FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

JFA ユース選手権・予選 ③

2012-03-31 12:04:08 | コンペティション参加報告
予選はフラッシング方式で2本。
いよいよ1本目の競技開始。

一番手はユイちゃんだ。
彼女の1本目は右ルートから。少し岩場のようなテクニカルなルートだ。
中間部よりやや上にある遠い一手が取れずにフォール

二番手はりんちゃん。
彼女はルーフ状前傾壁のパワールートから。こちらのルートのほうが厳しそうで苦戦している子が多い。
一月末にはどうなることかと思うほどボロボロだったりんちゃんだったが、
真面目に練習やトレーニングを重ねてかなり持ち直して来ている
パワフルなルートも今の能力をフルに使い、加えて怖さも克服(以前の彼女では考えられない)して
力を出し切って、さらに次の一手に手を伸ばしてフォールした
良いクライミングだったよ これほど頑張れるようになったんだね


~続く~ ・・・コマ切れの報告でスミマセン・・・



JFA ユース選手権・予選 ②

2012-03-30 12:02:57 | コンペティション参加報告
大会も間近に迫って来たレッスン時。
各自にこの大会の目標や自分のトレーニング状況などについて話をする機会を作る。

コーヘイは最も目標設定が高く、当人もやる気満々、鼻息も荒い
そこが彼の良いところで、レッスンに来るとクライミングの場ではものすごく頑張る
本人も自分の長所を「やるときはやる」と分析しているが、それはその通り
ただ、お母様からよく普段の生活についての「ぐーたら」ぶりを伺っているため、
練習の成果を出すためには、クライミングをするときだけではなく、普段の生活ぶりがとても大事」という話をしたら「ぎゃふーん」と言っていた。
アタマではやらなければいけないことを理解したハズのコーヘイ。
さて、当日どう過ごすか…?

大会前にレッスンに来たコーヘイとりんちゃんにはタイムスケジュールの表を渡し、
自分の出番までの段取りを考えておくように伝えておいた。
自分の出番までの過ごし方は、本番で全力が出せるかどうかを左右する、とても大切なことだ。

予選当日。
私はりんちゃんパパの車に同乗させて頂いて会場に
りんちゃんの様子をそれとなく伺っていると、いつ食事を取って会場についたらどう動くか、
ということを自分である程度考え、それに従って自主的に動いているようだった

成長したなぁ

少し遅れて会場に到着したコーヘイ。
朝食もまだ摂っていないからか顔色が良くない
緊張は誰でもするものだが、それがポジティブな方向に働いていないようだ。
その証拠に自分が登るルートの心配で頭がいっぱいのようす
デモンストレーションのビデオと壁ばかりをずっと見ており、
自分の体を競技に対応出来るように仕向けて行く作業が全く出来ていない。
早く朝食を摂ってきちんと体を起こすように促し、やっと朝食。
その後競技が始まってからも、やはりルートのことばかりが気になる様子で、ウォーミングアップも充分にしていないようだった

いつもマイペースで楽しそうなユイト。
彼はロボット競技もやっていて、ちょうど大会の時期が重なっておりあまり練習が出来ていない。
本人的には自分の調子は上がっている、と思っているようなのだが、
私から見ると彼の目標に見合ったようには上がっていない
レッスンにもさほど来れていない上に渡している自主トレーニングメニューもあまり出来ていないようなので、
とりあえず怪我のないように競技を終わらせてくれれば良いかな、というのが私の率直な見解だった。
こちらの心配をよそに、ユイトは同じカテゴリーで出場する東京強化選手の仲間と結構楽しそうに過ごしていた

受験も終わり、クライミングに復帰し出した(らしい)ユイちゃんだが、
レッスンには全く来ていないので、私には彼女の状態が皆目見当がつかない。
4月からレッスンに復帰する予定にはなっているのだが、この大会に関しては私は全くお手上げ状態。
なので、彼女に一任して私は遠くから状況を見守るだけとした

~続く~

↓アップ用ボルダーの様子


JFA ユース選手権(予選) ①

2012-03-28 11:35:42 | コンペティション参加報告
3月24日(土) 大会参加者:コーヘイ(小6)、りんちゃん(中2)、ユイト(中2)、ユイちゃん(中3)
全国レベルの大会で、海外派遣の審査対象にもなっているユースカテゴリー中大きな大会の1つ。
コーヘイとユイトは東京都山岳連盟の推薦、りんちゃんとユイちゃんは神奈川県山岳連盟の推薦で出場が許可された。

さて、3月末のこの大会、練習・準備は1月ごろから始めたい。
ところが、ユイちゃんは高校受験の真っ最中
夏以降、彼女はクライミングをすっぱり休んで受験に専念していている。

それ以外のコーヘイ、ユイト、りんちゃんの3人。
レッスンの申し込みは各自の自主性とスケジューリングに任せているのだが、
1月半ばまでレッスンの申し込みはなし。
他の子どもたちは冬休み中からぼちぼちトレーニングを開始しているというのになぁ~
でも、まだトレーニングについてどう実践して行けばよいかを教えていないので、仕方ないか。
トレーニング方法と簡単な理論については1月からチームで勉強して行く予定だが
ムリなく調子を上げて行くのにどのくらいの期間がかかるのか、自分の体で実感する良い勉強のチャンスだろう。

