FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<コンペに行こう>第1回ジャパンユースカップ

2009-04-30 13:40:08 | クライミングレッスン報告
昨日はpump2で行われた第1回「ジャパンユースカップ」の手伝い。
受付やらお金の管理やらビレイやらで朝7時半から夜の8時過ぎまで大忙しの一日だった

昨日は「東京カップ」も東久留米市で同時開催、そちらにもりんちゃん、こうへい君、ユイトがエントリーしていた。
みんなコンペビギナーなので同行したかったのだが。。。
でも、聞いたところによるとみんな相当頑張ったようで、怪我もなくて良かった
ナント、りんちゃんは3位、こうへい君は6位とちゃっかり入賞していたようだね。
ユイトも「決勝進出できなかったなかでの1位」だったそうで、残念だったけどそう悪くはなかったかな?
みぽりんも一般の部で2位だったとのこと、おめでとう

さて、こちらで行われた大会はコンペのビギナーには敷居が高く、アンダーユースBの年齢に達していないと出られない。
FCCからは今年中学1年生になったユイちゃんがただ一人、参加した。
彼女はクライミングが好きで、スローペースながらも小学校2年生からずっと続けてきた子だ。
中学に上がり、そろそろ本格的な活動に目を向けても良いかな?ということでこの大会への参加を決めた。
まだ10Cがやっとの彼女。
予選から11aのこの大会はちょっとハードルが高い。
私も、彼女のモチベーションがどう転ぶかが不安だった。

結果は当然ながら残念なことに。でも、私が想像していたポイントよりは上部まで登れていた。
彼女自身の気持ちの中にも、この大会への参加で今の自分とトップレベルとの差を感じ、そこから自分の課題を探るきっかけになった旨、お父様から連絡をいただいた。

これは私の目指していた結果だ。
何よりも、彼女の気持の中に、上を向いてクライミングと向き合っていく決意が芽生えたことを喜びたい。

大会に参加したみんな、昨日は本当にお疲れ様でした。
この経験を次にいかしてこそ、「良い経験になった」と言えるんだよ

<アウトドアレッスン日誌>アウトドア定期便 4月

2009-04-28 16:30:55 | クライミングレッスン報告
4月12日(日)

朝のうちは曇っていたけれど、みんながそろう頃には良い天気となった。

今月のアウトドア定期便は湯河原幕岩。
参加者はたっくんとゴローちゃんの二人だ。
たっくんは3月からずっと申し込んでいてくれていたのだが、参加者がいなくて2回とも流れてしまっていた。
なので今日が晴れて初のアウトドアデビューだ。
ゴローちゃんは2回目。でも、前回はボルダーになっちゃったから、ルートは初めてだね。

初めてのメンバーなので、先ずは桃源郷から。
講習やら山岳会の練習やらで桃源郷はごった返していた。

とりあえず「washing」5.7のラインにトップロープを張る。
たっくんもゴローちゃんもバランスクライミングがなかなか上手い。
「手を持つところが小さくて少し難しかった」(たっくん談)と言いながらもテンションすることなくトップへ。
「高いな~」とうれしそうに周囲をキョロキョロ

同じような感じのルートだが、ついでに隣の「シルクロード」5.7も登ることに。
ゴローちゃんはインドアでリードの練習を積んで来ているので、出来ればアウトドアでもリードしたいと思っている。
なので、1回目はトップロープでリハーサル。
自分でヌンチャクもかけながら様子を見て、大丈夫そうならチャレンジすることにした。
1回目は難なく行けたのでいよいよリード。危なげなく登り、ヌンチャクの回収も自分で行った。
自分でヌンチャクをかけながらリードで行くことをマスタースタイルと言うんだよ、と教えると、
もう一度マスターで行きたいと言うので、再度マスターで。
何度も同じルートで練習し、だいぶ外岩でのリードに慣れたようだ。

