うちのかみさんが、職場で野猿の写真集の話を聞いてきた。友人の友人のご主人が、長野の野猿公苑に通い写真を撮り続け、写真集にしたとのこと。
先日、新潟日報の書籍の欄に、かわいらしい小猿の写真とともに「野猿が私を呼んでいる!」のことが紹介されていた。
そして、新潟市美術館で、刈田栄一写真展「野猿が私を呼んでいる!」が開かれることをちらし(ポストカード)で知る。これでは、行かない訳にはいかない。
地獄谷野猿公苑は、餌付けされた半野生のニホンザルを、簡単に見ることができる人気スポットで、アマチュア写真家も多く訪れている。しかし、1年を通じて何回も通い続けるひとは、そう多くはないだろう。その努力と確かな腕前によるものなのか、とても愛らしい、美しい作品が、所狭しと並んでいた。
自分は、家族旅行で一度だけ野猿公苑に行ったことがある。温泉に入るニホンザルの親子の姿を写して満足して帰ってきたが、今見るとやはり物足りない。ひとつのテーマにこだわり、撮り続けることの大切さを感じた。