今日は12月1日・・・今日からまた新しい月が始まるが何故かいつもの
月の初めとは違うような何かを感じる。
それは師走(しわす・しはす)という言葉が閃くからだろうか。
壁に掛けてある残り一枚となったカレンダーに予定やメモを書き込もうと
すると、軽く、ふわふわとした感じでペンも動いてしまう。
年初に今年は何かを・・こんなことを・・などと思っていた頃は大きく、
ずっしりと重いカレンダーに向かうと何事にもそれなりに予定やささやかな
目標もあり、意識意欲もあったと思うのだが、月日の経過と共に
それが薄れてきたのは何時頃からだっただろう?・・・。
何をして何を得て、何が残ったのだろうとふり返ってみても残念ながら
これと言って思い当たるものはない。
でも自分を否定したくない私は決して無駄な時間だけを過ごしてきた
訳ではないと思っている。
生きているのだからいろんなことがあって当然・・・形として残るもの、
目に見えて効果が表れ、ひとの役に立ったものなどはなくても、過ぎ去った
時間の中には家族、友人、知人、近隣、地域社会の人たちと共に
小さな喜びや感動を共にできたことを実感できるだけでも良しとしよう。
今、こうして少しの風にでも揺れ動くように軽くなったカレンダーに
向かい、曲がりなりにも無事に過ごしてこれたことや他人にとっては
意味のないような小さな感動や幸せを味わえたこと、更に来年は一段と
元気に意欲的に前向きに・・・と思う気持ちも持続できることや生きている
喜びを感じていることに感謝しながら自分には「老い」はまだまだ遥か
先のことだと空欄に太文字で大きく書き込みたい。