの13cをレッドポイントしたコーヘイ。
前回のレッスンから13dにトライし出している
前回のトライでは3回のテンションでトップアウト出来ていたが、今日のpumpは暖房が良く効いており、とても暑い 
さすがに13dともなると、条件に左右される。
今日は2便出したけれど、スローパーが上手く止まらずに苦労していた
でも、保有能力はしっかり上がって来ているぞ
この実力を大会の本番に上手くピーキングするとともに、メンタルが安定するように気をつけよう
コーヘイの場合、むしろ後者が大事だね
正々堂々とした、本当に優しく、強い心。
こうした心の持ちようを目指して、日々心を磨く。
これが出来るようになれば、かなりのところまで行けると思うんだけどな~

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@FREEDOM

2014-02-24 13:39:16 | クライミングレッスン報告
2月11日(火)
メンバー:たけくん(小4)、かんちゃん(小4)、りょーた(小6)

今日は祝日。
なので、みんな自主練習しているかな?と思いながらFREEDOMへ向かうと、りょーたとDOM KIDS SCHOOLに在籍中のミサキが自主練習をしていた。
少し遅れて、たけくんが自主練習に参加。

やはり自分から練習しようという意識のある子が上達して行く
でも、その意識を育てるのは、とても難しい


さて、今日はいつものメンバーに加えて、かんちゃんが参加
多忙でクライミングのチャンスを作るのが大変なかんちゃんだが、今のところ頑張って時間を作っているね
もともと良い動きが出来る子なので磨けば上手くなるんだけどな~

今日は昼から登り続けていたりょ―たはかなりヨレヨレ
FREEDOMはボルダリングだけのジムなので、子どもたちにはムーブ主体で学んでもらっている。
だから、特にレベルアップレッスンでは基本練習の課題からして、結構難しい
ヨレているりょーたは基本練習から辛そうだったが、頑張っていたね
5級数本に挑戦して1本完登
疲れてからの完登は、嬉しい

出し惜しみせずに力を出し切る
疲れてからでも出来るだけのことをする
こういう経験を重ねて強くなって行く


たけくんは少しずつ登り続ける体力もついて来ていることと、りょーたよりは自主練習時間が短かったこともあって
5級を3本完登
FREEDOMの課題は難しいし力が要る。
ここの5級をサクッと完登出来るのは、強くなった証拠だよ

力がまだあまりついていないかんちゃんも頑張った
7級を1本完登していたし、最後にやった「ホールド消しゲーム」も登りなれた他のメンバーと互角に戦っていた
ただ、最後にかんちゃんが消したホールドでゲームオーバーになっちゃったね

「ホールド消しゲーム」ははじめ12~13手の簡単な課題を作り、要らないホールドから消して行く。
残り少なくなって行く課題をみんなで順番に登り続け、最後誰も登れなくなったらゲームオーバー、というもの。
消すホールドをいかに選ぶか、でセンスとムーブを読む力が培われる。

クライミングが上手になるためには、やはりたくさん登ることが大事です。
ムーブを読む力も、たくさん登ることで養われるんだよ


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-02-21 12:31:36 | クライミングレッスン報告
2月8日(土)
メンバー:のんちゃん(小4)

昨夜からの記録的大雪の影響でキャンセルが続いて、本日の申し込み者5人のうち4人までがキャンセルとなった。
当クラブはよほどのことがない限り、レッスン自体を休講することはしていない。
出欠のご判断は各ご家庭にお任せし、来られる子がいたら、練習のチャンスは確保できるようにしている。

さて、当日になってもキャンセルの連絡がないのは、のんちゃんだけだ。
しかものんちゃんは栃木からレッスンにやって来ている。
大丈夫かしら?途中で何かあったのでなければ良いけど。。。といぶかりながらpumpへ。

何と、のんちゃんは私より早めに到着し、さっさとレッスンを受ける準備をしていた
お母様に「大雪の中、大変でしたね」とご挨拶しようとあたりを見回すが・・・見えるのはのんちゃんだけ。
「あれ・・・のんちゃん、一人で来たの」と声を掛けると、こともなげに「うん、そうだよ」と答える。
「・・・お母さんは?」「東京の家で仕事してる~
あ、一応東京までは出て来てたのね良かった
それにしても、逞しい

困難をどう捉えるか・・・。
何かあったら・・・と考えると不安であるし、無理な行動は控えて安全策を取るほうへ心は動くものだ。
特に年端もいかない我が子であれば、危険な目に合わせる可能性は極力排除すべき、と考えるのは当然のことでもある。
しかし一方、そこを敢えて一歩踏み出すことも、我が子を鍛える上で意義あること、ともいえる。
逆もまた、真なり。
もう少し大きくなって大きな大会に出たり、大人になって仕事をしたりする時、よほどのことがない限り「休む」「止める」はないだろう。

虎穴に入らずんば、虎児を得ず。
我が子を千尋の谷に突き落とすという獅子の言い伝え。
・・・こうした故事は、現代の我々はすっかり忘れ去って、実生活で活かされることはほとんどない。

しかし長い人生のうちに、こうした「危険を冒しても行動すべき」決断を迫られる出来事は多かれ少なかれ、必ずやってくるものだ。
その時にうろたえずに覚悟を決めて行動できるか否か
少なくとも甘やかされた環境では、肚をくくって行動する力は培われまい。


今日、のんちゃんは10dと11aを渾身のトライでオンサイトし、11bを1テンで抜けた。
実に楽しそうに登っていた
大雪でもブレることなく、普通にレッスンに来る逞しい心境と行動力は、今後必ず活かされて来るだろう

帰りはお母様が隣の駅までお迎えに来て下さるとのこと
のんちゃんを送って駅まで歩く。
まるで雪国のような風景だった。





<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-02-19 13:31:30 | クライミングレッスン報告
2月7日(金)
メンバー:カツラ(小4)、リューセイ(小4)、ユキちゃん(小5)

ユイちゃんがボルダリングの大会である「ノースフェイスカップ2014」の本戦に進出し、明日が本番のため今日はお休み
小学生3人のレッスンとなった

ボルダーエリアで基本の動きを練習しつつアップ。
ボルダリングも少し時間をとる。
カツラが5級を1本、リューセイが6級を1本レッドポイント

ユキちゃんは近頃ルートにスイッチが入ってきている。
今日はタワーの黒■11cとツナミの赤↑12cの2本をレッスンで頑張りたい、と言う。
いつもならボルダーに大張りきりなのに、今日は自由なトライ時間も長ものでアップしたりしていた。

ルートエリアに移動。
カツラとリューセイの2人は今ほぼ同じレベルだ

カツラはトップロープで10bを全て登るのが目下の目標。
今日は2本トライして1勝1敗だった

リューセイはトップロープでの10bオールクリアがあと1本
まだ体の小さいリューセイは、今まで足自由でOKにして来たが、もうそろそろ5年生なので手足限定も練習し始めている。
今日は「ラスト1本は手足でチャレンジするぞ~」と頑張り、
一反木綿の赤?を手足で完登

リードでも手足で挑戦し、100度の青■を完登した

ユキちゃんはタワーの黒■を実に良いトライで完登
少し前にレッスンでトライしたことがあるのだが、当時は一手一手が遠いこのルートを、デッドポイントで動いて行くことが出来ずに敗退
でも今日は飛びつきながら一手一手を止め、最後まで集中のエンジンを切らずに実に良いクライミングをした
ずっとしつこく取り組んでいるツナミの赤↑12cが良い鍛錬になっているのかもしれないね

続いての赤↑のトライ。
かなり長いことトライを続けているが、まだトップアウト(最後までテンションしながらでも抜け切ること)が出来ていない
黒■で結構疲れているようだったので、今日はテンションしながらでも良いから、なるべくトップアウトを目指そうと声を掛ける。

自分の今の力より上のルートにトライを開始し、レッドポイントを目指すようになって来たら、ルートの全体像を把握しておくことは大事な作業だ。
今まで「とても悪い」と思っていたセクションも、ルート全体の中で捉えると、その位置づけもまた異なって来る。
部分と全体。
このバランスを見ながら詰めていくのは、どの分野にも通じる共通の作業だろう。


幸い今日は空いている。
なので、今日は今までは諦めて降りていた上部2面を、怖かったら何でもありで取り敢えずクリップをした上でムーブを起こし、コマ切れながらもつないでみた。
奮闘の末、一応「ナンチャッテ~」ではあるがトップアウト出来て、出来ないムーブはないことが判明
あとは頑張ってどうつなげていくかという問題点を詰めれば良い、ということだね