FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>中級 ②

2013-11-30 19:07:28 | クライミングレッスン報告
さて、お昼ご飯のあとは、「忍者返し」&「マミ岩」へ
川沿いにまわり込み、鵜の瀬橋を渡って対岸沿いに少し戻る感じの位置関係なので、移動の途中 対岸にこれから行く「マミ岩」と「忍者岩」を望むことができる
人気エリアなので人でいっぱいかと思いきや・・・2組くらいのグループしかいない
あれ~??この時期にこんなに空いているなんて・・・しかも週末・・・???
いぶかしく思いながらも先を急ぐと・・・ナント、鵜の瀬橋は通行止め
台風で大木が倒れ、橋の向こう側をふさいでいたのだった

別の方向から廻り込む道はある。。。が、もしそっちも通行止めとなっていたら・・・観光地であるため、その可能性は大だ。
戻る途中、マミ岩で登っている人たちに、子どもたちが大声で声を掛けた。
「上の道からは入れますかぁ~~~?」
口々に叫べど、マミ岩のクライマーたちは子どもたちを無視。でも、子どもたちは必至で問いかけ続けた。
あまりにうるさいのか、しまいに「はぁ何て言ってるのか、聞こえませんっ」とスゴイ剣幕で怒鳴り返されてしまった
それを聞いた子どもたち、「え~あんな言い方、ひどい~~
さすがに中学生たちは少し世間が分かっているようで(笑)、「きっと上の道も通行止めなんだね」と状況を察したようだった。

タクミに先発してもらい、上の道からの下り口を確認すると、案の定虎ロープが張られて、立ち入り禁止。。。

「忍者返しの岩」にある「子ども返し」初段を狙っていたコーヘイには悪いけど、結局、「デラシネ・ボルダー」へ行くことに。
デラシネは以前チームメンバーで登りに行ったときに、この岩のまわりを「しりとり」をしながらぐるぐる廻る、というゲームを思いついた岩だ。
登りながら別の思考回路を使うので、遊びながら良いトレーニングが出来る

のんちゃんとタイゴは初めてなので、到着後は先ず既成課題を一通りトライ


8級と6級のハングは全員(タクミとコーヘイは、この2本は片手で)完登
その右側にある6級のハングにもみんなでトライ
のんちゃんとユキちゃんが完登し、コーヘイは自分でホールドを限定して難しくした「限定バージョン」で完登した
タイゴは頑張ったけれど、あと少しで完登出来ず またリベンジに来てね
タクミはこの課題は手を使ってしまうので禁止 

最後、みんなで例のデラシネ周遊ゲーム
今回は「しりとり」ではなく、鬼役のタクミと出合ったらじゃんけんし、じゃんけんに負けたら「ダジャレ」を言わなければアウト、というルールに変更された。
ずーっと飽きずに廻っていたね こうして遊び形式になると、みんな疲れないんだな~
↓最後、みんなで!


ハプニングだらけのアウトドアだったけれど、これが結構楽しかったみたいだね

<アウトドアレッスン日誌>中級①

2013-11-29 13:46:10 | クライミングレッスン報告
10月27日
メンバー:コーヘイ(中2)、タクミ(中2)、ユキちゃん(小5)、タイゴ(小5)、のんちゃん(小4)

台風一過の晴天
「河又」という岩場に行く予定だったが、染み出しが懸念されるため「御岳ボルダー」に変更。そもそも今月は、本来6日の予定が雨天延期になっているので、今回はエリアを変更してでも行っておきたい。

延期の日程で再募集をしたら、今回はチームメンバー以外にも、一般メンバーからタイゴが加わった
中級はクライマーとして自立してもらうためのコースである。
アウトドアにおいても極力自力で、かつ安全に活動を行って行けるよう誘導していかねばならない。

なので、集合場所も初級と異なり、中級はエリアに直接集合してもらったりしている。
最初は「マミ岩」の前に集合の予定だったのだが、タイゴは初級の間に外岩を体験して来ていないので、エリアを変更したほうが良いかな~?と考えながら駐車場に車を止める
メールをチェックすると、のんちゃんママからメール。
「寝過ごしました」とのこと。栃木からの参加だものね、疲れるよね~
のんちゃんも御岳は初めて。マミ岩は、トポ(岩場の案内図)を見ても初めての人には少し分かりにくい。
よし、アップのエリア変更決定「すべり台」岩や「とけたソフトクリーム」岩のある「御岳小橋」エリアでアップしよう。

メンバーにアップ時のエリア変更の件をメールし、電車でついたみんなを駅で捕まえるべく、駐車場からマミ岩方面を確認することなく御岳橋を渡って駅へ向かった。ここでエリアを確認しておけばよかったのだが。。。

