FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>初級 ②

2013-03-28 12:26:19 | クライミングレッスン報告
さて、午後はプレゼント・ファイブ(5.7)にトップロープを張る。
こちらも手掛かり、足がかりがしっかりとあり、傾斜はないかわりに長さのある、気持ちの良いルート。

こちらも全員1回のトライですんなりと完登



そこで、少しレベルアップ

リードクライミングに入っているのんちゃんとりょーたは登れた2本をリードで。
カツラとトージは、ラインを変えて。

のんちゃんもりょーたも、1本目の「シャドウ・パートⅠ」は、午前中にすでにリードで登れている。
2本目の「プレゼント・ファイブ」は、登りやすい代わりに長さがあるので、
トップロープでリハーサルをした段階で、もし躊躇するようなら次回でも良いかな?と考えていた。

外岩でのクライミングでは、安易に取りつくことは事故のもとだ。
実力を十分に推し量った上でのトライに加え、登る本人の気持ちも大変重要。
なので、ある程度のレベルまでは、必ずトップロープでリハーサルをして様子を見、
本人のやる気を確認してからリードで取りつくようにしている。


トップロープで登り終えた二人に聞いてみると、りょーたは「もちろんやる」と意気盛ん
のんちゃんも、「た~のし~ これならやる

と言うワケで、二人ともリードでチャレンジ
二人ともルンルンで登り切っていた


「プレゼント・ファイブ」を待っている間、「シャドウ・パートⅠ」と同じ支点で登れる「シャドウ・パートⅡ」10d にもみんなでチャレンジ
りょーたは2回目のトライで完登
小さいのんちゃんは、なかなか良い動きで善戦
でも、りょーたの使ったかかりの良いカチになかなか届かない
正規のラインからは少しズレるけれど、バンドを少し左にまわり込んで、
左手をカチに届かせてからスメアリングで足を上げ、見事完登
強いぞ~

カツラとトージも同じラインにトライしてみたけれど、まだ少し経験&実力不足
このルートは登れなかったけれど、二人とも登れたルートを何度も何度も、楽しそうに登っていた
特にトージは、登っている間中、ずーと歌を歌っていたね

午後4時。
岩場には誰もいなくなった。
子どもたちも登り疲れて、今日のアウトドアは終了。
それにしても、みんな良く登ったな~
一日のアウトドアが終わる頃には、トージとカツラはすっかり仲良しになっていたね。

付記:近頃広沢寺のエリアでは弁天岩の上部が脆くなり、落石が頻繁に起こるそうです。
    なので、弁天岩のクライミングをする際はヘルメットの着用の義務付けを呼び掛けているとのこと。
    私たちも、今回は大人はヘルメットを持って行かなかったのですが、今後は注意が必要です。


<アウトドアレッスン日誌>初級

2013-03-27 11:35:07 | クライミングレッスン報告
3月17日(日)
メンバー:トージ(小2)、のんちゃん(小3)、カツラ(小3)、りょーた(小5)

今日のエリアは広沢寺。
りょーた以外は全員外岩デビューとなった

ここ広沢寺はホールドやスタンス(手掛かり・足がかり)がかっちりある上に傾斜もゆるく、
外岩デビューの子どもたちにはとても楽しいクライミングが出来るはず

今日はアスリートのりょーたが、1キロだけマラソン大会に顔を出してから遅れて参加するとのこと。
初参加の子どもたちにとって、アプローチをリュックを背負って歩くことも初体験だったりする。
でも、男の子二人はじゃれあいながら結構楽しそうに歩いている

のんちゃんは私とおしゃべりをしながら。
歩くペースも早く、なかなか強いな~、と思っていたら、
「のんちゃん、ちょっとお願いお母さんもーダメ」という声とともに、
のんちゃんの肩にドンとロープバックがかぶせられた。
ひえ~大丈夫かな~という私の密かな心配をよそに、
当ののんちゃんは「オーケー」と平然として、自分の荷物にプラスされたロープをも持ち、息も切らさず、歩くペースも落ちない。
なかなかやるな~

岩場に近づく最後のところは林道から山道になり、川に掛けられた丸木橋を渡る。
「うわ~、楽しそ~
子どもたちは大喜び

無事岩場に到着し、子どもたちは少し休憩。
注意事項を伝え、登る合間に川で遊んでも良いよ、と伝える。
その間にのんちゃんのママにビレイをお願いして、「シャドウ・パートⅠ」5.9 のラインにトップロープを張る。
さて、準備完了。
マラソンを終えたりょーたも合流し、子どもたちは代わる代わるトップロープで登る。
今日のメンバーは怖がる子が一人もいない。
このラインは、みんなスルスルとあっという間に完登してしまった


