続ストーカー26

2023-03-09 09:43:02 | 日記
「家に入っていい?」

「え?…あ、そうだね…」

たけるも寝てると思うし、家に入れたくない…。

だけど、どのくらいここで待ったのか…と、思うと、断りにくい…。

結局、坂元を自宅に入れた。

「たけるくん…寝てるかな?…起こしたらダメ?」

「最近、朝がつらいみたいだから…」

大人の都合に巻き込みたくない。

「今度は、うちに来て」

「あ、…そうね…」

まだ、坂元の自宅には行ったことがなかった。

「これ、良かったら」

「え?」

坂元は、鍵を出した。

「鍵?」

「僕の自宅のだよ。…で、君の家のスペア鍵も貰っていい?」

「それは…」

基本的に、お付き合いの状態で、自宅のスペアキーを渡す…という考えはなかった。

「鍵はちょっと…」

「ダメなの?」

「私的には、お付き合いしている人には、渡したことはなくて…」