駅で首尾よくメンバーと会えて「御岳小橋エリア」へ。

先ずはトポで今自分がいるエリアや登る岩、そして課題を確認

理解出来たら、クライミング開始だ
先ずは「すべり台」から。
御岳デビューのタイゴは、最初ツルツルの岩に少し戸惑っていたが、結構すんなりと「すべり台」6級を完登
チームメンバーのユキちゃんやコーヘイはもちろん何度も登っているので、全くのウォーミングアップだ
ユキちゃんも小さい頃はこの課題が登れずに泣いていたのにね
インドアでのボルダートレーニング中に右腕を怪我したタクミ。
どうしてもアウトドアに参加したくて今日来たけれど、ムリはしないようにね


↓タイゴのためにホールドを磨いてあげる余裕の!?ユキちゃん

↓片手でも「すべり台」が登れるか?「登ってやろうじゃないの!」


「すべり台」があっさり片付いてしまい、「とけたソフトクリーム」へ移動
こちらの岩は少し高さがあるので、慎重に。
変な体勢で落ちてはいけない岩だ。
昨日の台風で、ホールドがちょっと湿り気味
タイゴは「恐いからやめておく。」そう、これも自分が決めること。
このように自分で判断することも外岩では、そして自立したクライマーとなっていくためには大事なことなのだ。

コーヘイとユキちゃんは「マントル」4級を完登
やはり昨日の台風の影響で川はかなり増水しており、コーヘイがトライしたい「水際カンテ」二段は水没していて今日は登れない
仕方がないので、乾いているところを探して自分で課題を設定していた

のんちゃんが到着するまでまだ時間があるので、中学生2人にこの辺りの岩で課題を設定してごらん、と声をかける。
ユキちゃんやタイゴも加わって、あれやこれやとワイワイ。
でも、良いところは水没していたりして上手く設定できなかった


11時にのんちゃん到着
のんちゃんも御岳は初めて。なのですぐにシューズを履いて「すべり台」にチャレンジ
あっという間に登れちゃった

近くの「ウォームアップエリア」もみんなで行ってみたけれど、やっぱり増水でほとんど登れなかったね

ちょうどお昼になったので昼食午後は「忍者返しの岩」や「マミ岩」に移動だよ。

~つづく~

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-11-27 12:54:49 | クライミングレッスン報告
10月26日(土)
メンバー:コージン(小5)、コーキ(小5)、ゆきねちゃん(小4)、トージ(小3)

子どもたちが目標としているルートの大会、キッズコンペ「神奈川カップ」が来週に迫って来た。
この時間のメンバーも、ついこの前体験レッスンを受けたばかりのゆきねちゃんを除いて、全員が大会にエントリーしている
なので、今日は1本のルートを集中して、1回のトライで登りきる練習をしよう
出来れば、なるべく大会の時と同じような状況で登る練習をすると、メンタル的な強化にもなる

ルートの練習時間はきちんと確保したいので、基本練習やクライミング用語の学習、ボルダリングのトライにあまり時間をかけすぎないように気をつけて、ルートエリアへ。

今回、トージとコーキが「トップロープの部」で、コージンは「リードの部」で出場することになっている。

トージとコーキは、いつも練習している課題よりも少し難し目の課題にトップロープでトライしてみよう
100度の10c黄色/が手順を考えたり、体のコーディネーションを必要としたり、子どもたちには少し遠めの部分があったりと、課題として内容があるので、2人にはこれにトライしてもらった。

まだ経験も浅く、年齢も低いトージはまず手順を間違え、足で使うホールドへ導かれてしまった
頑張って正規のラインに戻り、さらに上を目指すが、少し遠い部分で力尽きてフォール
残念
でも、オブザベーションを正確に行うことの重要性が分かってくれたかな

すでにリードクライミングに入っているコーキ。
忙しい子で、クライミングは好きなのだがなかなかレッスンに来る時間が取れない。
でもリードクライミングを練習して来ていることで、慎重に考えたりオブザベーションをしっかり行うことは訓練されて来ている
背丈も3年生のトージよりは伸びてきており、遠い個所もどうにか届いて、さらに持ち前の粘り強さで頑張り抜いて、こちらは完登することが出来た
大会に向けて張り切っているにも関わらず、近頃あまりレッスンに来れずに練習不足であることが不安そうだったけれど、自信が持てたかな?
大会はメンタルの充実が大切 先ず気持ちで負けないようにすれば良い経験につながるよ

