昨日、近くのショッピングセンター(ステラタウン)での買い物を済ませ、
駐車場に向かうエレベータの中でほんの一瞬だがたいへん幸せな
時間を感じた。
降りてきたエレベータからぞろぞろと人が降りてきた後、私たちと
同じように駐車場へ向かうエレベーターを待つ人の中に赤ちゃんを
ベビーカーに乗せた若いお母さんとその母親らしき女性がいた。
大勢の人が一斉に乗り込んだ隣のエレベーターのドアが閉まり、
上り始め時には前述のお母さんたちと私たち夫婦だけが次の
エレベーターを待つことになり、まもなくエレベータが到着・・・
日曜日の午後には珍しくその時間帯に乗り込んだのはその家族と
私たちの他に1人だけ。
大きく広いエレベーターの中は静かな雰囲気で2階に到着しても
乗る人はいないままドアが閉まった時に何気なく赤ちゃんのほうへ
目を向けるとベビーカーの赤ちゃんが私の顔をみて笑っていた。
まさに天使の微笑みを見たようで私もにっこり・・・それに気づいた妻も
『本当に可愛いわね』の声と共に赤ちゃんに目を注ぐ・・・
まだ1歳にはなっていないと思われるような赤ちゃんは眉毛のあたりまで
隠れる暖かそうな帽子を被っており、意思の強そうに見える目元だけでは
男の子か女の子か解らなかったが、いずれにしろ私はできればこのまま
その家族も3階で降りずに私たちと同じ4階の駐車場までこの可愛い笑顔を
見ていたいと思った。
赤ちゃんは大きな目を少し細めながら笑顔でじっと私の顔を見つめて
いたので私もついついしゃがみ込むようにして『こんにちは』と言うと
妻もあやすような仕種で可愛い可愛いを連発・・・
若いお母さんは少しはにかむような笑顔で『ありがとうございます』と
挨拶をかわしてくれたのだ。
エレベーターが1階から4階へ上るまでのほんの短い時間の出来事
だったが私たち二人は車の中で不思議とも思える幸福感を味わえた
ことを語り合った。