FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<コンペに行こう>第1回「神奈川カップ」

2009-11-30 13:09:11 | クライミングレッスン報告
昨日行われた「神奈川カップ」。FCCからはトップロープの部7人、リードクライミング部3人の総勢10人がエントリー。しかし直前にりんちゃんがインフルエンザにかかりキャンセル。コーヘイも先週インフルエンザでダウンしたがぎりぎりで復帰、大会前に駆け込みでレッスンを受け本番に臨んだ。

今回は、ビッグロックのスクールで普段のんびりクライミングを楽しんでいる子供たちも強制参加。上達したい、という気概を持ってほしいためとほかにも頑張っている子たちがたくさんいるのを見て発奮してほしいためだ。それには保護者の方にも負担が行く。付き添って行かねばならないし出費もかさむ。でも、スクールに送り迎えするときの短い時間だけではこちらの意図は十分に伝わらない。指導者側が発信していることをしっかりと受信していただき、それを子供の発達につなげていくためには相互の交流と努力が必要となる。こうしたブログを読んでいただくのもその一つだし、参加を促す企画に積極的にご参加いただくのも重要なことだ。
ビッグロックからはyui、カエデ、しゅん君の3人が参加。精一杯の頑張りを見せた。今の力はみんな出し切っていたのではないか。yuiは彼女の登りを見ていたジャッジの二人が「センス良いね、トップロープじゃなくてリードで出たほうが良いくらいだ」と言っていたが、やはり登るチャンスと練習量が少ないために、ムーヴの引き出しが少なく行き詰ってしまったのを見て「もったいないね」と残念がっていた。カエデはどこに行ってもみんなの人気者だ。「怖いもーダメ」「あ~ムリムリ」と登っている最中に大騒ぎするのを、周囲の大人たちも微笑ましい気持ちで応援。でも、出番が終わって密かに涙していたカエデ。良く頑張れたよ。「怖いから頑張れない」なんてもう言わないこと。怖さに負けないように、ものすごく頑張れていたじゃないか いつものんびり屋のしゅん君も、もう指が開いて持てなくなるまで頑張った。1本目で頑張りすぎて、2本目はヨレヨレだったね
pump2のレベルアップレッスンに出ている子たちではとしや君、りえちゃん、シンシンが大健闘、トップロープの部の上位を占めた。みんな基本練習でならった技術をしっかり使えて、力が出し切れていたよ。としや君はトイレを我慢しての予選2本目。「あ~やばいもうダメ、もれちゃう」と登っている途中に大騒ぎで、みんな大爆笑だった。トイレに行きたくて早く登ったのが良かったみたいで、迷いなく駆け上り、見事完登した。怖がりだったりえちゃんも落ち着いて丁寧に登れていた。関係者の人も「きれいに登るね」と褒めていたよ 小さいシンシンは覚えた「技」を駆使して遠いホールドを試行錯誤の末キャッチして会場を沸かせていたね 3位入賞おめでとう 努力の成果だよ
リードクライミングの部に出たチームの子供たちは、みんななかなか良い登りを見せてくれた。3位タイだったユイちゃんとゴローちゃんはそれぞれ悔いが残ったようだが、そういう経験こそが今後の糧となるんだよ。ゴローちゃんはルートの大会初参加だったのに、予選2本目の登りなんぞはお見事でしたよこれから6年生になるから、少しづつ体力も図りましょう。ユイちゃんは登っている時の精神状況がとても良くなってきた。練習量に比例して自信をもってムーヴを起こせるようになってきた。これからは心技体の総合力を上げて行けるレベルに成長してきたと思うよ。インフルから復帰直後のコーヘイは大会を楽しみつくして見事優勝あれだけ楽しめていれば何も言うことはない。心理的状況が良いので、今まで彼が貪欲に吸収してきたことを十分に発揮できていたと思う
保護者のみなさん、寒い中子供たちを見守り、応援・サポートしてくださって本当にありがとうございました


キッズクライミングコンペ「神奈川カップ」のルートセットに行きます

2009-11-28 09:41:04 | クライミングレッスン報告
これから明日開かれる「神奈川カップ」という子供たちの大会のルートセットに出かけます。
ジュニア選手の活躍が目立つ昨今のクライミングコンペ界ですが、神奈川ではビギナーの子供たちが出られる大会がありませんでした。
そこで、クライミング普及委員のY氏と立ち上げたのがこの大会です。これが記念すべき第1回。初夏に一度企画したのですが、大雨で流れてしまいました。

今回は、普段は楽しみで習っている子供たちにも声をかけました。本気で取り組む機会を持ってほしいから。
「クライミングコンペは初めて」とか、「自分は大会なんて。。。」と思っている子供たちもどんどんチャレンジできる、そんな大会にしたいのです。

一生懸命に「上手くなりたい」と思って取り組んでいる子たちも、「楽しいから」続けている子供たちも、それぞれ何かを掴んでくれることを願います。
何かを掴み取るためには、必死で取り組むことが必要ですものね。

今の自分の力の最大限を出し切ってほしいです。そこから次の一歩が始まるのですから。
保護者の方たちにはそんな子供たちの健闘を見守っていただいて、結果はどうあれ、頑張った子供たちを思い切り褒めてあげていただきたいです


<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-11-27 12:02:28 | クライミングレッスン報告
11月7日(土)

午前中、としや君。最近土曜日の午前中がすいてきて、今日はとしや君一人。
「一人だと辛い」と以前こぼしていたことがあるので、彼のペースに合わせるように気をつける。
子供たちは体格や精神の成長の個体差が大きい。学年や年齢のみで一概にくくることができないのが難しいところだ。それぞれの個体差に合わせた内容を考えねばならない。

背は伸びているけれど、筋力が背丈の成長にまだ追いついていないとしや君。スラブなどの重心移動を必要とする課題はとても上手いのだが、ハングなど筋力の協調性を必要とする課題はちょっと苦手来週末にB-pump2で行われるボルダリングのギグにエントリーしており、苦手なハングの課題を練習したいというので、今日はハングでムーヴの練習。筋力が弱くても、トゥーフックやヒール、バックステップなどの足技や重心の持って行きかたで大分戦えるようになるはずだ出来ない動きを部分的に取り出して練習すると、「課題を完登しなくては」という精神的な重圧から解放されてムーヴを学ぶ楽しさのみに神経を集中できるので、精神的にも自由な空気で良くテクニックを吸収した
結果、ハングも含めて赤~オレンジを4~5個完登し、なかなか好調な今日のとしや君だった。この調子で大会でも楽しく登ってくださいね


<レッスン日誌>レベルアップレッスン&保護者のためのビレイ講習

2009-11-26 12:43:57 | クライミングレッスン報告
11月6日(金)

金曜のレッスンはたいていコーヘイが一緒なのだが、今月はお家の都合で金曜の夜に来れずゴローちゃん一人だ。
ボルダーではオレンジを進めることにして、今まで登れなかった課題にトライ。
アース正面にあるオレンジ□はいろいろとムーヴを工夫することができるようになってレッドポイント出来た

ルートは様々なタイプの壁やルートでリードクライミングが安全に出来るようになることが今の課題。
前傾壁入門として、奥壁の紺■(10b)にトライ。中間部の核心の遠い一手は既成の足位置だと子供たちにはどうしても遠いのでスタンスを足して登ってもらっている。ゴローちゃんはここがどうしても解決できずにいつも敗退していたのだが、今日はムーヴを作ることができたムーヴ力がしてきているね

ゴローちゃんのレッスン終了後、ゴローちゃんママのビレイレッスン。子供たちもだんだん本格的にクライミングをするようになってきたので、レッスン以外にも自主練習に来られるように9月にこのクラスをスタート。ゴローちゃんママは「ビレイマスターになる」ことを目標にコンスタントに受講くださり、今ではアウトドア講習時や練習会の時にビレイを手伝っていただけるようにまでなってきたほかにも熱心にサポートしてくださる保護者の方がいらっしゃり、いろいろとお忙しい中時間を作って積極的にかかわろうとしてくださる姿に頭が下がる。こういうサポート体制に恵まれた彼らは幸せだ大好きなクライミングの実力を十分に伸ばしていってほしい。
さて、今日の講習内容は前回に引き続き「フォールを止める」。軽い子どもたちが壁に叩きつけられないように、落ちる軌道を思い描きながらフォールを止めねばならず、結構高度な内容だ。私が下でママに付き添い、ゴローちゃんにどんどん落ちてもらう。まだ落ちるほうも怖いのであまりロングフォールは出来なかったが小フォールはだいぶ慣れた。そこでさっきやっとトップアウトした紺■をママのビレイで登ってもらうと、信頼関係が出来てきたのとママに良いところを見せたい(多分)のとで、見事レッドポイントしたもう1本今までレッドポイント出来ないでいた10cを登り、この日彼はママのビレイで限界グレードを2本レッドポイントした