アメリカで行われていた中間選挙の結果がほぼ出揃った。定数435議席の下院では民主党が過半数を大幅に上回る227議席を獲得し、12年ぶりに多数党の座を奪還。定数100議席(内33議席が改選)の上院でも民主党は非改選議席と合わせて49議席(民主党系無所属の2議席を含む。)を既に獲得し、未だ最終獲得票数が決定していない残り2州でも小差でリードしているとされ、こちらでも過半数獲得の可能性が高い。又、大統領選挙に大きな影響力を持つとされる州知事選挙も同時に行われたが、民主党は改選36州のうち20州で勝利し、全米50州の内少なくとも28州で知事を占める事となった。
今回行われた一連の選挙は「民主党の大躍進と共和党の惨敗」に終わった訳で、これはアメリカ国民の多くがブッシュ政権に対して「NO」という意思表示を突き付けたと言っても良いだろう。この様な結果をもたらした大きな要因として、マスメディアでは次の二つを挙げている。
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① ブッシュ政権下で拡大した所得格差に対する低所得者層の反発。
② 実質的な戦闘状態が続き、泥沼化する一方のイラク戦争に対する批判。
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普段はアメリカという国の我が儘さや身勝手さに辟易とした思いを持っている自分だが、こと政治に対するアメリカ国民のバランス感覚の絶妙さや、糺す可き点は糺すという意志の強さが時折垣間見られるのは素直に敬服してしまう。
「改革の為には、全ての国民に等しく痛みを背負って貰う。」と声高に叫びながら、その実態は”身内”に痛みを殆ど背負わせず、市井の人には次から次へと痛みを背負わせている政府、そしてそれに唯々諾々と付き従う我が国民。
全面的にでは無いにせよ、ブッシュ大統領やブレア首相は「イラク戦争に誤りが在った。」と認めたのにも拘らず、戦争勃発以降まともに説明責任を果す事も無く、一貫して九官鳥の如く「正義」を主張するだけの我が国の指導者、そしてそれを許してしまっている我が国民。
同じ自由主義国家に在りながら、その国民の違いは何なのだろうか?我が国の民が、斯くも”物言えぬ子羊”に成り下がってしまった現状を憂う。
「反意を反映されるしっかりとした”受け皿”がアメリカには在るが、我が国には無いのだから仕方ない。」という意見も在ろう。確かに民主党を始めとした我が国の野党には、「是が非でも政権を奪い取ってやる!」という漲る気迫や安定感に欠けるのは否めない。しかしだ、反意を反映させるしっかりとした受け皿が無い、若しくはは育っていないというのは、逆に言えばそれだけ我が国の民度が全般的に高く無いとも言えまいか?
今回行われた一連の選挙は「民主党の大躍進と共和党の惨敗」に終わった訳で、これはアメリカ国民の多くがブッシュ政権に対して「NO」という意思表示を突き付けたと言っても良いだろう。この様な結果をもたらした大きな要因として、マスメディアでは次の二つを挙げている。
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① ブッシュ政権下で拡大した所得格差に対する低所得者層の反発。
② 実質的な戦闘状態が続き、泥沼化する一方のイラク戦争に対する批判。
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普段はアメリカという国の我が儘さや身勝手さに辟易とした思いを持っている自分だが、こと政治に対するアメリカ国民のバランス感覚の絶妙さや、糺す可き点は糺すという意志の強さが時折垣間見られるのは素直に敬服してしまう。
「改革の為には、全ての国民に等しく痛みを背負って貰う。」と声高に叫びながら、その実態は”身内”に痛みを殆ど背負わせず、市井の人には次から次へと痛みを背負わせている政府、そしてそれに唯々諾々と付き従う我が国民。
全面的にでは無いにせよ、ブッシュ大統領やブレア首相は「イラク戦争に誤りが在った。」と認めたのにも拘らず、戦争勃発以降まともに説明責任を果す事も無く、一貫して九官鳥の如く「正義」を主張するだけの我が国の指導者、そしてそれを許してしまっている我が国民。
同じ自由主義国家に在りながら、その国民の違いは何なのだろうか?我が国の民が、斯くも”物言えぬ子羊”に成り下がってしまった現状を憂う。
「反意を反映されるしっかりとした”受け皿”がアメリカには在るが、我が国には無いのだから仕方ない。」という意見も在ろう。確かに民主党を始めとした我が国の野党には、「是が非でも政権を奪い取ってやる!」という漲る気迫や安定感に欠けるのは否めない。しかしだ、反意を反映させるしっかりとした受け皿が無い、若しくはは育っていないというのは、逆に言えばそれだけ我が国の民度が全般的に高く無いとも言えまいか?
