第101回高校野球選手権大会が始まり、今年も連日溌溂とした姿と
熱戦が期待される。
初日の第一試合の「八戸学院光星」は報道されているとおりの強力打線で
初出場の「誉」を圧倒し、第二試合の「神村学園」も摘失や野選も活かした
そつない攻撃と好守、好プレーで全国制覇の経験のある「佐賀北」との「守り」
を主体の九州対決に勝利を収めた。
延長戦となった第三試合の「高岡商」「石見智翠館」は9回裏に同点とされても
焦らず冷静な試合運びで10回に2点を挙げた高岡商が嬉しい1勝をあげた。
初日の3試合でふと気がつき、思ったことがある。
それは・・・「八戸学院光星」「神村学園」「石見智翠館」ともに地元出身の
レギュラー選手はほとんどおらず、県外出身の選手主体のチームであると
いうこと。
この3校以外にも「仙台育英」「聖光学院」「東海大相模」「敦賀気比」「明徳義塾」
など野球留学と言われる選手を多くそろえた強豪チームが今年も多く出場している。
これら他府県出身の選手と地元の選手との混合チームについては賛否両論で
あり、いろんな面でのいい効果も表れたり、地方の活性化にも繋がったり・・・
15歳で他の地域での生活をする少年たちの自立心や成長を期待されたり・・・
ただ一方では勝利至上主義に繋がり、野球を通じての人間的な教育や成長を
妨げる要素があというような意見や・・・野球留学した子供の親、親せきなどが
高校野球ファンとして子供が所属する留学先のチームと地元のチームへの
思いをどうするのか・・・など・・・
大小いろんな問題や思いが交錯すると思うが私は個人的には「作新学院」
「前橋育英」「星稜」「広島商」「米子東」「高松商」「熊本工」「沖縄尚学」など
その土地出身の選手で構成された古豪、名門チームの選手たちが郷土の
応援を背負って躍動する姿に魅力を感じている。
ただ、何はともあれ汗と埃にまみれながらも一球一打に真剣に取り組む
純真な姿には誰もが感動するし、どんな展開になっても最後まで諦めない
賢明な姿は大人の我々も見習うべきではないだろうか。
今日も全身の力を漲らせた素晴らしい攻走守を見せてほしい。