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「プロ野球トライアウト、今季限りで終了? 選手会とNPBが調整」(8月21日、毎日新聞)
プロ野球で戦力外通告を受けた選手等が各球団へアピールする為に行われる「トライアウト」が、今季限りで終了する可能性が21日、浮上した。NPB(日本野球機構)との事務折衝に出席した日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が会合後、明らかにした。
森事務局長によると、同日に在った事務折衝で、鈴木清明・選手関係委員長(広島球団本部長)から「トライアウトの必要性が無くなったのではないか。」との趣旨の発言が在った。2軍戦の視察等が充実して来た為、トライアウトだけで選手の獲得を決めるケースが少なくなって来た等の理由が在ると言う。
選手会は引き続きトライアウトを必要と認識しており、トライアウトの存続をNPBに要望している。今後、選手会が主導して実施する事も検討すると言う。森事務局長は、「現在の形のトライアウトが無くなった場合でも、社会人野球や独立リーグの採用担当者を対象にしたトライアウトも考える。」と話した。
NPBのトライアウトは、2001年にスタート。2020年には、48歳だった新庄剛志(現日本ハム監督)が参加した事でも話題になった。
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プロ野球トライアウトは、「12球団合同トライアウト」というのが正式名称。元記事に記されている様に、2001年からスタートしており、昨年迄に合計「37回」実施されている。2004年以降、「戦力外通告を受けた選手が現役続行を賭け、トライアウトに挑む姿を追い掛けるTV番組。」が年末に放送されているが、毎回、感情移入して見ている。
そんなトライアウトが、今季限りで終了する可能性が在ると言う。残念な思いが在るけれど、「トライアウトだけで選手の獲得を決めるケースが少なくなって来た。」という理由が在るのならば、時代の趨勢として仕方無いのかも知れない。
で、トライアウトに付いて調べてみた。過去23年間で、トライアウトでの合格者数は合計「91人」。合格者数は、約3.9人/年となる。
「トライアウトで合格して以降、“NPB”に平均何年間在籍していたか(いるか)?」は「約2.4年/人」となり、最長は「2008年、ドラゴンズからスワローズに入団した森岡良介氏の『8年間(~2016年)』。」。
トライアウトで合格した時の年齢に関しては、最年少が「20歳」(2006年の定岡卓摩氏、2014年の北方悠誠氏。)、最年長は「37歳」(2007年の河本育之氏。)。
トライアウトで合格し、現役を続けている選手は合計「8人」。
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「チーム別、トライアウトで合格した選手の受け容れ人数ランキング」
1位: スワローズ(17人)
2位: ホークス(13人)
3位: ベイスターズ(11人)
4位: ゴールデンイーグルス(10人)
5位: マリーンズ、ジャイアンツ(各8人)
7位: タイガース(6人)
8位: ライオンズ、バファローズ(各5人)
10位:ファイターズ、ドラゴンズ(各3人)
12位:カープ(2人)
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