リードクライミングに入ってまだそれほど経っていないけれど、今回「リードの部」で申し込んだコージン。
その心意気はなかなか良いぞ
今回の大会では、コージンは今の実力以上のルートを登ることとなる。なので、安全に気を付けた上で力を出し切ることが出来るよう、今日は「落ち練習」も兼ねてタワーの10c白/をオンサイトトライしてもらうことにした。
大会の予選はフラッシュなので、何もオンサイトでなくても良いのだが、将来決勝に進めるようになれば、オンサイト形式の競技を経験しなくてはならないのだから、今から慣れてしまおう
リードクライミングで落ちる時の体勢や注意点を確認し、時間を計ってオブザベーション(ルートの下見)
いよいよトライ開始
コージンはものすごく良い集中力で淀みなくムーブをつなげ、あれよあれよと言う間にオンサイトしてしまった
いつも、なかなか良いメンタルで登ることのできるコージンだが、今の集中してクライミングしている時の感覚が大会でも再現できると良いね

クライミングを始めたばかりのゆきねちゃんは、ギャラリーの5.5白□をトップロープで。
途中、ちょっと怖くなってしまったね
でも、身体能力も身体感覚も、そして知性もある彼女は、真剣に取り組めば上手くなると思うけどな~



<レッスン日誌>DOM KIDS SCHOOL

2013-11-26 11:34:56 | クライミングレッスン報告
10月22日(火)
メンバー:いった(小1)、ミサキ(小2)、ユーキ(小2)、かずくん(小4)、カツラ(小4)、ののちゃん(小6)

入門クラスの"Dom Kids School"は、楽しく でも、基本的なムーブ技術の習得と諦めずに頑張る気力の養成を目指している
子どもたちは、最初全く動き方が分からない子、スルスル登ってしまう子、など様々だ。
でも、はじめは全く動けない子でも、しばらく続けているうちに「おや」とこちらがびっくりするほど、いつの間にやらきちんとムーブを身につけていることが多い
能力は、「磨く」ことによって、初めて使えるように伸びるのだ。


かずくんも近頃、ぐっと力とテクニックを身につけて来出したひとり
体や精神性の成長もあるのだろうが、子どもたちは急に「化ける」・・・実に不思議な生き物だ

今日はそんな子どもたちの完登ラッシュだった

まずはかずくんとユーキが、ず~~っと長いこと苦労していた赤を1本、二人同時に完登
仲良く8級をオールクリアして7級へのトライへとコマを進めた
7級は少し遠いホールド配置の課題が多くなって来る。
7級に進んでから、小さいユーキはなかなか登れない
でも、かずくんは遠いホールドをバシッと止めて、次に動きをつなげることが出来るようになってきた
重心移動もなかなか上手い 
今日は7級も一気にたくさん登れて、とても嬉しそうなかずくんだった
諦めずにずーっとクライミングを続けて来たから、神様がかずくんに贈り物をしてくれたんだね
小さいユーキもチャレンジ精神がなかなか旺盛
なんだかんだ言いながらも決して諦めずにチャレンジを続けるから、そのうちユーキにも神様がプレゼントをしてくれると思うよ

クライミングを始めたばかりのいったとののちゃん。
いったは始めからスルスルと動けるタイプの子。まだ1年生だからまずは楽しく登ろうね
真面目なののちゃん。力があまりないのでムーブを起こす前に落ちちゃうことが多いけど、クライミングに必要な力がついてくれば上手くなりそう
この二人も、これまた長~~いことチャレンジし続けて来た課題がそれぞれ今日登れた

そして、ミサキも
彼女は一度登れた7級を復習中。
一度登れたはずなのに、次やると登れないこれを完璧にしたい
なかなか良い心がけです。
最後が難しいこの課題を、レッスンのたびに復習し、またずっと登れないでいたのだが、今日とうとう再登できた

6級にトライ中のカツラは今日は登れなかったけれど、一人で頑張ってトライを続けられるようになってきたね

しつこくトライし続けて来た課題が登れた時の達成感
この本物の嬉しさを大事にしてね



<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-11-23 19:24:33 | クライミングレッスン報告
10月20日(日)
メンバー:コージン(小5)、かんちゃん(小4)

今日のこの時間のメンバー二人
レッスン時の目標を尋ねると、ルートを中心に頑張りたいとのこと
で、基本練習の後、ボルダリングの時間は取らずにすぐにルートエリアへ。

本当はボルダリングを先に行えば神経系統のアップにもなり、トレーニング的な効果も高まるので良いのだけれど、
まだあまり体力がついていない段階の子どもたちは、ボルダリングで頑張ってしまうとその後のルートがボロボロになってしまうのだ
なので子どもたちの目標がルートに集中している時は、ボルダリングとルートの順番を入れ替えて対応している。


コージンはリードで10aを4本登り、このレッスンで10aを全制覇
初級の最終レベル「さる」の修了項目を一つクリアした
初級修了に向かってまた一歩前進だね

かんちゃんも5.6を1本、5.7を2本、5.8を1本、計4本を全てリード&手足限定で完登

今日はルートだけで時間いっぱいになってしまって、ボルダリングをする時間がなくなってしまったが、二人とも実に良く登った