この間、たっくんもトップロープで何度も登った。繰り返すごとに硬さが取れてどんどん体の使い方がスムーズになっていく。足にもよく乗れるようになって行った。



ここでお昼に。ご家族でのランチタイムはいつ見ても和やかで良いなぁ


午後は「いんちきするな」5.8がやりたいというので、そちらをトライ。二人とも一撃した
ゴローちゃんが「もしできるようならこれもリードしたい」と言っていたので、リードするか聞いてみると、「うーん、これはちょっと怖い気がする」と言うので今回は見送ることにした。
たっくんも下部でテンションしそうだったのをこらえて完登し、かなり頑張ったようだ。彼もこれは1回で良いというので、「サンセット」10aのラインにトップロープを移す。

ここは右に回るとやさしいけど、まっすぐ上がるととても難しい、と告げると、何と二人とも直上ラインをやりたいと言う。
で、難しさを体験しに行くことに。
案の定、二人とも目がテンに。二人とも核心が手も足も出ずに降りてきたので次は右ルートを勧めてみた。
上まで行ったものの、どうも二人とも納得いかない様子。
で、もう一度「サンセット」の正規ラインに挑むことにした。

まだ小さいたっくんはどうしても抜けられなかったけれど、1回目のトライよりは確実に動きが進歩していた。
ゴローちゃんはテンションしながらも、何とトップアウトカンテの押さえ方など、とても上手かったよ。



居合わせた大人の人がほめていたけど、二人とも「小さくて届かない」とこを言い訳にせず、自分に出来る範囲で精いっぱい頑張っていた。
何といってもそこが偉かったね。

バスの時間が迫り、あわてて下山。でも、みんなちゃんと目についたゴミを拾うことを実践してくれたね

今回はたっくんのお父様が写真提供してくださいました。ありがとうございます!


<レッスン日誌>pump2キッズのためのレベルアップレッスン

2009-04-27 13:12:25 | クライミングレッスン報告
4月18日(土)②

午後3時からチームFCCの合同レッスン。
「チームFCC」とは、モチベーションを健全に高レベルで保ち、協調や努力の重要性を認識し、お互いに良い刺激を与えあえるような環境を作ることを目的にした「チーム」で、トップロープクラスを卒業し、クライミングと本気で向き合いたい子供たちを対象に声をかけている。私自身試行錯誤の連続だが、個人活動の多いクライミング環境にあって、こうした環境作りはジュニアにとっては必須であると考えている。

みんなが参加するルートの大会が近いので、大会参加に必要なスキルと知識の習得が今日のテーマだ。

まずミーティング。
1つ目は大会に参加する意義について。なぜコンペに出るのか。その必要性はどこにあるのか。その認識は今後の彼らの成長に大きな影響を及ぼす。強調して伝えたい点は結果を見るのではなく、その先にある自分の成長を見据えて参加してほしいという点だ。
他者よりも上位に行く、というようなことのみを目標にするのでは子供たちの自尊感情は保たれない。
それよりも自分自身の目標を決めて努力すること、その自分の内的参照基準に照らして成功と失敗を決めることが重要であると考える。

ミーティングの2つ目はルートコンペに最低限必要なルールの説明。
ちょっと不安そうな表情で、みんな真剣に聞いていた。

それから準備体操とボルダーでの基本練習。
基本では今日はいつものメニューに加え、垂壁での片手トラバースを入れた。
次にムーブの研究。カードをひいて出てきたムーブで一人ひとつ課題を作る。あーだこーだ考えて、だいたい出来たら発表。
うまく行かない場合も多々あるが、それはご愛敬。いろいろ考えることに意義がある。

少しボルダーでそれぞれ懸案の課題をトライしてからルートへ。
5本ほど登ってから、フォールの練習。大会でぎりぎりまで頑張ったとき、変な体勢で落ちると危ないからね。

まずはりんちゃん。
「ぎゃーっ」という悲鳴がルートエリアにこだました。他のクライマーも「そうなんだよ、怖いよね~」とみんなニヤニヤ。
ちょっと目をつぶっちゃったね。その後も床にまーるくなってた。ショックが大きすぎたかな。。。?

