こっくりさん。3

2020-03-01 07:43:07 | 日記
「助けて!」

隣のクラスの女の子のB子ちゃんが、
飛び込んで来た。

実は、「助けて」と言ったかどうか覚えていないんです。言葉にならない言葉だった気がします。

とにかく、ただならないB子ちゃんの雰囲気に、空気が一変したのを覚えています。


私と友達は、B子ちゃんの後を追って、訳もわからず隣の教室へ。

隣の教室には。。。

誰もいない教室の隅っこに、A子ちゃんとC子ちゃんだけ…。

すると、机に突っ伏したA子ちゃんと、そのA子ちゃんに手首を掴まれて逃げられずに固まっているC子ちゃんの姿が廊下の窓ごしに見える。

どうにも、異様な雰囲気だ。

何がどうなってるの?

事情が飲み込めず、私たちも呆然としたが、なんだかとても怖くて中に入れそうも無い。

そのうちに、A子ちゃんが突っ伏した状態から、ゆっくりと顔を上げて、C子ちゃんを見る。

「A子ちゃん…?」

C子ちゃんは、蛇に睨まれた蛙みたいに、完全に固まって身動きが取れない。

「…A子ちゃん、離して……」

A子ちゃんは、無言のまま、C子ちゃんを睨みつづけている。

私たちが教室に入れずに躊躇していると、二人の男の先生が教室に飛び込んで行きた。


3人に異変が起きた時に、偶然部活を終えて荷物を取りに教室に戻った女の子が、その様子を見て恐怖を感じ、先生を呼びに行ってたんです。


つづく…。


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