少し登ったら、あっという間にランチタイム
ランチの後のおやつタイムは、みんな自慢のお菓子を持ってウロウロ。


トージは、待ち時間に遊びに行った川で水に落ちたらしく、靴下が岩の上に干してあった。

~続く~

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-03-26 12:22:52 | クライミングレッスン報告
3月16日(土)
メンバー:のんちゃん(小3)、コージン(小4)、コーキ(小4)、ユイト(中3)

先日体験を受け、本日から入会ののんちゃんとこの時間帯常連のコージンとコーキ、
そして受験が無事終了し、リハビリ中のユイト、という面白い顔合わせとなった

先ずは自己紹介。
お互いの目を見て、自分の学年と名前くらいははっきりと伝えることにしている。
小学生たちはみんなちょっと緊張気味だが、
「え~、今度一年生になります、ユイトです。」というユイトの自己紹介に、
「あ、じゃぁ一番学年が下なんですね」と誰かが切り返して、ふと場が和んだ

レッスンは基本練習から。
初参加ののんちゃん。
彼女は何と栃木から来てくれている。
地元のジムでも鍛えられている彼女は、なかなか強い
コージンやコーキが頑張って毎週練習し、やっとどうにか出来そうになっている基本練習課題も小さな体ですんなり登り、
二人とも「すげー」とびっくりしていた

ユイトは別メニュー。
先ずは衰えた基本的な力を戻さなければならない。
なので、小学生たちが基本練習をしている間、
ジョギングのように、なるべく長く壁の中にいるローインパクトなトレーニングでアップしてもらう。

基本練習が終わった小学生たちは、基本的なホールドの名称やムーブを覚える時間となった。
今日はのんちゃんに合わせて進めてみる。
基本的なホールドの名称は全部
今度はムーブだ。
ムーブの名前が書いてあるカードをのんちゃんがひく。
出て来たのは「ステミング」。
「???」と首をひねるのんちゃん。
知っているコーキとコージンが「こーいうのだよ」と実際にやって見せる。
「あ、なーんだ」とのんちゃん。
「いつもやってるけど、名前知らなかった

ボルダーは毎週レッスンの後に自主練習をしているコージンの調子が急上昇
6級を2本完登して見せてくれた

コーキはすでに6級を全部登っているので、5級にトライ開始
今日は前回からトライ中の課題がゲット出来たね

前回の体験で5級をオンサイトしているのんちゃん。
実力的には初級を終えているのだが、初級課題を最初からきちんとやってもらっている。
簡単な課題を多数登り込みこともまた、大切な技術トレーニングだからだ。
余裕のある課題はリズムや足使い、ムーブなどをしっかり意識しながら、でもなるべくすみやかにテンポ良く登りきるように。

なかなかきれいに登れているよ

ユイトは4級くらいをトライ。
保持力、パワーともにまだ少し足りず、なかなか完登させてもらえなかった

ルートはコージンがやはり絶好調
何度もトライしていながら登れていない10a(一反木綿・緑/)を、今日は見事完登出来た

リードに入っているコーキ。
クリップ練習の後にショートウエーブの黒■にトライしたが、見事に跳ね返されていた

のんちゃんは、ママのビレイでやはり簡単なルートをなるべくたくさん登ってもらう。
今日は5.7~5.8を。徐々にハードになって行くから、頑張ってね

ユイトはツナミの白↑11b。
毎年この時期になるとツナミのメインウォールにも11bやcのルートが作られる。
11bは余裕でオンサイト
ツナミの壁の長さは、持久力を上げて行くのに最適だ。
この調子でどんどん上げて行こうね



<アウトドアレッスン日誌>中級

2013-03-24 16:17:38 | クライミングレッスン報告
3月10日(日)
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、タクミ(中1)、コーヘイ(中1)

今日のエリアは、奥多摩の御岳ボルダー。
渓谷に点在する岩にボルダリング課題が多数あり、関東では有名なボルダーエリアだ。
9時半に「マミ岩」に集合。
中級になると、直接クライミングするエリアに集合してもらったりする。
特に中学生たちには何人かで集まって、自分たちだけでトポを見ながら集合場所まで来てもらっている。
将来自分たちだけで登りに行くための練習である。

駐車場から現地に行く途中でみんなとバッタリ
エリアは、かなりの混雑だった
少し休んでから、各自で準備体操やストレッチを行い、「玄関岩」でアップ開始。

岩の弱点をついて、登りやすそうなところを何箇所か登り、
体が動いて来たところで「ルーフ」3級に全員でトライ。
背中がつきそうな低いルーフをトラバースするこの課題は、子どもたちも怖くないので、
このエリアの入門課題にしている。

