ミニマル君 2

2020-02-01 06:56:30 | 日記
「ミニマルが話があるらしいよ!」
男性陣が聖子ちゃんを呼び出した。

「もしかして…。」
周囲の女子たちも、
『ミニマル君の告白?!』…と色めきだった。

「聖子ちゃん、行っておいでよ」

「行かない。」

「どうして?ミニマル君、かっこいいじゃない?」

確かに、ミニマル君は、少し軟弱だけど、見た目はかっこいいんです。

「ミニマル君は、優しいんだけど、それだけ。彼は、私に気を使い過ぎていて、疲れる。一歩踏み込んでくれる男らしい人がいい!」

確かに、ミニマル君は、聖子ちゃんにとても気を使っているのがわかる。

「…でも、はっきりさせた方がいいから、行って断ってくる。」

しっかり者の聖子ちゃんは、考えもしっかりしている。

そして、ミニマル君は、きちんと聖子ちゃんにお断りをされた。

しばらくは落ち込んだ様子を見せたミニマル君だったが、周りに気を使ってか、すぐに元気を取り戻して明るく振る舞っていた。

聖子ちゃんのバレンタインは、合同で買ったチョコレートを憧れのU先輩に送り、そんな展開もミニマル君は、そっと見守った。

そして、⚪⚪スキー場雪まつりの日。

…と言っても、実は社員だけのレクリエーションをするだけで、

それぞれ、部署ごとに、手作りのソリでゲレンデを滑り、タイムを競うだけ。

しかし、ソリで滑るだけの競技だけど、賞品がいい。当時人気だったウォークマンが賞品だった。

「私、ウォークマンが欲しいのよね~❗」

体育会系の聖子ちゃんは、とても張り切っている。

ところで、手作りのソリとは。。。

つづく。。。


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