MC68000 Maniacs!
OLD GAME(MD,DC,etc)と OLD PC(SE/30,X68K,etc)関連の情報を中心に発信しています。
MC68000 Maniacs! FunnyPlace Channel Vintage Computer LLC
 



「グラナダ」は,1990年4月にウルフチームより発売されたX68000用全方向スクロール型のシューティングゲーム。技術力を売りにしていたウルフチームらしく,ソフトウェアでの「グラフィック拡大・縮小・回転」技術や,BGMのMIDI対応など,当時の新技術が積極的に取り込まれている作品です。小さな「戦車」で広大なマップを移動しながら指定されたターゲットをすべて破壊するとボスキャラが出現。ボス破壊でステージクリア・・・という若干地味なゲーム内容ではありますが,随所に細かい演出や仕掛けが散りばめられていて,マップ探索中もあまり退屈する事はないと思います。メガドライブ移植版は1990年11月に発売になっています。

X68000版は散々遊び倒しましたが,メガドライブ版は初プレイ。そもそも「グラナダ」をプレイすること自体が15年ぶり(!)くらいなので,えらく新鮮に感じます。カートリッジの容量限界からか,ウルフチーム作品の特徴でもあった「オープニングデモ」は潔く削除(笑)。そのかわりゲームの方は非常に軽快にプレイできる仕上がりになっています。X68000版での操作をすっかり忘れてしまいましたが,メガドラパッドは基本3ボタンなので操作性はオリジナルと違っていると思われます。自機「グラナダ」は十字ボタンで8方向に移動可能。Aボタンでメインショットの連射です。メインショットは基本的に進行方向に射出されますが,ショットの射出方向はBボタンを押している間「固定」できます。Cボタンは通常ショットの16倍の破壊力がある「ブラスター」を発射します。・・・たしか,ショット方向固定状態でブラスター発射は不可能ではなかったか・・・??

メインショットの他に,ゲーム中で取得できるオプション兵器が5種類あります。オプション兵器については取得したものを自由に切替えられる訳ではなく,それぞれ登場するステージが固定されていて,ステージ毎に「使い切り」となるシステムです。

中古市場では結構安値で購入できる作品ですが,非常に完成度が高く,メガドライブのシューティング作品では「良作」の部類に入るソフトだと思います。最初のステージのマップが若干「広すぎる」&「複雑すぎる」ところがあり,序盤で「面白くない」と感じてしまったプレイヤーも多かったのではないかと思いますが,ターゲットを探索して撃破するのが目的のゲームなので,単純なマップ構造では逆に面白くなくなってしまいます。・・・とはいえ,時間制限があるのはちょっと厳しかったかもしれませんね(笑)。

敵がかなりシビアに弾を撃ってくるので,油断しているとステージ1のザコに撃破されかねません。マップ上で「ザコが溜まっている」エリアへ迂闊に突っ込む行為は厳禁です。ターゲットの位置を常にマップで確認し,硬めの敵には積極的にブラスターを撃ち込んでいくのが攻略のカギになります。ブラスター発射の反動で自機が後退しちゃう演出があるので要注意。後退中は制御できないので,落下の危険があるエリアではブラスターの使用をひかえた方が無難だと思います。・・・久々のプレイはステージ3で撃沈でした。個人的にはステージ2の巨大空中戦艦のステージが大好きです。メガドライブでも頑張って多重スクロールが実現されているので,是非,翼の先の「棒状のアンテナ?」の先端まで行ってみて欲しいです。落下しそうでちょっとだけ「キュッ」とします(笑)。あとはステージ2のボス。ぐるんぐるん回転するのが結構なめらかで凄いです。


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