FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

関東ブロック大会での教え子たち

2012-07-31 11:21:33 | クライミングレッスン報告
今回の関東ブロック大会では、3人の教え子たちが選手として一緒に出場しました。
自分自身選手だったため、子どもたちの登りは見ることが出来ませんでしたが、
競技の前後に彼らの様子を垣間見ることは出来ました。

全員初出場。
リード競技で自分の結果に悔し泣きした子。
「初出場どうだった?」と感想を聞くと、「ボルダーの時間配分が難しかった」という意見もありました。

いずれも自分が期待した通りの結果ではなかった様子。
自分が期待した以上の結果を出すためには、経験が要るから、これからだね。
でも、「このメンバーで成年まで出続けたい」など意欲的な意見が嬉しかった

受験などで思うように練習時間が取れない子もいるけれど、
「受験が終わったら思いっきり登るんだ」と今から「その時」を楽しみにしている、このモチベーションも嬉しいね

思い切り登れる環境を手にしたら、経験を重ね、強くてしなやかなメンタルを整えて、良い選手に成長していってほしいな

  ↓ 関ブロ、少年ボルダーの様子。ブルーの張りぼての右下にユイト。

  ↓ ルート。


関東ブロック大会は個人的には完敗でした

2012-07-30 11:48:34 | 日記
昨日、ブロック大会が終了しました。
はっきり言って個人的には全く良いところなく、完敗。
チームとしても通過できませんでした。
岳連関係者の皆様、申し訳ありません。。。
また、応援に来てくださった皆さんにも不甲斐ない姿を見せてしまいました。

ここ数カ月、かなり辛い思いをして練習の時間を作りだし、
自分にとってやるべきと思われることを精一杯努力してきましたし、
体調管理も気をつかって、出来る限りのことをしてきました。

でも、実戦で力が出せなかった。

先日51歳の誕生日を迎え、今までのセオリーが通用しなかった自分の体。。。
悲しいけれど、「年齢の壁」を痛感してしまった2日間でした。。。

子どもたちには「努力は報われる」と言い続けているけれど、今回の自分は、努力は報われなかった。。。
でも、努力が報われなかったのは、努力の方向性が間違っていたからかも。。。
老眼だって劇的に進歩してしまっている今日この頃。
多分、今までのトレーニング方法は現在の自分の体や状況に合っていなかったのだろうと思います。
実際、戸惑うことの多い毎日でした。

今回でひとまずピリオドにしようと思っていた競技。
成功体験で終わらせたかったけれど、ひどく苦い想いが残ってしまいました

自分が落ちた悪い部分をねじ伏せて登って行く若い選手を見て、
「若さ」をまぶしく感じた今回の大会。
これからは、今教えているピチピチに若い選手の卵を大切に育てていくことにしましょう





国体関東ブロック大会へ

2012-07-27 12:04:51 | 日記
今日から国体の関東ブロック大会に出発します。
本当は昨年で最後にしようと思っていた国体選手。

肉体的にも、時間的にも、経済的にも、そして精神的にも、全てにおいてギリギリの毎日。
あまりに辛すぎて、もう来年はあり得ない、と思っていたのでした。

でも、もう一年だけやろう、と思ったのはチームメートの友人に誘われたから、だけではありませんでした。

昨年は幸い通過できたから良かったようなものの、
ブロック大会の直前に体調を崩してしまったり、メンタル面でも心の整理が出来ずに良い状態で臨めなかったりで
内容的にはボロボロでした。
なので今年はそれらの問題点を、もう一度修正すべく挑戦してみたい、と考えたからでした。

今年私は51歳。。。
他県の選手は10代~20代の選手がほとんどです。
ものすごく頑張ってトレーニングしても、周囲の成長のほうが早い(笑)
文字通り「カメの歩み」のような自分の状態に苛立ちもしましたが、受け容れることにしました。
たとえ、「カメの歩み」でも、少しずつ強くなってきてはいるのですから。。。

おかげさまで、今年は体調を崩さずに日々の練習を重ねて来ることが出来ました。
メンタル的にも、とても辛いですが、今の自分を受け容れてあとは立ち向かうのみ、という心の整理がついているように思えます。

辛かったこの数カ月で、少しでも今までの自分より進歩出来たのなら、
苦しんできた甲斐があったとも思えています。

そんなことを想いつつ・・・行ってきます
結果はどうあれ、全力を尽くします。






<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-07-26 11:48:10 | クライミングレッスン報告
7月13日(金) メンバー:ユイ(高1)、タクミ(中1)、しいちゃん(小6)、ユキちゃん(小4)

進歩を獲得して行くためには、勤勉さとチャレンジ精神が大切。
それはアタマではみんな良く分かっているが、実践するとなると結構難しい


でも、日ごろから努力項目を決めてそれを淡々とこなし、ルートも「怖い~」などと悲鳴を上げつつも勇気を出してトライし続けてきた子どもたち。
報われないな~と思うこともあったと思うけれど、それでも諦めずに努力を続けてきた
今日はそんな彼らがちょっぴり嬉しいご褒美を受け取った日となった


ユイは別の機会にツナミの12bにトライしたものの、なかなか動きがつながっていなかった。
が、リズムを殺さないように動くこと、呼吸を深くすることなどの注意をしっかり受け止めた今日のトライはなかなか良かった
今まではテンション数5回でのトップアウトが自己ベスト、とのことだったが、今日は2テンでトップアウト
レッドポイントが射程距離内に入ってきたね

前回のレッスンはヘロヘロだったしいちゃん。
苦手な10dであるタワーの茶色■。怖いけれど、自分の弱点を克服する課題だから、頑張って毎回チャレンジするようにしている。
今日もアップの後トライ開始。
近頃少しずつ登りが力強くなってきたな~、と思っていたが、今日の登りは体の軸がしっかりしていてなかなかGOOD 
結構良いぞと思いながら見ていると、あれよあれよと言う間に登り切り、完登してしまった
「よっしゃ」とガッツポーズ 嬉しいよね~

近頃メキメキとルートの力を上げてきたユキちゃん。
人に感謝したり、挨拶したりする人間としての基本的な部分をしばらく頑張ってもらっているが、そうした努力が登りにも反映され始めているように思う
今日はしいちゃんと同じ課題のタワーの茶色■10dをあっさり完登
本人曰く「最悪~」の10c2本もゲットした

不調続きのタクミ。
彼としては一時も早く11aをもう一度トライ出来るようになりたいのだが、焦りは禁物。
ここのところ、「急がば廻れ」を合言葉に10c~dの登りこみを続けている。
どうしても力んでしまう癖が抜けないため、今日は一人収穫がなかった
でも、ここでの我慢が大事だよ。
10代を安定して登れる基礎力を今しっかりつけておけば、グレードが上がった時に順応が早いから。
タクミがご褒美を受け取る番はいつかな?

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-07-25 11:14:07 | クライミングレッスン報告
7月11日(水) メンバー:しいちゃん(小6)、コーヘイ(中1)、ユイト(中3)

しいちゃんとユイトは2コマ続きでのレッスンだ。

1コマ目はボルダーでの基本ムーブの練習から。
中級のレッスンではアップもルートから入ることがあるため、基本ムーブの練習は久しぶり。
しいちゃんは今日はなんだかヘロヘロしていて、中級用の少し難しい乗り込みの課題やルーフの手足限定の課題が出来なくなっていた
技術を定着させて、いつでも出来るようなレベルに持って行くのは結構難しいものだね。

今日は国体代表のユイトもレッスンに参加しているため、トレーニング効果を考えてボルダーから。
しいちゃんは4級、ユイトは2級をトライ
しいちゃんは「極」と名付けられたツライチの壁の4級を1本ゲット

国体の代表ながら、ロボットの世界大会、受験と多忙を極めるユイト。
ロボットの大会もひと段落と思われるので、ここでクライミングも頑張ってほしいところだ。
が、なかなか練習時間の確保が出来ていない様子。。。
ボルダーはボロボロだった。

時間を区切ってボルダーを切り上げ、ルートに移動し各自の課題をトライ。
しいちゃんはタワーの茶■にトライ中。
前回良い感じだったので、本人も今日は登るつもりだったのだが、ヘロヘロが尾を引いていて前回よりも下でテンションが入ってしまった。

ユイトはかなり疲れてしまった様子。
彼は多忙なうえ集中力で登るタイプのようなので、疲れてしまったらレッスン中でも「ちょこっと寝」を許している。
「すみません、ちょっと寝ます」と言うが早いか、床に突っ伏し熟睡してしまった

2コマ目はコーヘイが参加。
しいちゃんはダイヤモンドの10dにもチャレンジしてみたがどうしても一手が出せない
諦めて下りてしまった

コーヘイは少し前にしつこくトライしたが登れていないタワーの黄色■12bにトライしてみて良いですか、と言う。
トライ中は全力を出したけれど登れなかったが、中学生になって登るチャンスもふえ、体力も上がってきた今、再トライしてみたいと言うのだ。
私もそろそろ再チャレンジしてみても良いかな~、と思っていた矢先なのでもちろん異存はない
自分の力の変化を確かめることは大切な作業だ。
久々にトライしたコーヘイは余裕で完登した
「保持力が上がって楽になった」とコーヘイ。これからどんどん強くなるね

2本目はユイトと一緒にツナミの赤↑12cにトライ。
コーヘイは良い登りだったけれど、残念ながら1回フォール1テンで抜けた。
お疲れのユイトは下部頑張ったものの最大傾斜あたりからヨレヨレ
上部の核心が抜けられなかった