Nintendo 3DS向けにニンテンドーeショップにて販売されている「3D Galaxy Force II」をゲット。
セガのリバイバルシリーズは一通り購入してはいますが,「Galaxy Force II」は個人的に最も苦手なタイプのゲーム。アーケード版の発売当時,大型筐体のインパクトにつられて結構プレイしましたが,とにかくストレスの溜まるゲームだ・・・というのが自分の印象であり,それは現在でも変わっていません。それでも自分がこのゲームを好きでいるのは,大量のスプライトで表現された美しいグラフィックと,世界観にマッチした素晴らしい音楽があるからです。3DS版では,PS2版「Special Extended Edition」で高画質化されたグラフィックを引き継ぎ,かつ「3D化」がオマケで付いてくる感じだったので,これは美味しいとばかりに購入しましたが・・・実は「ツボ」はそこではありませんでした。
3DS版「3D Galaxy Force II」のBGM製作(移植?)を担当したのは,元ベイシスケイプ,現M2所属の並木学氏。バトルガレッガや怒首領蜂 大往生の作曲を担当していた方ですね。で,今回の作品においては,3DSの内蔵音源による「再現」ではなく,アーケード基板から直録りした音源をストリーミング再生させる方式としているとの事なのですが,音源の収録の際「DEFEAT」の音楽データに「間違い」を発見し,あらためて修正したものが収録されている(!)のだとか。症状的には「曲途中からバスドラムが鳴らなくなる」というもの。過去に発売されたCDには「修正前」のものしか収録されていないので,修正版の「DEFEAT」が収録されているのは,今のところ3DS版だけみたいです。
聴きくらべてみたけど,自分の耳ではよく解らなかったです。(>_<)
3DS版には「Take Back」のロングバージョンも収録されていますが,アーケード基板上にはロングバージョンで追加されている「イントロ」部分のデータが無かったため,イントロ部分のみPS2版のストリーミングデータから抽出し,アーケード基板から抽出した残りのデータと合成したうえで収録してあるとのこと。この曲だけPS2版のデータを使うと録音環境の違いで違和感が生じることから,あえてこのような手法をとったみたい。違う時期に違った環境で録音された音源を持ってきて「切って繋ぐ」という荒業は単純に凄いです。前述した修正の件を含め,「3D Galaxy Force II」はBGMの「完全版」が収録された「音源」として非常に貴重な存在ではないでしょうか。