こっくりさん。4

2020-03-02 08:30:58 | 日記
血相を変えて助けを求めてやって来た友達の後を追って、私は訳もわからず隣の教室に走った。


閉じられた教室の後ろ扉のガラス越しに見えた光景は、かなり奇妙な光景でした。


A子ちゃんは、無言のまま、C子ちゃんを睨みつづけている。

C子ちゃんは、蛇に睨まれた蛙のように、身動きがとれない。

そのまま、A子ちゃんがC子ちゃんを抱きしめるような形に…。

私は足がすくみました。

何かに取り憑かれたようなA子ちゃんは、いつもの顔とは違う人のように見えるんです。


抱きしめられたC子ちゃんの顔は恐怖に怯え、A子ちゃんから逃れ様ともがいているのですが…

無表情のA子ちゃんは、C子ちゃんの体を物凄い力で押さえ付けているんです。


そこへ、
慌てて駆け付けた先生達が、2人を何とか引き離そうとするのですが、ビクともしません。


大の大人の、しかも男性が二人がかりで、凍り付いた様なA子ちゃんの手をゆっくりと指一本ずつ解いて行きます。



やっと逃れたC子ちゃんは、教室の外へ転げ出すと、呼吸困難を起こしたらしく、先生に背中を摩られ、

気を取り戻すと、廊下に突っ伏して泣きじゃくってました。

更に、教室の中では、驚く光景が…。

つづく。。。


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