「助けて!」
隣のクラスの女の子のB子ちゃんが、
飛び込んで来た。
実は、「助けて」と言ったかどうか覚えていないんです。言葉にならない言葉だった気がします。
とにかく、ただならないB子ちゃんの雰囲気に、空気が一変したのを覚えています。
私と友達は、B子ちゃんの後を追って、訳もわからず隣の教室へ。
隣の教室には。。。
誰もいない教室の隅っこに、A子ちゃんとC子ちゃんだけ…。
すると、机に突っ伏したA子ちゃんと、そのA子ちゃんに手首を掴まれて逃げられずに固まっているC子ちゃんの姿が廊下の窓ごしに見える。
どうにも、異様な雰囲気だ。
何がどうなってるの?
事情が飲み込めず、私たちも呆然としたが、なんだかとても怖くて中に入れそうも無い。
そのうちに、A子ちゃんが突っ伏した状態から、ゆっくりと顔を上げて、C子ちゃんを見る。
「A子ちゃん…?」
C子ちゃんは、蛇に睨まれた蛙みたいに、完全に固まって身動きが取れない。
「…A子ちゃん、離して……」
A子ちゃんは、無言のまま、C子ちゃんを睨みつづけている。
私たちが教室に入れずに躊躇していると、二人の男の先生が教室に飛び込んで行きた。
3人に異変が起きた時に、偶然部活を終えて荷物を取りに教室に戻った女の子が、その様子を見て恐怖を感じ、先生を呼びに行ってたんです。
つづく…。
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