『呪われた鏡』
ブログのタイトルを聞いて、3人は凍りついた。
「大丈夫だよ!そんなブログは、だいたいが作り話なんだよ!」
松田が笑った。
「『その鏡は、学校が建てられた頃からあった。』」
不安になる直樹の表情を気にせず正人はブログを読みはじめた。
「これ、ここの卒業生だな。『階段途中にあるその鏡は、最初は誰も気にも止めず、時々女子が髪型や襟元を直すために覗き込む程度だった。ところがある時、突然、鏡にまつわる怪奇現象の話題が出てきて学校内に噂が広まった。もちろん、そんなこわい話しは、ほとんどの人が気にも止めず、ある一部の学生たちだけが、怪奇話に盛り上がって、夜な夜な鏡を見るためだけに学校に入り込む生徒も現れた』」