昨年の決勝戦(大阪桐蔭対金足農業)は大差がついたが春夏連覇の
大阪桐蔭の強さを印象付け、敗者の金足農業は地元の人たちに限らず、
高校野球ファンに大きな刺激や興奮を覚えさせるいいチーム」だった。
今年の決勝も前評判通りの好ゲームとなり最後の最後まで両チームは
それぞれの良さを余すところなく魅せてくれたような気がする。
悲願叶った履正社のキャプテン野口君の涙でぐしゃぐしゃになった顔は
高校生らしく素晴らしかった。
どんな時も笑顔で・・・という星稜のエース奥川君は試合終了後も笑顔で
明るく振舞っていたが心のうちはどんなに残念だったか・・・。
さすがに閉会式直前の整列の時には涙が止まらず、顔を帽子で押さえる
場面が大きく映し出されたときには私もグッと来てしまった。
開会式が始まっても涙と嗚咽が止まらず、しかししっかりと前を向いていた姿
には誰もが感動したことだと思う。
各チームの3年生はこれからそれぞれの目標に向かって違う道を進むの
だろうが野球で培ったもの、そしてその間の努力に大きな自信を持って
お互い懸命に、更にたゆまぬ努力をしてもらいたいと切に願う。
高校野球を観る時、我々も自分と何らかの関りのあるチームを応援することは
当然あるが、学校や出身地とは無関係の試合でも私は観ていて常に双方の
応援に力が入る。
あの高校生ならではの溌溂とした動きや一球一打に対する表情・・・
懸命に走る姿、諦めない姿、どれをとっても素晴らしく、感動的である。
連日「テレビの番人」になるこの時期、年齢に関係なく大きな興奮と感動を
与えてくれ、真夏日の気温よりも心を熱くしてくれる高校野球は何にも
代えがたい『清涼剤』でもあると思う。
私の応援の夏も終わり、また来年を楽しみにすることにしよう。