「コトコトコトコト…」
小さめな扉の中から、まるで子供の足音のような音が聞こえる。
松田は、いきなり取っ手に手を掛けて力一杯引っ張った。
「おい!やめろよ!」
直樹が松田の手をつかむ。
「開かない…」
…そう言うと、松田はあきらめた。
「勝手に暴走するなよ」
「大丈夫だよ。開いたからと言って、勝手に入ったりしないし…。」
「あ、鍵!」
正人が叫んだ。
「さっきの用務員室で見つけた鍵、これだったりして!」
小さい扉に鍵穴が付いていた。
「ここの小さい倉庫に何か大事なものが入ってるのかもな。」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます