MC68000 Maniacs!
OLD GAME(MD,DC,etc)と OLD PC(SE/30,X68K,etc)関連の情報を中心に発信しています。
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総合科学出版から発売されている「80年代マイコン大百科」をゲット。

「懐かしくて新しい30年前のパソコン事情」と銘打って発売されているだけに,昨今のPCの話題は何ひとつ掲載されておらず,我々の世代がまだまだ子供だった頃に日本中を席巻していた「8bitパソコン」たちの情報ばかりが大量に掲載されています。80年代パソコンの年表から始まり,「御三家」と言われたNEC,SHARP,富士通と,その他メーカー製品のカタログ類と概略の紹介。当時のパソコン雑誌たちの紹介。活躍したソフトハウスの紹介。キーマンとなった人物の紹介。など。掲載内容や解説はあまり詳細ではなく,使われている写真類も全てモノクロで小さいものばかり。どう考えても,我々「おっさん」をターゲットにしているとしか考えられない誌面構成になってますね(笑)。最近の若人たちがこれを見ても,一体「何のこと」なのか解るヤツはそんなにいないと思いますよ。

自分らが見れば,そこに載っているのが「何」なのか一発で解るんですがね。

非常に懐かしい。懐かしいけど,自分らがリアルタイムで経験してきた時代の話なので,そんなに「レア」な話だとは思えません。でも30年も経っている(泣)。おっさんになるって嫌ね・・・。掲載されている記事の中でさすがに「レア」だなと思ったのが,日立H1の広告特集。H1とは日立が発売したMSXパソコンのこと。イメージキャラクタを勤めたのが当時アイドル歌手として活躍していた「工藤由貴」でした。彼女をつかった広告が「マイコンBASICマガジン」の裏表紙に掲載される事があったのですが,本書には歴代の広告すべてがずらりと載っています。前述したとおり写真が小さく,記載内容まで読み取れないのが非常に残念。古いベーマガ読者であれば絶対に反応してしまうコンテンツだと思います。

人物編は圧倒的に情報量が足りません。あくまでも個人的な意見なので絶対・・・と言うつもりはありませんが,少なくとも,ファルコムの木屋善夫氏を載せておいてT&Eの内藤時浩氏がいないのは納得いきません。前者はザナドゥ,後者はハイドライドですからね。また,80年代のPCゲームの繁栄に貢献したという意味では,松島徹氏の存在は外せないと思います。ソフトハウスや雑誌のラインナップはほぼ完璧なのに,人物のラインナップだけはえらく偏っている印象を受けました。ページの都合か,大人の事情なのか。我々と同じ世代であればこの違和感が判ってもらえると思います。

じっくり「読む」ような本ではありませんが,当時の情報の「総集編」として保存しておくには最適です。
書店で見かけた際は,是非購入してみることをお薦めします。(おっさん限定)


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