民主党のクリントン政権のときは民主党が少数でした。
前回の中間選挙で共和党が勝ったのは運がよかったたげで
これが普通の状態。
アメリカの有権者のバランス感覚がはたらいた結果で、極端にブッシュ政権が否定されたとは言い難いと思います。
日本のメディアは騒ぎすぎです。
イラク戦争に踏み切った大義名分の是非はさて置いても、少なくともイラク政策に関してはアメリカ&イギリスの指導者はその失敗を認めている訳で、同じ”当事者”の我が国の指導者だけが首尾一貫して「それがどうした!何が悪い!」的な発言を繰り返していた事に溜息が出てしまいます。一国の指導者として最低限果たすべき説明責任を、全く果たさなかったと思っているからです。
”北”のおばちゃんキャスターが、日本をアメリカの一州と言っていたのには自分も正直カチンと来ました。「独裁国家の御抱え放送局にそんな事を言われたくない!」と。でもアメリカ、それも共和党一辺倒で付き従っていた我が国の指導者を思うと、そう指摘されても「100%違っている!」とは言い切れない思いも在るんですよね(苦笑)。
投票総数で行くと民主党。
である州の集計がどうとか、選挙人総取りとかで何とかブッシュが勝ったわけで。
そこで無理勝ちしてるのだから、
ゆり戻しがあっても何もおかしくないと。
ヒラリーさんが取材に何度も出ているのを見て、
「ブッシュ→クリントン→ブッシュ→クリントン」と
わずか2家族で、30年近く大統領の座を占めるのかも、と思ってしまいました。
(日本でも、桂園内閣というのはあったが・・・)
ま、自由と平等を維持するのに民主主義でなくてはならぬという道理も、実は間違いなので、封建制からやり直すってのも悪くないと思うアタクシです。
遠謀深慮に富み、常に二股三股をかけている様な国はさて置き、そういった面が薄い国ですらアメリカの独善性に不快感を示している昨今、アメリカの犬として何でもかんでも付き従って行く姿勢は好い加減止めて貰いたいです。日米安保体制の下、日本の平和が守られているというので在れば、少なくとも共和党一本槍の姿勢ではなく、民主党とも是々非々で応じて行く姿勢を見せるべきではないかと思っています。
個人的には選挙の結果よりも勝利宣言するヒラリー上院議員の後方に立っていたビル・クリントン前大統領の姿がおかしくも物悲しくもあり、印象に残りました。
ブッシュ大統領の独善的なスタイルには辟易としておりましたので、民主党の躍進によってアメリカが良い方向に向かってくれればと望んでおります。唯、「共和党が全て駄目で、民主党が全て良い。」訳でも、又その逆でも無く、どちらの党にも一長一短は在る訳で、民主党がイニシアチブを握る事で不毛な戦いは収束の方向に向かうにしても、通商問題等ではかなり日本に厳しい事を要求して来るでしょうね。申し訳無いのだけれども、思慮深さを感じられない阿倍ちゃんが、今後どうアメリカと対峙して行くのか心配では在ります。
何処の企業でも愚かしい慣習って在るんですね。以前勤務していた会社では、休みの日になると社長の家に行って草むしり(比喩では無く、本当の草むしりです。)をしていたとされる人物が、着実にステップ・アップして行っておりました。上には媚び諂い、下には奴隷に当たるが如く態度で接するという最悪の人物でしたが、こういうケースって結構在るんでしょうね。
ヒラリー女史は、そりゃあやり手でしょう。何しろあの旦那と何とか上手くやっている位ですから(笑)。でも冗談抜きにして、真に実力の在る人間が上に上がっていくのは、性別や年齢を問わず良い事だと思います。日本の政界を見回すと、女性で在る事を武器にして色目を使って取り入ろうとしている感じの人や、下には散々居丈高な態度で当たるものの、上には手の平を返したかの様に遜っている様な人等が目立ち、彼の国との政治面での成熟度の違いを感じます。