一連の出来事を一つの視点からまとめて語ろうとするとき、
幾通りものパターンが可能だ。
この記事を書くときもそうだし、
最近受けた就職面接で、「志望動機」を語るときもそう思った。
うまくいったように語ることもできるし、悲劇的な味付けをして語ることもできる。
どういうトーンでまとめるかは、いつも迷うところだ。
どのようにまとめるかは、その人の性格傾向も大きくかかわってくると思う。
似たような出来事を経験しても、明るい話として受け止める人もいるだろうし、深刻に受け止める人もいるだろう。
また、自分をどのように演出したいかによって、語る内容を変えることもできる。
私は、何らかの出来事に遭遇したとき、自然な感情が沸いてくるより先に、「はて、この出来事は、どのように受け止めたらいいのだろう?」と考えてしまうことがよくある。
どういう風に受け止めて、どういう意味付けで消化したら、自分の人生が豊かになるんだろうと考える。そして、色々な意味付けをして、一つにまとめられなくなることがある。自分にとってどういう出来事だったのか、わからなくなってしまうのだ。
そう考えると、「過去を書き換える」という作業は、それほど難しいことではないのかもしれない。
(注:経歴を詐称するということではありません!)
嫌なことがあっても、その経験から得られたことに注目したり、そもそもその嫌なことに重きを置きすぎたりしなければ、辛い過去も、その後の人生に活きたとまとめることができるように思う。
私はどちらかというと、過去については、ネガティブな経験ばかり思い出す傾向があるけれど、楽しかったことを拾い出して連ねることもできそうな気がしている。過去を明るいトーンに書き換えれば、これからの人生も変わってくるような気がしている。