MC68000 Maniacs!
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8bitPC時代のMSX向けにコナミが開発した「SCC(Sound Creative Chip)」のように,ファミコン向けにも複数の拡張音源チップが存在します。自分がファミコンカセットを集め始めたのは,あくまでも「レトロフリーク」で遊ぶためだったので,このあたりにはあまり興味が及んでいませんでしたが,最近とあるゲームを入手したのをきっかけにファミコンの拡張音源について調べ始めたら止まらなくなってしまった感じで,拡張音源搭載ソフトをジリジリと買い集め始めております。インターネットで調べてみると,拡張音源チップが搭載されたゲームソフトはそれほど多くはない様子。拡張音源チップを音源として利用せず,チップに搭載された MMC(Memory Management Controller)等の機能のみを利用しているソフトもあるので,音源として使用しているソフトに絞ればさらに数は少なくなります。

手持ちのものがあるか調べてみたところ・・・持っていたのはわずか1本。
とりあえず地元のゲーム屋さんや中古屋さんをまわって,なんとかあと3本見つけてきました,

○ローリングサンダー(ナムコ)

拡張音源「NAMCOT 16x」搭載。手持ちの1本というのがこれ。それほど混み入った音楽ではないので音源の実力が測りづらいですが,効果音が被ってもBGMが一切破綻しないので,そういったあたりに拡張音源搭載による発音数増加の効果がでているのかもしれません。とはいえ,波形メモリ1~8chをポリ数可変で使えるNAMCOT 16xとしてはちょっと寂しい感じです。ゲームの出来がかなり良いので,もしかしたらMMC中心に利用されているのかもしれませんね。

○ファイナルラップ(ナムコ)

拡張音源「NAMCOT 16x」搭載。上記同様,拡張音源チップの(音源としての)恩恵があまり感じられませんが,自車のエンジン音やスキール音が重なってもBGMが一切破綻しないので,こちらも拡張音源搭載による発音数増加の効果がでていると思われます。ファミコン初の対戦できるレースゲームだった(らしい)ことを考えると,MMCとしても十分に利用されていそうです。全8コース選択可能ってのもファミコンとしては多いですよね。

○デジタルデビル物語 女神転生II(ナムコ)

拡張音源「NAMCOT 16x」搭載。これはとにかく音が凄い。標準音源+拡張音源のパワーでファミコンらしからぬ音が出ています。某シューティングゲームサイドの記事によれば,NAMCOT 16x がファミコンの拡張音源として注目されたのは,このソフトで非常に重厚なBGMを聴かせたことがきっかけなのだとか。レトロフリークでもBGMを正常に聴くことができるので,単純にコレクションとしてお薦めです。音を聴くだけのつもりだったのに,思わずゲーム序盤を普通に遊んでしまいました(笑)。

○魍魎戦記MADARA(コナミ)

拡張音源「VRC6」搭載。MADARA PROJECTの漫画作品をゲーム化した作品。漫画にもゲームにも興味がなかったので,拡張音源ネタでもなければ絶対に買うことはなかったゲームですね(笑)。音の方はさすがにコナミだけあって,SCCライクな非常に重厚かつクリアな音が出ています。これは一聴の価値ありです。非常に実力のあるチップなのですが,音源として利用されているゲームがほとんどないのが惜しいところ。前述の女神転生II同様,レトロフリークでもBGMを正常に聴くことができるので,コレクションとしてお薦めします。


・・・他にも,拡張音源を使用しているソフトは数本あるけど,麻雀とか三国志とかなので割愛。
今後の目標としては「悪魔城伝説」の中古を探して購入することですね。

VRC6の真髄は「悪魔城伝説」にありそうなので。(`・ω・´)


(2017/5/16追記)

○GUN SIGHT(コナミ)

拡張音源「MMC5」搭載。いきなり3Dのヘリシューティングが始まるので面食らう感じですが,これが予想以上に出来が良くて結構遊べてしまいます。このまま最後までヘリシューティングなのか・・・と思っていたら,次のステージは激ムズの「偽オペレーションウルフ」が登場・・・。これは凄いゲームだ(笑)。かなり良い音が出ているので拡張音源の恩恵はありそうですが,あちこち調べてもどう使われているのかは不明でした。もしかしたら MMC関係のみの使用かもしれません。


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