一番小さいたけくんはハングを途中から上部に逃げて一撃
タクミが少し苦労したが、他のメンバーも全員クリアした


次に「マミ岩」に移動
他にもトライ中のクライマーが数人いたので、入れてもらう際のマナーを子どもたちに伝え、
4級から一人一人トライ開始。
6級、4級と次々に完登
みんな強くなったな~
以前ここに来た時は、中級に上がったばかりのユキちゃんは怖がってほとんど登れなかったのだが
今日はまるで別人のように積極的にトライを重ねていた


お昼休みをはさんで、今度はマミ岩の少しハードな課題にトライ
タクミは右の3級にトライ開始。
コーヘイがやっていた、カンテの甘いホールドをヒールで処理して上部のカチを取りに行くムーブに決め、何度もトライを重ねるがなにせ久々の外岩。
すぐに体がヨレて来てヒールが決まらなくなってきた


たけくんとユキちゃんは横に広いこの3級は早々にあきらめる。
「他に何か良い課題ないですか?」とユキちゃんが聞くので、「マミトラバース」2級を勧めてみる。
トラバース課題なので核心があまり高くない上に、体の使い方や重心移動、ムーブの組み立てなどの良い練習になるのだ。
二人ともスイッチが入って猛攻撃
ずっと熱中して何度もトライを重ねていた


みんながそれぞれの課題に熱中している間に、コーヘイは少し離れたところにある「忍者返し」1級にトライに行く。
御岳のクラシックな有名課題で、結構なハイボルダーだ。
「忍者返しの岩」は大混雑
「マットお借りしまーす」と大きな声で挨拶し、他のクライマーの間隙を縫ってトライ開始。
数回目のトライで、コーヘイは核心の遠いガストンを止めた
右上のガバを返して上部へ
あとは少し遠いクラックを思い切って取れば完登出来る


ところがそこで動きが鈍った。
少し躊躇したら腰がひけてクラックを取れずにフォール

残念ながら完登は出来なかった。
怖くなって腰がひけた、というコーヘイ。
クラシックな1級課題は、やはり一筋縄には行かないようだね。

マミ岩に戻ると、3人は指皮を真っ赤にしてまだ頑張っていたが、みんなもうヨレヨレ。
今日の御岳は花粉がひどい。その上に急なにわか雨。。。

少し早いが、午後2時半ごろに終了した。








<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2 

2013-03-22 13:41:17 | クライミングレッスン報告
3月5日(火)
メンバー:リオンくん(小3)、トージ(小2)、はやくん(小1)、ゲンちゃん(小1)

今日はメンバー全員が揃った
「今日はどんじゃんけんがちゃんと出来るね

「どんじゃんけん」は2チームに分かれての陣地取りゲーム。
各チームがスラブのボルダー壁の両側に分かれて陣地となるホールドを決め、
陣地からそれぞれトラバース(壁を横移動する)をし、お互いが出合ったところでじゃんけんをする。
こんなに嬉しそうに叫ぶなんて、みんなこのゲームの時間を楽しみにしているんだね
今日は各チームが1回ずつ勝って、仲良く引き分け。

その後の基本練習。
いろいろな動きを習得して来て、みんなクライミングらしいムーブが出来るようになって来たね

あまり教え込まずに動きを習得するように誘導するのはなかなか難しい
でも、遊びを交えた動きの中で工夫すれば、子どもたちは理屈ではなく体が反応するようになるようだ。
そうなればしめたもの
いろいろなムーブを繰り出して、遊び感覚の延長で、楽しみながら問題解決をし始める


ボルダーのチャレンジタイムでは、テープ課題にトライ
リオンくんとはや君は8級を、トージとゲンちゃんは7級をたくさん登った
ゲンちゃんは自主練習で登れた、という5級も登って見せてくれた

ルートはリオンくんがやる気満々
身支度や準備も早く、一番にチャレンジ
今日登りたかったラインを完登した後、いつも登っているラインも登り、今日は2本登った

後のメンバーは1本ずつ。
トージは5.8を、ゲンちゃんは5.7を余裕で完登
一番最後になったはやくんは、登る持ち時間があまりなくなった。
「急いで登るよ」とチャレンジ開始。
はやくんは登る時のリズムがちょっと遅めだ。
良い意味では慎重と言えるかもしれないが、じっとしている時間が長く、疲れてしまう
登る時にはリズミカルに動くことも大切。
今日は急いだおかげでリズムが生じ、長いギャラリー壁の5.7を登りきった