1月末になって、やっとレッスンに来るようになった3人。
もちろん力はガタ落ちだ
特に体が大きくなってきている中学生たちのテクニックの低下は深刻だ。
若い彼ら。体力はすぐ戻るだろうけれど、テクニックは時間がかかる。
これは、本人たちがよほど自覚して取り組まないと、大会までに彼らが満足する結果は得られまい。

で、ベーシックな内容のトレーニングとレッスン以外でのトレーニングメニューの作成&報告を義務付けることに。

~続く~


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-03-27 11:06:49 | クライミングレッスン報告
3月23日(金) メンバー:ともちゃん(中2)、ユキちゃん(小3)、タクミ(小6)

近頃、少し慣れてきた生徒たちにはデッドポイントのタイミングを計る課題を基本練習に入れている。
中級に上がった子どもたちも、またはそろそろ上級が近い子どもたちでさえ、
デッドポイントはなかなか自分のムーブの引きだしにしにくい動きのようだからだ。

この練習課題の必要性を感じたのは、タクミの動きを見ているとき。
彼は身も軽いので困るとすぐに次の手を出してしまう場合がある。
でも、体のコーディネーションを使えていないため、そのうちの多くは「捨て身」の一手に終わっていまうのだ
そこで、タクミには以前マンツーマンレッスンの時にこの練習を入れ始めたのだが、
その時は全く体が使えていなかった。
が、今回は完璧

「良くなったね~」と思わず褒めると、
「家のボードでめっちゃ練習して、コツが分かった」とのこと。
真面目なタクミ。将来が楽しみだ

確かに天からの授かりものとしての才能は、ある。でも、それだけではない。
一番大切なのは、真摯な態度。それに尽きる。
カメはウサギを越えるのだ。


さて、自他共に運動音痴を認めるともちゃん。
体育の授業ではいつもビリなんだとか
でも、真面目に、コンスタントにレッスンに通い、ムーブのパターンをきちんと身につけて上達している
彼女なりのペースで良いのだ。
以前よりも自分が「進歩」していること、それが大事なことなのだから

しばらく自分のテーマから離れて「出来ること」を積み重ねているユキちゃん。
今日、ルートで何をするか尋ねると、「ルートの10c。そろそろ進めないと。全然進んでないもん。」とのこと。
念入りにトライするルートを探し、見つけたのが新しいタワーのオレンジ/
でも、トライの途中で怖くなって気持ちがしぼんでしまい、足を解除しても抜けられなかった
大きな壁に突き当たっている現在のユキちゃん。
この壁を突破するためには、普段の考え方や生活習慣の中から、何かを変える必要があるのかもしれない

<レッスン日誌>ビックロックスクール

2012-03-26 13:37:07 | クライミングレッスン報告
3月21日(水) メンバー:たけくん(小2)、リュウくん(小3)、しゅん君(小6)

ルート館にてルート主体のレッスン日。

でも、ボルダーでの基本の動き方練習は必ずするよ
ルート館にも小さいけれどボルダー壁があるので、いつもそこで基本ムーブの練習をしている。

何事も基本が大事
でも、自分の頭で効率の良い動き、自分に合った動きを探し感じ取ることも大事

あまり教え込んでもいけないし、そこがなかなか難しいところだ
では、「基本」とは何だろう?
教えてあげなければ出来ない動きを体に入れることや
本人にはなかなか意識しにくいフォームの悪い癖、
そしてその子独自の骨格などの身体的条件から来るフォームの改善点を指摘し改善てあげるのが
「基本」であると考えている。


さて、みんな基本ムーブが大分体に入って来た
次にムーブの種類の学習。
みんな大体のムーブの形や名称は覚えてきたから、今度は実践。
自分でムーブを入れた課題を考えてみる
今日は「クロス」。
とてもシンプルなムーブなのだけれど、いざ自分でクロスムーブを入れた課題を考えることになってみると難しいね
あれやこれや悩んでみるけれど、あまりパッとしたのが作れなくて、結局私の課題をみんなで登った。
でも、それだけでは考える作業がないので、今度は私の課題を
クロスムーブを使わないで完登する方法を考えてもらう。
持ちかえたり、持ち飛びをしたり、結構いろいろ考えられたかな

ルートもたくさん登ることが出来た
しゅん君は10bをトップロープで2本完登し、リードで10aも余力を残して完登
たけくんはリードで10aを1本とトップロープで10bを1本完登 もう1本10bを登っちゃいたかったけれど、遠い一手がどうしても取れなかった
高いところがちょっと怖いリュウくん
でも、この頃「えいっ」と動けるようになってきた 
今日は少しかぶっている壁の5.9をトップロープでチャレンジし、2回目で完登成功

みんな頑張ったね

ところでしゅん君が中学に上がり、4月いっぱいでスクールを辞めることに。。。
さて、3名以上で成立するビックロックスクール、大ピンチ
誰か入会してくれないかな~