探偵団 5

2019-12-15 00:36:02 | 日記
埃が積もった階段をゆっくりと昇る。

『ギッ、ギッ、ギッ…』

と、きしむ音。

12~3段しか無いのに、長く感じた。

2階には、寝室らしき部屋が二部屋。

階段を昇りきってすぐの部屋は、襖も外され、かろうじて敷いてある畳が雨風がしのげているせいか、『畳』であることがわかる程度で、土足で荒らされて、ボロボロになっている。

本当に何も無い…。

少しホッとした。

「この奥の部屋にさ…」

かつて、この空家に冒険歴があるN君がつぶやいた。

「なに?」

私が、すかさず聞いた。

「この奥の部屋にさ…、コワイものがあるんだよ」

「コワイもの?」

隊長のゴクッと息をのむのが聞こえた。

つづく。。。


コメントを投稿