2番手のこうへい君は対照的。
「きゃっほー、楽しい」と大喜び。

ラストのユイちゃんは落ち練習経験者。
「怖い」と言いながらもクールに練習していた。

今日の最後はマップを書いてのオンサイト。
10cを1本、オンサイトしてもらうのだが、その前に十分なルート研究を行ってから検証するというもの。
みんなマップを書くのに一苦労。
ルート見取り図を描き、手順を書き込み、クリップポイントとクリップ体勢を書き込み。。。
なんとか形になるのに30分もかかっちゃった。
途中までしか書けない人もいたけれど、時間も迫っているので一人ずつ登って検証。

全員ノーフォールで完登した。
が、自分が考えていたのと、登ってみたのとでは結構違っていたみたいだね。
でも、丁寧にオブザべをする習慣を身につけないとその誤差にも意識が向かない。
これも大切なトレーニングだよ。



<レッスン日誌>pump2キッズのためのレベルアップレッスン

2009-04-25 19:28:46 | クライミングレッスン報告
4月18日(土)

午前の部、りょうこちゃん、アキちゃん、カナちゃんとはるちゃんのガールズ4人。

はるちゃんはキッズタイムに毎週欠かさず参加。
だいぶ力がついてきた。
レッスンの方は今月に入って2回目だが、前回からピンクをどんどん落とせるようになった。
以前苦労が報われなかったチューブやハングのピンク課題も落して、今日でピンク課題を全制覇した

カナちゃんもハングの白/を苦労の末登れたこれはすごいぞ
体の使い方がとても上手でした。

アキちゃんはチューブの長もの。
一手一手が子供たちには遠めで思い切り伸びないと届かない。でも、だからこそ良いトレーニング課題になっている。
前半の悪い部分はこなせるようになり、11手目の下に降りる部分が難関だ。
肩でおさえる力がまだ弱い分、足技や重心の逃がし方の練習に持ってこい。
そこだけの部分練習をさんざん試みた。
今日は解決できなかったけれど、こういう練習が明日につながると思うよ

りょうこちゃんはカンテの白課題に打ち込んだ。
彼女たちのリーチだと重心の位置が微妙なので、これもなかなか良い練習課題。
最後終了点を取るところまでこぎつけたが、そこの足位置が見つけられず、終了点をにらんで終わった
でも、これも良い練習内容だったと思うよ

塾の都合ではるちゃんはここで早退。

残った3人はルートへ。
ぼちぼちリードクライミングに入り始めている彼女たち。
クリップの練習と安定して登れるルートを選んでリードした。
手の小さいカナちゃんは少しクリップに不安が残ったので、今日はトップリードで練習。

みんな今日も楽しく頑張りました。





<レッスン日誌>ビッグロックスクール 4月①

2009-04-24 08:28:45 | クライミングレッスン報告
4月1日

ビッグロックボルダー館でのレッスン。
ボルダリングを中心に練習する日だ。

今日はyuiがじんましんが出てしまったためお休みなので、カエデとしゅん君のふたりだ。
男の子二人なので、久しぶりに「どんじゃんけん」でウォーミングアップ。
その後の基本練習もみっちりやる。
カエデがだいぶしっかり動くようになって来た。
しゅん君も頭の中が整理されてきて、動きの特徴を理解するようになって来たね

さて、今日は一番かぶった奥壁にキッズの課題を新しく作って、二人でセッション。
テープも貼った。
かぶった壁は練習しないとすぐに出来なくなってしまうから、来たらなるべく触るようにしようね。
二人ともかなり打ち込んで、しゅん君がリーチをいかして完登。カエデがあと一息だった。

1時間ほど経った頃、「今日はルートやらないの?」とカエデが聞いてきた。
高いところが苦手な彼がルートのことを言い出すとは少し意外だったが、
「やりたければやろうよ」というと、「やる~」と元気な答えが帰ってきた。

先月から月2回あるレッスンのうち、1週目はボルダー館、3週目はルート館でのレッスンを行っている。
先月初めてルート館に行き圧倒されていた彼らだが、
逆にそれでルートに対するモチベーションがわいたようだ。

ルート館に比べれば「楽勝」なボルダー館のスラブを登り、
自分の成長を確かめていた。
そう、二人とも以前はこのスラブも苦労したんだよね。