運転中に携帯電話を操作する「ながら運転」を厳罰化する
改正道路交通法が12月1日に施行された。
もう少し早く実施すべきだったと思うが、スマートフォンの画面を
注視したり、手に持って通話したりしながらの運転に対する罰則が
少し強化されたのはいいこと、歓迎すべきことだとだと思う。
しかし、私はまだ生ぬるいと思っている。
全国の交通事故の件数は減っているにも拘らず、携帯電話や
スマホが原因で発生している事故は増えているということを
考えると普通車では反則金がこれまでの6000円から1万8000円と
なり、「ながら運転」で事故を起こした場合には即時に免許停止となる
という程度の罰則でいいのだろうか。
きちんと法を守り、違反のない運転が当たり前、・・事故のほとんどが
軽微なものを含み何らかの違反が原因となっていることは誰もが
理解できることである。
本当に事故をゼロに近づけるためには運転中の携帯電話やスマホの操作も、
速度違反や信号無視も反則金や違反点数で罰せられるのではなく、
免許停止や一発取り消しであってもよいと思う。
本来信号を無視したり、スピード違反をしなければ成り立たないような
仕事はないのが当たり前で、そうしなければならない状況を依頼側、
受託側双方で改善すべきではないのか。
今こそ『せまい日本、そんなに急いでどこへ行く』の標語を再認識し、
頭も体もすべてにゆったりとした状態で余裕をもった仕事や
運転をすべきだと考える。
私の前述の『免許停止や一発取り消し・・・』は極端で思慮のない
『十把一絡げ・・・』だという批判は当然あると思うが、死や大怪我に
直結する交通違反や事故には『信賞必罰』が必要なのではないだろうか。
また、安易に免許を与えないよう、心と技術を幾重にも見極めて
発行すべきだと思う。
特に高齢者の免許更新時にはその判断力や技能を厳重にチェックし、
現在行われているような簡単すぎる認知力テストや「まあまあいい
だろう」というような判断をせず、厳しいテストが行われるように
していただきたい。
高齢者である私も更新の度に高齢者の運転を見て『危なすぎる』
『何故このような人に免許を与えるのか?』と思うことがたくさんあり、
温情的な判断は絶対にしてはならないと強く思っている。
こうして自信満々に言う私だが、自分で少しでも判断力や技能、
運動力に疑問が生じたら即刻免許返納する・・という強い意志を
持っているからこそ強く言えるのである。
厳しいテストにより残念ながら免許を更新できなかった高齢者の
生活のための交通手段のためにこそ多額の税金を使うべきであろう。
為政者は今こそ私利私欲、保身をすてて弱き国民のために
勇気をもって立ち上がれ…と言いたい。